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ザロムスキー、二刀流キックでウェルター級GP制覇

HEIWA DREAM.10 ウェルター級グランプリ2009 決勝戦
2009年7月20日(月/祝) さいたまスーパーアリーナ
 ウェルター級GPでは穴馬的存在だったリトアニアのザロムスキーが、準決勝でマッハを左ハイ、決勝で米国選手を右ハイでKO。主催者も「ミルコみたいでしたね」と絶賛した。ライト級も菊野克紀、ミドル級もパウロ・フィリォの初参戦組が存在感を示し、節目の10回目のDREAMに新風が吹いた。
  レポート&写真:井原芳徳  [→ライト級、ミドル級のワンマッチの記事はこちら]


第2試合 DREAMウェルター級GP準決勝(1) 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
×桜井“マッハ”速人(日本/マッハ道場)
○マリウス・ザロムスキー(リトアニア/ロンドン・シュート・ファイター)
1R 4'03" KO (左ハイキック)

 マッハは前日正午の非公開の公式計量で、リミットの76kgを約1kgオーバー。3時45分からの会見も欠席し、7時36分になってようやく76kgまで落とすことに成功する。マッハの減量苦はいつものことなので、それでも爽快なファイトを見せてくれると期待されたが...。
 サウスポーの構えからスピードのある蹴りとパンチを放つザロムスキーに対し、マッハもパンチを振り回して応戦。スリリングな打撃戦を繰り広げる。マッハはタックルで上になるが、ザロムスキーは防御しつつ脱出。再びマッハはタックルを試みるが、今度は切られてしまう。

目の上から出血するマッハザロムスキーの左ハイ

 すると再び打ち合いに突入。ザロムスキーの右フックが当たると、マッハは左眉から出血し、3分近くドクターの止血を受ける。マッハによると、綱川ドクターは「骨が見えているからダメだ」と伝えたというが、マッハは「1回で倒すから行かせてください」と強く要求し試合再開。だが、このカットで集中力を切らし、「焦ってしまった」「決勝(に残るダメージ)のことも考えちゃった」というマッハは、ザロムスキーの左ストレートのフェイントからの左ハイをもろにもらいノックアウト。今大会の主役・マッハのまさかの準決勝敗退という事態に、場内は静まり返った。
 最後のハイについてマッハは「全然見えなかった。想定外だった」といい、敗因として、KOまでの過程でパンチをもらってカットしたこと、自身の右ローでスネもカット、蹴りを出すのをためらったことを挙げていた。


ハイのミドル
第3試合 DREAMウェルター級GP準決勝(2) 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
×アンドレ・ガウヴァオン(ブラジル/チーム・ブラサ)
○ジェイソン・ハイ(米国/ボディショップ・フィットネスチーム)
判定1-2 (都鳥=ガウヴァオン/大橋=ハイ/小林=ハイ)

 1R、ハイが左ストレートでガウヴァオンをぐらつかせて上になるが、ガウヴァオンはアキレス腱固めで形勢逆転し、リバースに成功。得意の柔術を活かしてバックを奪い、マウントと何度も往復しながらチョークを狙う。
 2R、ハイはグラウンド勝負を嫌い、ひたすらスタンド勝負。開始すぐの左テンカオでガウヴァオンをぐらつかせ、その後も左フック、アッパー、ミドル等を当てつづける。とはいえ決定打に乏しく、甲乙つけがたい内容のまま終了。結局打撃を評価するジャッジが多く、ハイの勝利となった。


池本が終了間際に足関を狙う
第1試合 DREAMウェルター級GPリザーブマッチ 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
×池本誠知(日本/総合格闘技スタジオSTYLE)
○タレック・サフィジーヌ(ベルギー/チーム・クエスト)
判定0-3 (小路=サフィジーヌ/大橋=サフィジーヌ/都鳥=サフィジーヌ)

 1R、ほとんどの時間は立ち技の攻防。互いに右のミドルと右のパンチを当てるが、時間がたつにつれサフィジーヌのパンチのヒットが増えていく。池本は得意の「ダブルパンチ」を一度当てるが、多用しすぎてほとんどは読まれてしまう。2R、池本はタックルでテイクダウンを仕掛けるが、サフィジーヌが潰して上に。パスガードに成功すると、マウントを奪う。池本はシザースで暴れつつ、足関を狙うが極められず。最後は上を取ったものの攻め手に欠き、打撃とポジショニングの印象点の差で敗れた。


第8試合 DREAMウェルター級GP決勝 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
○マリウス・ザロムスキー(リトアニア/ロンドン・シュート・ファイター)
×ジェイソン・ハイ(米国/ボディショップ・フィットネスチーム)
1R 2'22" KO (右ハイキック)
※ザロムスキーがGP優勝。初代同級王者に

ザロムスキーが右ハイを当てると...ダメ押しとなる右フックも炸裂

 開始すぐ、ザロムスキーが飛び膝を放つが、ハイは落ち着いて組み付くと足を掛けてテイクダウン。ザロムスキーが脱出しかけた隙を突き、ハイがギロチンを仕掛けるが、ザロムスキーはしっかり対処して外す。とはいえ寝技勝負は望まず、立ち上がってスタンドの攻防を要求。しばらく打撃戦が続いたが、決着は一瞬だった。ザロムスキーが左→右とストレートを連打すると、左のガードがガラ空きになったハイの首筋めがけてザロムスキーの右ハイが炸裂。崩れていくハイにさらにダメ押しの右フックも叩き込むという、衝撃的なKO劇だった。マッハ戦は左ハイだったが、ハイ戦は右ハイ。両刀を使いこなせる選手はそうなかなかいないだろう。
 下馬評を覆しGPとタイトルのベルトを獲得したザロムスキーは「日本のファンの声援がエネルギーになった。まるで夢みたいだ」と喜びの挨拶。笹原圭一DREAMイベントプロデューサーも「ミルコみたいでしたね」とニューヒーローを讃えた。

敗れたマッハも閉会式で「おめでとう」とザロムスキーを祝福した

  [→ライト級、ミドル級のワンマッチの記事はこちら]

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