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田村潔司、ヒールホールドで秒殺勝利。ビターリ・クラットが70kgT優勝:7.18 両国

巌流島 Staging tournament 公開検証2
2015年7月18日(土) 両国国技館
  レポート&写真:井原芳徳


 元K-1イベントプロデューサーの谷川貞治氏が立案し、ファン・視聴者参加型で独自のルールや出場者を議論する新格闘技「巌流島」。昨年11月に開始発表後、CS放送のフジテレビONEスポーツ・バラエティ「千原ジュニアのニッポン格闘技復興委員会」と公式サイトでルールの議論が行われ、2月28日のディファ有明(公開検証)、5月16日の横浜ラジアントホール(道場マッチ1)、6月27日のディファ有明(道場マッチ2)の3大会を経て、両国国技館でのビッグイベントにたどり着いた。
 だが、前々日にフジテレビがCS放送での生中継の中止を発表。前日に谷川広報部長は「中止理由は一切言えないといい、何度聞いても答えてもらえませんでした」と話し、試合場の外の話題で突如注目を浴びることとなる。
 試合のルールはキックボクシングをベースとし、オープンフィンガーグローブと袖なしの道着を着用し、直径8メートルの土俵型の試合場から相手を1Rに3回落としても勝ちで、投げ技・タックル・グラウンドパンチも可能。グラウンドは15秒で、関節技・絞め技は立った状態でのみ可能だ。ルール詳細は公式サイト参照。冒頭には「世界中すべてのコンタクトスポーツ競技者に公平なルール」と記されており、試合自体も20年以上前のUFC初期の手さぐり状態の時代のような、異種格闘技戦色の強いものが続くことになる。


第11試合 特別ルール(寝技30秒、サブミッション有効) 3分3R
○田村潔司(U-FILE CAMP)
×ジョーイ・コピタイン [Joey Kaptijn](オランダ/キックボクシング)
1R 1'02" 一本 (ヒールホールド)

 今大会の目玉として主催者が用意したのが、リングスやPRIDEで活躍した田村。08年の大晦日のDynamite!!の桜庭戦以来の試合で、今や45歳。前日会見では「自分は日本で総合格闘家として役目を終えたと思う」と口にしていたが、独特なルールでの試合とはいえ、どこまでの動きを田村が今もできるのかはオールドファンなら気になるところだろう。
 当初、田村はピーター・アーツの弟子でK-1・GLORYにも参戦経験のあるムラッド・ボウジディと戦う予定だったが欠場。初来日のコピタインは87年10月9日生まれの27歳で、インドネシア出身のオランダ人。体重90kgで、ボクシング・柔道・キックの経験があり、キック戦績28戦21勝7敗、ボクシングでオランダ王座を獲得している。


 田村はサウスポーに構えると、左ミドルを放ち、直後にコピタインも右ミドルを返してくると、蹴り足をつかんでテイクダウン。コピタインは寝技に対応できず、田村はヒールホールドを極める。最初は体勢をずらして防御したものの、再び田村がヒールを極めるとタップした。20年前にUWFインターナショナルで干されていた時、K-1のリングに上がり、バーリトゥードルールでパトリック・スミスのヒールを極めた試合を思い出させる結末だった。
 マイクを持った田村は「対戦相手も急きょ、不安を抱えながら試合に出場したと思いますし、僕も45歳になり、凄く45年間やってて、楽しいこともあったんですけど、苦しいことも不安もあり…」と語ると、目頭を押さえて言葉を詰まらせ、「お客さんに一つ何か感じてもらえるものを持って帰ってもらいたいと思い、ここに立ちました。ここに戻って来るかわかりませんが…、何か感じてもらいたくて出場しました。ありがとうございました」と話し、拍手を浴びた。

◆田村「今日の試合は今までにない緊張感がありました。92kg契約だったんですけど、相手が大きく感じました。今後は巌流島に通用する選手を育てたいです。試合は何点かイメージしていたうちの一つがはまりました。でも僕の試合はニコ動向けじゃないですね。きれいな試合ってのはイジり甲斐が無いというか」

◆谷川「盛り上がる試合が多くて良かったです。ルールも改善しないといけないですけど、巌流島の可能性を感じました。(フジテレビ問題の進展は?)無いですね。無いんじゃないですかね。イベントは続きますよ。9月か10月に道場マッチをやって、次は年末か年明けにやりたいです。今回はニコ生さんで放送します。僕は年末にこだわってなくて、紅白のライバルで地上波でやるなら意味がありますけど、そこを目指すのが意味があるのかなぁとは思いますね。もちろんメディアパートナーは必要ですけど、UFCみたいに自分で発信する時代なのかなとも思いますね。色々考えながらやりたいです。あとは達人探します(笑)」


第10試合 中量級(70kg)トーナメント決勝 3分3R
○ビターリ・クラット(ロシア/サンボ)
×渡辺一久(フリー/ボクシング元日本フェザー級王者)
1R 2'41" 一本 (右ボディストレートによるKO)
※クラットが優勝

 クラットはZSTやリングスに参戦していた選手。一回戦ではJ.Z.カルバンを右フックでKOし決勝に勝ち上がった。渡辺とスピードのあるボクシングの攻防を繰り広げるが、リーチで勝るクラットが次第に主導権を握り、右ボディストレートを効かせる。最後もボディを当てると渡辺は腹を押さえながら倒れ、レフェリーがKOを宣告した。
 敗れた渡辺は「何年かぶりにパンチで来てくれてうれしかった」と話したが「あの後15秒耐えてやろうと思ったのに止められたのが納得いかない」と、巌流島流の早めのストップに不満を述べた。


第9試合 3分3R
○ブライアン・ドゥウェス(オランダ/キックボクシング)
×マイティー・モー(米国/キックボクシング)
1R 1'35" 一本 (転落3回)

 3月大会のトーナメントで優勝したドゥウエスと、かつてのK-1で活躍したモーの一戦。両者ともベースのキックボクシングの攻防もきっちり行いつつ、巌流島らしい転落の攻防でも魅せる。モーも1度ドゥウェスを場外に落としたが、ドゥウェスのほうが試合場際での残り方がうまく、道連れを食らわない形でうまく3度落として快勝した。


第8試合 3分3R
○北村克哉(レスリング)
×ボロドバートル(モンゴル/モンゴル相撲)
1R 2'16" 一本 (転落3回)

第7試合 特別ルール(サブミッション有効) 1R3分、2R2分
×渡邉 剛(古流柔術)
○中島大志(相撲)
1R 0'25" 一本 (左ストレート)

第6試合 3分3R
○岡 倫之(ブシロードクラブ/レスリング2012年全日本選手権フリースタイル120kg級優勝)
×アラン・ボドウ(フランス/マッハ道場/サバット)
2R 1'27" 一本 (転落3回)

 レスリングだけでなくサンボ全日本でも優勝し、柔術、アマ修斗にも挑戦している岡が巌流島2戦目。セコンドには新日本プロレスの永田裕志がつく。ボドウと一緒に場外に落ちる場面が繰り返されるが、1R終盤にタックルから場外に相手だけ落とすことに2度成功しポイントを獲得する。岡は次第にタックルからの落とし方の要領をつかむようになり、2Rにも2度落とした後、ボドウのパンチと膝をもらいながらも最後も押し出して勝利した。




第5試合 3分3R
○ミノワマン(フリー/MMA)
×楠ジャイロ(ブラジル/志村道場/J-NETWORKヘビー級王者)
判定3-0 (30-29/29-28/29-28)

 1R、ミノワマンは胴回し蹴りで倒れてから楠の足をつかみ、関節技を狙うスタイルで2度チャンスを作る。2R、互いにグラウンドで膠着状態が繰り返され、攻め手が見つからない状態。ミノワは1週間後にROAD FCの試合を控えているせいもあってが、パンチをもらわないようにする慎重な試合運びが続き、楠も急きょ出場で対策ができていない様子。3Rも同様のまま終わり、チャンスが比較的多かったミノワに軍配が上がった。


第4試合 特別ルール(サッカーボールキックあり) 3分3R
×海鵬(フリー/大相撲元小結)
○ジミー・アンブリッツ(米国/MMA)
2R 2'27" 一本 (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 海鵬はプロ格闘技デビュー戦。試合ではその相撲のスキルを発揮し、1Rから押し出しを2度決めてみせる。だが慣れない試合スタイル、パンチのダメージも相まって、2Rからは失速。アンブリッツに押し出されてしまう。アンブリッツもグラウンド状態の相手の頭に膝を連打する反則で減点1を宣告されるが、最後はアンブリッツの圧力に押されて倒れた海鵬に、アンブリッツが背後からパンチを当てようとしたところでレフェリーがストップした。


第3試合 中量級(70kg)トーナメント準決勝(2) 3分3R
○渡辺一久(フリー/ボクシング元日本フェザー級王者)
×ジョン・チャンヒョン(韓国/テコンドー)
1R 1'45" 一本 (レフェリーストップ:グラウンド膝蹴り)

 渡辺がパンチでプレッシャーをかけてチャンヒョンを後退させる形で2度転落させる。チャンヒョンは渡辺の打撃を怖がって戦意喪失状態で、最後は亀になったところで渡辺の膝を連打でボディにもらったところでレフェリーがストップした。


第2試合 中量級(70kg)トーナメント準決勝(1) 3分3R
×J.Z.カルバン(ブラジル/HERO'Sミドル級(70kg)トーナメント'06 '07優勝)
○ビターリ・クラット(ロシア/サンボ)
1R 1'11" 一本 (レフェリーストップ:右フック→グラウンドパンチ)

 かつて谷川氏の会社が運営していたHERO'S、DREAMで活躍したJ.Z.カルバンことジェシアス・カバウカンチが久々の来日。DREAMの休止後はストライクフォース、WSOFに上がり、2年前にはタイソン・グリフィンにTKO勝ち、1年前にはメルヴィン・ギラードにTKO負けしている。試合間隔が大幅に開いていたわけではないが、かつての勢いの感じられないファイトに。
 カルバンはクラットを場外に落とすが、同体とみなされポイントにならず。さらに組んで落とそうとするも、ガードが低くなったところでクラットの右ストレートをもらってしまいダウン。カルバンは立ち上がるもダメージが残っており、クラットに再び右をもらって倒れたところでレフェリーがストップした。


第1試合 中量級(70kg)トーナメントリザーブファイト 3分3R
○ソン・ヤードン(中国/散打)
×TOSHI(マッハ道場/MMA)
1R 1'30" 一本 (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

オープニングファイト第4試合 3分2R
○飯嶋貴幸(NATURAL9/MMA)
×小島勝志(池袋BLUE DOG GYM/MMA)
判定3-0 (20-19/20-19/20-19)

オープニングファイト第3試合 3分2R
×NOBCOV(Team橘/柔道)
○樫山賢一(Number.8/ムエタイ)
1R 2'56" 一本 (転落3回)

オープニングファイト第2試合 3分2R
○井上雄策(REVERSAL川口REDIPS/サンボ、MMA)
×松浦 功(FSA拳真館/空手)
1R 0'36" 一本 (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

オープニングファイト第1試合 3分2R
×竜之助(BLUE DOG GYM/MMA)
○酒井 陵(パラエストラ松戸/MMA)
判定0-3 (19-20/19-20/19-20)

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