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Dynamite!!でDREAMファイター大活躍

FieLDS Dynamite!! 〜勇気のチカラ2008〜
2008年12月31日(水) さいたまスーパーアリーナ
 青木真也はアルバレスとの“幻のDREAMライト級GP決勝戦”を制すると、UFC王者・BJペンとの対戦を熱望。マヌーフはハントを、ゲガール・ムサシは武蔵を、アリスターはバダ・ハリを、川尻達也は武田幸三をKOする等、DREAM勢がK-1勢を次々と撃破し超満員の会場を沸かせた。
  レポート:本庄功志、井原芳徳  写真:井原芳徳


第18試合 DREAMルール ミドル級 1R10分・2R5分
○田村潔司(U-FILE CAMP)
×桜庭和志(Laughter 7)
判定3-0 (ヒューム=田村/島田=田村/三宅=田村)



 1R、田村が桜庭のタックルを潰すと、上からパウンドを時折落とし、桜庭が下から腕十字を狙う。両者ともじっくりと攻め、これまでの試合のハイスピードな展開とは対照的だが、超満員の観衆は膠着状態を静かに見守る。
 2Rも同様の展開となり、ようやく野口レフェリーは両者に膠着を注意するイエローカードを提示する。スタンドに戻ると、田村の左ローの連打を右足にもらった桜庭は足が流れ、状態の悪さをうかがわせる。三度田村は上になるが、膠着ブレイク。桜庭にイエローカードが提示される。最後は桜庭がタックルで上になり、終了間際のコールに促されるように桜庭はパンチを落とすが、決め手にならないまま試合終了。
 攻勢が続いた田村に軍配が上がったが、二人の再会は、夢のままで終わったほうが良かったのでは? そう感じざるを得ない内容だった。

◆田村「お客さん向けの試合ができなかった。個人的には終わったかなと。(終わったとは?)個人的にはもう少し気楽に試合をしたかった。固くなりました。サクはポジション取り、体重をあずけるのが上手い。グラウンドではいかに殴るか…いや、攻撃するかといった感じです。下にならないようには心がけました。(5年前、10年前に戦っていたら、展開は変わっていたか?)質問の意味は理解していますが、その質問をする意味がわかりません。

(試合後桜庭とはどんな会話を?)自分から『仲良くしましょう。またやりましょう』と。試合前まではいろいろな感情がありました。良い試合をするのか、Uインターでやったような動きのある試合をするのか。インタビューなどマスコミを通じて知った気持ち、方向性のズレに悩んでいました。試合直前になったら、もうやるしかないと。あとは、詳しくは言えませんが、セコンドの立嶋(篤史)さんからの一言が心に響いてふっ切れました」

◆桜庭「もうちょっとやりたいなという感じはしました。でもどうせ負けるなら、KOか一本の方が気持ちよかった。(体調は?)普通です。(Uインター時代とは違い、パウンドありのルールだったが?)下になったら殴られるもんだと。相手が上になることは想像していました。来年はダメな部分を練習して、もう少し試合ができればいいかなと」


第17試合 DREAMルール ライト級 1R10分・2R5分
−ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー/DREAMライト級王者)
−J.Z.カルバン(ブラジル/アメリカン・トップチーム)
中止 (ハンセンは原因不明の頭痛によりドクターストップ)

 開会式の前、ハンセンの欠場が発表されると、楽しみにしていたファンからは落胆の声が漏れる。ハンセンは前日会見後に突如倒れ、病院で診断の結果、頭部の異常の恐れがあることがわかった。リングに上がったカルバンは「ハンセンの無事を祈ります。残念ながら自分は試合ができませんが、今日の大会を楽しんでください」等と話した。


第16試合 DREAMルール ライト級 1R10分・2R5分
○青木真也(パラエストラ東京)
×エディ・アルバレス(米国/ファイト・ファクトリー)
1R 1'32" ヒールホールド

 DREAMライト級GP決勝戦で実現しなかった今回の試合が、両者万全の状態で、かつ大晦日という注目度の高い舞台で実現する。
 距離を作りながらアルバレスに強打を打たせない青木。ファーストタックルは簡単に切られ、そのままグラウンド戦に誘うもアルバレスは一切付き合わずスタンドに戻る。その後青木は大振りの右フックをかわされるも、右ミドルを放ってきたアルバレスをかわして背後に回り込む。アルバレスはそのまま背負い投げのようにして青木を倒すと、一瞬マウントを取りかける。しかし青木はガードに戻しながら足関節を仕掛けると、アルバレスからあっさりタップを奪い、完勝とも言える内容で底知れぬ強さをアピールした。






 BJペンに対し「挑戦できるのならしたい」と公言した青木。「DREAMに関してはテーマが見えてこない」という発言もあり、これはDREAMライト級の中ではある程度カードが一巡してしまった感があるため否めないところ。だからこそ、2009年はペン×青木の機運が最も高まる年だと思われる。団体の違いから実現の可能性は低いかもしれないが、日本のファンはとことん両者の対決に思いを巡らせることだろう。2009年も、まだまだ青木から夢を見せてもらえそうだ。

◆青木「あっさりとした決着と周りから言われましたが、足関節を取ることはすごく怖かった。全力で勝負に行こうとした結果が、良い結果になりました。自分は今回本物の格闘技を見せることができたと思います。今後も真剣に格闘技に取り組んでいきます。
(来年については?)DREAMに関しては、テーマが見えてこない部分があります。今回世界2位が決まりましたが、今はBJペンが間違いなく世界のトップ。UFCは無視していないし、リスペクトしています。いち格闘技者として、BJにチャレンジできるならしたい。ただ勘違いしてほしくないのは、『UFCに行きたい』のではなく『BJペンとやりたい』ということです」

※アルバレスは病院に直行のためノーコメント


第15試合 DREAM特別ルール 無差別級 5分3R
○メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショータイム)
×マーク・ハント(ニュージーランド/オシアナ・スーパー・ファイタージム)
1R 0'18" KO (右フック)



 開始まもなく、ハントが突進すると、マヌーフがコーナーを背にしつつ、左と右のフックを連打でクリーンヒット。ハントは膝から崩れるようにノックアウトし、マヌーフがまさかの勝利をおさめた。
 体重差対決を制したマヌーフは「今日は40kg重い相手に勝った。チェ・ホンマンよ、俺の挑戦を受けるか?ジョークだ」と話し、観客の笑いを取った。

◆マヌーフ「今でも信じられない。急に決まった試合で、こういう勝ち方ができて嬉しい。(急に決まって対策は?)ビデオを見て、相手は左手を下ろす癖があるからカウンターを狙うようにした」

◆ハント「(パンチに)つかまって負けて残念。(相手が変わったことで心理的な影響は?)影響はない。
(最初、すごい勢いで突進していったが?)試合中はほとんど覚えていない。覚えているのは、リングに上がった後と、控え室にいた時かな」


第14試合 K-1ルール 無差別級 3分3R
×武蔵(正道会館)
○ゲガール・ムサシ(オランダ/チーム・ムサシ / レッドデビル・インターナショナル)
1R 2'32" KO (3ダウン:右フック)



 ゲガールの活躍するDREAMのミドル級は84kgがリミット。体格差を心配する声もあったが、本来なら武蔵も84kgぐらいがベストの体型で、両者の公式発表の体格は、武蔵は185cm/103.8kg、ゲガールは186cm/97.8kgとほぼ一緒だ。同体格ならアルメニア出身のゲガールがその戦闘能力で上回っていても不思議ではない。16歳の若さでオランダのボクシングの代表チームにも選出されたゲガールが、その技術を序盤から発揮する。
 膝とローで牽制する武蔵に対し、右ストレートを当ててダウンを先取すると、その後はゲガールの独擅場。ノンストップのパンチラッシュの末、左フックと右アッパーの連打で2ダウン目を奪うと、最後もロープに詰めた武蔵をサンドバッグ状態にしたところでレフェリーが試合をストップした。
 マイクアピールでゲガールは「DREAMを観に来てください。私にも言わせてください。総合格闘技は強いんです」と発言。知名度抜群の武蔵を倒したことで、自身も、そしてDREAMというイベントも存分に印象づけられたはずだ。

◆ゲガール「今回体重を増やして、どこまでやれるかわからなかったが、調子よくできた。K-1でも戦えるということを証明したかった。(武蔵がK-1でリマッチをしたいと言っていたが?)自分としては今回だけ。今後はボクシング、MMAをやっていきたい。主催者からそういうオファーがあれば、やっていければいいと思う。今は体重が軽いが、今後増やしていって数年後戦う機会があるかもしれない」

◆武蔵「固くなってしまったところが一番ダメでした。何やってんだって感じですかね。こんなミスをしているようじゃ…。試合前に谷川さんから『K-1が負けっぱなしだから頼んだよ』と言われて、それがプレッシャーになったわけじゃないですが、試合で固くなってしまって情けない。次はK-1のリングでムサシとやりたいです。Dynamite!!はリングに上がったらアウェーな感じがしました。(負けたら改名しろとムサシは要求していたが?)ずっとこの名前でやってきて変える気もないし、どんな名前に変えればいいかわからない。とりあえずは、もう一回ムサシとやりたいです。次はこんな感じじゃいかないぞと。来年はムサシとの再戦を目指してがんばります」


第13試合 DREAMルール ヘビー級 1R10分・2R5分
○ミルコ・クロコップ(クロアチア/チーム・クロコップ)
×チェ・ホンマン(韓国/フリー)
1R 6'32" KO (左インロー)



 膝に爆弾を抱えていたというミルコの両膝はテーピングで固められ、その上からサポーターが施されておりなんとも痛々しい。明らかに本調子ではない様子で、大巨人討伐に不安を覗かせるミルコ。
 そんなミルコは、試合が始まると左に回りながらチクチクと左のインローで攻める。ホンマンの攻撃は交わることなくサークリングでいなしていき、大巨人攻略に対して距離を取ってのセオリーな攻めを展開。序盤には伝家の宝刀左ハイを挨拶代わりに一発見せる。
 捕まえたいホンマンと距離を取りたいミルコ。ホンマンが4つで組むことに成功するも、偶然のサミングで向かい合わせの状態に戻ってしまうなど、両者の思惑が上手い形で働かない。試合中盤には動きが少ないと判断され、両者にイエローカードが提示されてしまい、その後にはミルコのローがローブローになってしまうなど、不穏な空気が漂い始める。だが、ミルコがラウンド通じて放ってきた左ローがホンマンの足にしっかりとダメージを蓄積させていたようで、最後はその攻撃で大巨人をしっかりと沈めてみせた。
 ミルコはマイクを持つと「新年早々膝を手術しないといけない。5月に腱と半月板を損傷した。6ヶ月休み、トレーニングを再開し、できるだけ早くリングに戻りたい」とファンに語った。

◆ミルコ「試合前から(クロアチアの新聞等で)私の怪我に関する報道があった中、怪我なく終われてホッとしている。PRIDE時代からの激戦で蓄積された怪我。なるべく早く復帰する。
(ミルコの代理人である今井賢一氏がミルコの怪我の状態について説明)ドクターの見解だと、復帰までには6~9ヶ月がかかるそう。本人は7月には試合をしたいと言っていますが、自分はまだ早いと思っています。自分の手綱の引き次第です。あと、自分の故郷であるK-1選手が負け続けたことで、『自分がK-1でDREAM戦士と戦う』みたいなことを言っていました」

◆ホンマン「今日はコンディションが良くなかった。来年は体をしっかり作ってMMAの方にも挑戦していきたい。(ローが膝に入ったが?)試合中は痛かったが、今は痛くない。(フィニッシュは)相手のつま先付近が膝に当たり、痛くて瞬間的に倒れてしまった」


第12試合 K-1ルール 無差別級 3分3R(延長1R)
×バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム)
○アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー)
1R 2'02" KO (左フック)



 開始しばらく、ハリはハイキックを放つが大振りで若干雑な攻め。アリスターは落ち着いて防御すると、リーチを活かした左ジャブと左のロングフックの連打でハリをぐらつかせる。ハリは3週間前のワールドGPでの2度のダウンのダメージも残っていたのか?この攻撃で失速。アリスターも得意の打撃をいかんなく発揮し、左膝蹴りと左フックのコンビネーションで最初のダウンを奪うと、最後はハリのお株を奪うようなカウンター気味の左フックで試合を終わらせた。

◆アリスター「DREAM.6の時に、ハリとK-1、MMAで2回戦おうと約束していた。今回はそれの1回目であるK-1ルール。ハリはファイターとしては素晴らしいが、選手に対してリスペクトがない。だから嫌いだ。もともと2回戦おうというのは、向こうから言ってきたこと。FEGも、自分のマネジメントも合意している。(ハリに言いたいことは?)DREAMルールでちゃんと試合をしてくれるのかと。
(ミルコが膝の怪我による戦線離脱を発表したが?)早く治してほしいと思う。ミルコとは戦いたいが、自分の中では最優先ではない。いろいろな選手と戦っていきたい。(具体的には?)ボンヤスキーとK-1ルールで戦いたい。自分から挑戦する時は、相手のルールで戦う。(総合では誰と戦いたい?)ヒョードルだ。」

◆ハリ「(今日はK-1勢がMMA勢に負けていたが?)今日はたまたま多く負けた。1対1の戦いであって、K-1対MMAというわけではない。(今回の敗因は?)試合を一ヶ月に4回はフォーカスできなかった。短期間での試合はもうやらない。(アリスターとの2本勝負は?)自分は立ち技の選手なので、MMAで戦うつもりはない」


第11試合 K-1ルール 70kg契約 3分3R
×武田幸三(治政館)
○川尻達也(T-BLOOD)
1R 2'47" KO (3ダウン:左フック)

 最初に「勇気のチカラ」を見せたのが、総合格闘家でありながらK-1ルールに挑戦した川尻だ。2008年の川尻は勝利試合よりも、アルバレスとの負け試合が評価されるなど、くすぶっていた1年だった。今回は無謀とも言える武田への挑戦だが、近年の武田には打たれ弱さが見られるため、川尻にも少なからず勝機はあった。そして、その勝機を完璧な形で手繰り寄せた川尻が、武田相手にKO勝利という金星をやってのけてしまった。

 試合はまず川尻がローで先制する。その後、武田の代名詞でもある右ローを一発被弾するも、川尻は臆することなく前に出てパンチを振るっていき、右ストレートでダウンを先取。一気にイケイケになった川尻は、ボディを交えた連打で武田をコーナーに貼り付けると、「下からの攻撃を練習した」と話すように、アッパーの連打で武田の顔を鮮血で染め、下からの攻撃である飛び膝で2度目のダウンを奪う。武田はすぐ立ち上がって「効いてないよ」と言わんばかりに腕を振って観客を煽るが、その後すぐに左フックのクロスを浴び散った。
 まさかのKO勝利で武田を下した川尻は喜びを爆発。これだけ喜びを露にする川尻を見るのはいつぶりだろうか。会場も生粋のMMAファイターが生粋のキックボクサーを喰った驚きと歓喜で入り乱れ同じく爆発する。川尻は「武田選手は男気があって、喧嘩を受けてくれただけで武田選手の勝ちです」と話し、「来年はDREAMのベルトを獲って、DREAMは自分が盛り上げます」と、総合格闘技でも、今回の試合同様に盛り上げていくことをマイクでアピールした。

◆川尻「武田選手に勝てる練習を一ヶ月間やってきて、それがバッチリ出せました。でもリングに上がったら全然動けなくて、セコンドから「軽く動け」と言われて動くようにしました。
(武田に勝てる練習とは?)距離ですね。キックボクサーのローはカットしても効くと聞いていたので、スカすこと。あとは、アッパー、飛び膝など下からの攻撃です。本当に練習した技が全部出せました。
(K-1対MMAでMMAが勝って、K-1選手から挑戦状を受けたら?)やりません。勝ち逃げします(笑)。2009年の使命は、ベルトを獲って、DREAMを盛り上げることです」

◆武田「相手は予想通りアグレッシブで良い選手でした。(事前に1月18日の新日本キック興行の試合が決まっていたが、このような結果になり川尻を甘く見ていた?)自分がそういう選手に見えます?会場は立ち技のファンの人もたくさんいて、申し訳ないことをしたなと思っています」


第10試合 DREAMルール 80kg契約 1R10分・2R5分
○桜井“マッハ”速人(マッハ道場)
×柴田勝頼(ARMS)
1R 7'01" TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ)



 試合開始早々、いきなり柴田が全速力で突進していき飛び膝蹴り。マッハも胴回し回転蹴りですぐさま反応するが、先手を許してしまう。柴田はその後スタンドでパンチを連打しマッハを怯ませることに成功するも、大降りのストレートをかわされた反動で行った胴タックルを潰され下のポジションに。グラウンド状態になってしまうと、やはりマッハの方が2枚も3枚も上だ。マッハは慎重にハーフのポジションをキープすると、マウントに移行し強弱をつけたパウンドを放つ。以前の試合からも、下になるとなかなか動くことのできない柴田だったが、今回は足を使ってスイープを狙うと同時に踵をマッハの顔面に打ち付けるクレバーな攻めを見せる。マッハはこの攻撃で出血し「片目が見えなくなった」「止められると思ったので、グラウンドからしつこく攻めるしかなかった」と、セオリーにない柴田の攻撃を評価した。
 有利なポジションにいながら苦戦を強いられたマッハ。だが、サイドから膝を当てたり、柴田の片腕を殺してパウンドを打ったりと、怖い攻撃で柴田の戦意を削いでいく。会場からは「柴田コール」が起こるも、最後は再びマウントを奪ったマッハがパウンドを連打し、階級では一つ上の柴田を下した。

◆マッハ「(自分より)大きい選手で力強さを感じました。攻められる展開だとわかっていて、その中で一発をもった、スマートで頭の良い選手だなと。(マウントの時)踵を片目付近に一発もらって出血してしまい、片目が見えなくなりました。止められると思ったので、グラウンドからしつこく攻めるしかなかったです。今までにない、セオリーにない選手でうまかった。作戦では負けていたんじゃないですかね。
(マイクでMMAを盛り上げたいと言っていたが?)お客さんが観に来てよかったと思える戦いをしたい。来年はウェルター級トーナメントがあるので、優勝したいです」

◆柴田「(2008年は)たくさん課題が見つかった年になりました。結果は残せませんでしたが、来年にしっかり生かして試合をしていきたいと思います。以上です」


第9試合 DREAMルール ヘビー級 1R10分・2R5分
○セーム・シュルト(オランダ/ 正道会館)
×マイティ・モー(米国/フリー)
1R 5'31" 三角絞め



 レスリングの経験もあるモーが、サバ折りでシュルトをテイクダウン。腰を上げた状態でパウンドを落とすが、シュルトの長い足に邪魔され、なかなかクリーンヒットにつながらない。シュルトは下になってから終始腕十字か三角のチャンスを待ち続け、最後は三角絞めでタップを奪取した。

◆シュルト「自分の思うスタンドでの展開と違ったが、勝ててよかった。(歓声が大きかったが?)メディアは私のファンがいないと面白おかしく言っているが、実際はすごく声援を受けているんだなと。(来年の目標は?)WORLD GPのトーナメントに入れてもらうことです」

◆モー「がっかりした。もう少しマシな試合がしたかった。大きくて手足の長いタイプ、そして1R10分という時間すべてが初めてで、もっと準備していくべきだった」


第8試合 DREAMルール ヘビー級 1R10分・2R5分
○ボブ・サップ(米国/フリー)
×キン肉万太郎(不明)
1R 5'22" TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ)



 試合をプロデュースしたDJ OZMAさんが、歌の後に両選手をコールし入場させるという演出。万太郎はレスリング天皇杯7連覇の技術を活かし、2度に渡り巨漢のサップを寝かせてみせるが、サイドポジションから鉄槌を落としてからの攻め手に欠く。サップはもがき続けた末に脱出成功。すると立ち上がった直後に右アッパーを当てると、万太郎はコーナーに後ずさり。マスクで視界がふさがったような危険な状態のまま、サップの剛腕パンチを浴びつづけ、最後は背中を向けたところでレフェリーストップ。マスクマンキャラという設定に早くも課題が露呈した。

◆サップ「今まで力、力だったが、今回はスタミナもあるといった違った自分を見せられたと思う。体重も15~20kg落とした。2009年はシリアスにいきたいと思う。自分も34歳で先は長くないかもしれないが、以前の『フハハハ』といった笑いのパフォーマンスを交えるだけでなく、本当のビーストを見せていきたい。(相手に言いたいことは?)マンガにとっては悪夢かもしれないが、これが現実だ。ハハハハ。まあ、視聴率ではナンバー1を取れたんじゃないか?」


第6試合 DREAMルール 75kg契約 1R10分・2R5分
×坂口征夫(坂口道場)
○アンディ・オロゴン(ナイジェリア/フリー)
1R 3'52" TKO (レフェリーストップ:右アッパー→グラウンドパンチ)



 坂口征二を父に、坂口憲二を弟に持つ坂口征夫。2007年にパンクラスでデビューし、当初は勝ち負けを繰り返していたが、10月に五十里祐一に勝利しランク入りを決めると、Dynamite!!出場を直訴。所英男戦を志願していた坂口だったが、テレビ的にも「兄弟対決」として煽りやすいボビーの弟であるアンディに決まった。坂口のセコンドには憲二が付いているが、アンディのセコンドにボビーは付いておらず、テレビ的にはスカされた感じか。
 試合は、序盤払い腰でテイクダウンを奪った坂口がサイドに回りチャンスを作るも、総合3戦目であるアンディがハーフに戻しグラウンドでの対応を見せる。坂口が片足を抜きかけたところから三角絞めにシフトし、しっかりと4の字にロックするも、解説の須藤元気は「ちょっと浅いですね」と分析。実際に、アンディが上からパウンドを打っていくところからも、やはり極まりは浅いか。その後坂口が腕十字に切り替えたところでアンディがしっかりと体をサイドに移動し、ガードの状態からパウンドを数初放ちスタンドに戻る。
 そして、坂口がパンチで前に来たところをアンディが右アッパーをヒットさせダウンを奪うと、その後の追撃のパウンドで坂口を失神させ勝利をもぎ取った。

◆アンディ「まず、勝ててよかったです。相手強かったですね。(MMAの練習については?)自分は格闘家なんで、日頃から練習はしていましたが、試合の気持ちでの練習は試合が決まるまでしていませんでした。(兄のボビーがセコンドにいなかったが?)会場に来たらしいんですが、チケットがなくて入れなかったそうです。結果を言ったらチャリで家に帰っていきました。(来年は?)試合が終わったばかりだから、家帰ってゆっくり考えたいです。責任のない言葉は言いたくないので」

◆坂口「(ダメージは?)アバラを相手の膝か、払い腰で投げた時に折りました。スタンドになった時に痛みがあって。(今後は?)親父が勝手に引退と言っていますが、する気はないです。今回は親の七光りみたいな感じで出場できましたが、次回はパンクラスで実績を作って、1から築いていって実力で上がりたいです。パンクラスでやり残したこともありますので。(弟からは何か言われた?)『大丈夫?』と言われたと思います。今回は夢の舞台に立てましたが、これが終着点ではないです」


第5試合 DREAMルール 68kg契約 1R10分・2R5分
×所 英男(チームZST)
○中村大介(U-FILE CAMP)
1R 2'43" 腕ひしぎ十字固め



 所のタックルに反応した中村は、いきなり腕を捕まえ腕十字の体勢に入る。完全な状態になるも所は動いて逃れバックのポジションを奪い、体格差を感じさせないバックドロップを仕掛け動きを作る。だが、その間も中村は腕を取ることを忘れず、すぐさま二回目の腕十字の体勢に。しかし所は逆に腕十字を切り返す意地を見せ、中村も「極める力を持っているだけに、焦った」と話したが、クラッチで腕をしっかり固め難を逃れる。その後腕十字を諦めた所にマウントを許すも、亀になって回転すると気付いたら中村が所の腕をキャッチしている。雄叫び上げ力の限り腕を伸ばすと、所はあえなくタップ。所は右腕尺骨骨折という重傷を負ってしまうが、予想通りともいえるめまぐるしく変わるムーブに、中村はもちろん所の評価も上がったことだろう。

◆中村「所選手とは階級が違かったのですが、受けてくれて嬉しいです。いつか戦いたいと思っていたので、大晦日の舞台で戦えてうごく嬉しい。(試合は)短い時間の中で一本を取り合う気持ちの出し合いができたかなと。(相手に腕十字を取られる場面があったが?)相手は極める力があるので、ヤバイと思いました。でも腕十字で来るところが意地みたいなところを感じられて、やってて楽しかったですね。自分も何回か極められる場面があって、今後強豪と戦っていくうえでは一回で取らなきゃマズイかもしれませんが、今回は楽しめたからいいかなと。自分も、お客さんも楽しめる試合が理想なんで」

◆所「(相手が腕十字できて、所も返したが?)流れで。意地になった部分もありました。(中村が再戦したいと言っていたが?)自分が実績を作って、お互いに強くなったところでやりたいです」


第4試合 K-1ルール 71kg契約 3分3R(延長1R)
×佐藤嘉洋(フルキャスト / 名古屋JKファクトリー)
○アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテン・オデッサ)
判定0-2 (朝武29-30/小川29-29/黒住28-29)

 2008年のMAXを制したのは魔裟斗だった。だが「インパクト」においては、K-1のスタイルに完全にシフトチェンジした佐藤も負けてはいないだろう。ブアカーオ相手にパンチでのKO勝利、そして魔裟斗からもダウンを奪い互角以上の戦いを見せ「倒せる佐藤」を印象付けた。
 今回の対キシェンコ戦は、2008年の世界2位、3位同士の戦いであり、勝負論としては抜群のカード。互いに倒せる武器を持っているだけに、緊張感ある戦いが期待される。
 1Rは互いにローを蹴り合いながらの様子見。だが、佐藤がキシェンコの奥足にローをピンポイントにバシバシとヒットさせていくらしい攻めを見せて、2Rに期待を覗かせる。
 2Rに入ると、キシェンコが得意のパンチで佐藤を襲う。左フックから、右ストレートを連続で当て佐藤の顔を跳ね上がらせ、佐藤もストレートを返すがパンチ合戦では回転力に劣り不利は否めない。佐藤は1R同様ローを欠かせず蹴っていくもパンチの印象を覆すことができず2Rを落とす。
 最終ラウンドも佐藤がローから攻撃を組み立てていくも、キシェンコにパンチを被せられやはり印象は良くない。キシェンコが途中スイッチするほど足を効かせた佐藤だったが、結局決定的な攻撃をすることができず判定負けを喫した。

◆キシェンコ「佐藤は非常に強い選手だった。今年は大変な試合が多かったから、今後は少し休みたい。2007年が3位で2008年が2位だったので、2009年は1位になる。
(佐藤が魔裟斗にリベンジしたいと言っているが、どちらが勝つと思うか?)魔裟斗は自分、そして佐藤からダウンを奪われた。自分と佐藤はダウンなしで判定までいった。それが答えです」

◆佐藤「またパンチをもらってしまい印象負けしたなと。相手は一発、技の威力がありました。蹴りはパンチにつなげるための技かなと。(今回敗れて魔裟斗への道が遠のいた?)自分がトーナメントで勝ち上がっていって、やらざる得ない方向にもっていくだけです。(来年の目標は?)今年はすごい選手ばかりと戦って、挫折も多かったですが、それが来年の経験に変わると思います。悔しいけど、落ち込んでいてもしょうがない。まだまだ練習で強くなっている実感があるので、来年のトーナメントは優勝します。一番になりたいです」


第1試合 DREAMルール 無差別級 1R10分・2R5分
○ミノワマン(フリー)
×エロール・ジマーマン(スリナム/ゴールデン・グローリー)
1R 1'01" 足首固め



 ジマーマンの右ミドルに合わせ、ミノワマンがタックルでテイクダウンに成功。そのまま足関を仕掛け、ジマーマンの鉄槌を浴びながらもじわじわと極めを強くし、最後はタップを奪った。

◆ミノワマン「毎年大晦日に出させていただいて、4年ぶりに勝つことができました。応援してくれた方々には、辛い3年間だったと思うので、良い年越し、正月のスタートを送っていただけるのかなと。
 試合前に相手に睨みつけられて、廊下ですれ違っても睨みつけられて、こんなにプレッシャーを与えられたのは初めてでした。怖かったです。(試合では)倒してからの(相手の)一発の重さなど、勉強になりましたね。(試合終了後、フラついていたが?)自分の視界のアングルが揺れていました。
(来年の目標は?)今回のテーマが再生でした。でも自分をセルフコントロールできていなかったので、もっと自由に、自分をつかめるように、来年の目標はセルフコントロールの意味である“自己支配”です」

◆ジマーマン「自分としてはベストを尽くした。MMAは今回が初めてだったが、自分を盛り上げてがんばった。次回もMMAをやりたいと思っている。今回は1週間しかトレーニングできなかったが、次はもっと練習して望みたいと思う。(ミノワマンがパウンドが効いていたと言っていたが?)良い感触だった。4月にスネを骨折していて、(足関節技は)気になった。もっとトレーニングしてリベンジしたい」


第7試合 K-1甲子園 決勝 62kg契約 3分3R(延長2分1R)
×卜部功也 [うらべこうや](千葉県立岬高校3年/西山道場/関東地区大会優勝)
○HIROYA(セントジョーンズインターナショナルハイスクール2年/フリー/推薦選手)
4R 判定0-3 (朝武9-10/岡林9-10/小川9-10)
3R 判定0-0 (朝武29-29/岡林30-30/小川29-29)
※HIROYAが優勝



 準決勝の卜部は日下部を相手に、伸びのある左ストレートを打ち終わりに当て続け判定で勝利。対するHIROYAも常にプレッシャーをかけ続け上下バランス良く攻めて嶋田を攻略し、今回の決勝戦に駒を進めている。
 決勝戦1Rは、互いにローで探り合う展開だったが、2Rになると卜部が左フックをヒットさせHIROYAを後退させる。だがHIROYAもすぐに右フックを返し巻き返す。卜部はリーチを生かした左ストレートでHIROYAを苦しめるが、逆にHIROYAもパンチを手数多く出して五分のまま延長ラウンドへ。
 延長ラウンドでは卜部が細かいパンチで前に出るも、HIROYAは冷静にローを返し、パンチも単発ながらも当てていく。両者目立った差はなかったものの、判定で支持を得たのはHIROYA。魔裟斗に「天才」と言わしめた逸材が、K-1甲子園を制覇した。


第3試合 K-1甲子園 準決勝 62kg契約 3分3R
○HIROYA(セントジョーンズインターナショナルハイスクール2年/フリー/推薦選手)
×嶋田翔太(西武台高校2年/島田塾/推薦選手)
判定3-0 (朝武30-39/小川30-29/豊永30-29)

第2試合 K-1甲子園 準決勝 62kg契約 3分3R
×日下部竜也(愛知県立豊田高校1年/大石道場/中部地区大会優勝)
○卜部功也(千葉県立岬高校3年/西山道場/関東地区大会優勝)
3R 2'29" TKO (ドクターストップ:鼻の負傷)

オープニングファイト K-1甲子園 リザーブマッチ 62kg契約 3分3R
×佐々木大蔵(都立山崎高校3年/チームドラゴン/関東地区大会準優勝)
○平塚大士(愛知県立安城農林高校1年/稽道会/中部地区大会3位)
2R 1'00" KO (右フック)

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中野トイカツ道場
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入会金&月謝2ヶ月分無料! ボクシング、キックボクシング、レスリング、寝技、柔術、総合格闘技など初心者クラス充実! 平日7時~23時、年中無休!月謝8千円で中野、新宿、渋谷、高田馬場等の各店通い放題!

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