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リザーバーのハンセン、まさかのライト級GP制覇

HEIWA DREAM.5 ライト級グランプリ2008 決勝戦
2008年7月21日(月) 大阪城ホール
 ライト級GP準決勝で青木真也は変幻自在のサブミッションを駆使し宇野薫に圧勝。しかし決勝では力尽き、リザーバーから繰り上がったヨアキム・ハンセンのパウンド地獄に沈んだ。

DREAMライト級GP





第2試合 準決勝 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
×宇野 薫(日本/和術慧舟會東京本部)
○青木真也(日本/パラエストラ東京)
判定0-3 (三宅=青木/ヒューム=青木/大橋=青木)

 1R、スタンドで様子を互いにうかがった後、青木は軽い飛び膝で距離を詰めるのに成功すると、両脇を差しテイクダウン。そのままマウントを奪うが、宇野はブリッジで脱出する。
 宇野がパウンドを落とすと、青木は宇野の片手をつかまえつつ顔を蹴り上げ、ヒールホールドへ。宇野は外すが、青木はすぐさまバックを奪う。その状態を長時間キープし、チョークを狙い続けた青木だが、自ら足のフックをほどく。
 すると上になった宇野に対し、カウンターで三角絞め。ほぼ極まったかに見えたが、宇野は腰を浮かして防御。青木は腕十字に移行するが、宇野はこれも脱出する。結局最後は上になれた宇野だが、時間が短く次の攻撃に行けずそのままラウンド終了。
 2Rも宇野にチャンスがないまま時間が過ぎる。序盤から青木が上になると、宇野が脱出しようとした隙を突いてバックを奪う。青木はその状態を残り1分までキープ。最後も宇野が上になるが、青木がラバーガードを仕掛けたところで試合終了。青木が“英雄”宇野の光を完全に封じ込め決勝に駒を進めた。




第3試合 準決勝 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
×川尻達也(日本/R-BLOOD)
○エディ・アルバレス(米国/ファイト・ファクトリー)
1R 7'35" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 アルバレスはタックルでのテイクダウンを狙おうとするが川尻は許さず。パンチの打ち合いになると、アルバレスの左フックで川尻が尻餅をつく。川尻は組み付いて難を逃れる。アルバレスは右まぶたを腫らしドクターチェックを受ける。
 再開後、アルバレスが左ジャブと右アッパーのコンビで前に詰めると、川尻がカウンターで左フックを当てアルバレスをダウンさせる。すぐさま川尻は上になると、じっくりチャンスをうかがいマウントへ。しかしアルバレスは体力を回復させると、ブリッジでスタンドに戻す。



 すると再びパンチの打ち合いに。両者ともクリーンヒットをもらいながらも倒れなかったが、タフさではアルバレスが上だった。川尻をロープ際に詰めると、右フックと右アッパーを連打。前のめりで川尻が倒れると、KO勝ちと思ったアルバレスは両手を挙げて喜ぶが、島田裕二レフェリーは続行を命じる。するとアルバレスはダメ押しのパウンドを連打し、試合を終わらせたが、川尻の選手生命を考えると島田レフェリーの判断はやや危険と感じた。


第4試合 リザーブマッチ 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
○ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー)
×ブラックマンバ(インド/フリー)
1R 2'33" 腕ひしぎ十字固め

 ハンセンがタックルで組み付くと、マンバは首相撲からの膝蹴りをお返し。離れると右のインローと、マンバの鋭い打撃が冴える。だがハンセンは、タックルに来たマンバの腕を捕らえると、そのままグラウンドに引き込んで腕十字へ。コーナー際で極めにくい位置だったが、きっちりタップを奪い、優勝に望みをつないだ。


第10試合 決勝 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
×青木真也(日本/パラエストラ東京)
○ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー)
1R 4'19" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※ハンセンが優勝。DREAMライト級初代王者に

 アルバレスは右目結膜・角膜損傷、右眼窩底骨折の疑いによりドクターストップ。秋山戦の後にリングに上がり、無念のリタイアを謝罪し、体の他の箇所は万全とアピールせんとばかりにコーナーポストからのバック転を披露した。
 川尻はKO負けのため、規定により第2優先のヨアキム・ハンセンが決勝出場の権利を獲得した。青木×ハンセンは06年の大晦日のPRIDE男祭りの再戦。そのときは青木がフットチョークで勝利している。
 今回も青木が寝技で主導権。タックルで上になると、ハーフガードからギロチンでプレッシャーをかける。いったん立ち上がった際、ハンセンの下からの蹴り上げが股間に当たりインターバルが置かれる。

 スタンドで再開後、今度は青木が引き込んで下に。ラバーガードと下からの蹴り上げでチャンスを作るが、ハンセンも腰を浮かしての左のパウンドを一撃。青木は下から抱きついて体力を回復させるが、結局この攻撃がフィニッシュへの呼び水に。
 青木を突き放したハンセンは、再び左のパウンドを落とすと、軌道の方向に頭をそむけた青木の側頭部に直撃。これで動きの止まった青木に、ハンセンが右のパウンドを連打したところで島田レフェリーが試合をストップした。
 まさかの大逆転優勝を果たしたハンセンは「今も信じられない。防衛戦はエディとやりたい」と話し、二回戦で名勝負を繰り広げたアルバレスとリング上で抱き合った。アルバレスも「よき友ハンセンと、自分がもらうべきだった王座を賭けて戦いたい」と返答した。
 青木は「応援する人を幸せにできなかったと思うけど、僕の夢は終わっていません。僕と一緒に夢を見てください」と涙声でファンに語りかけた。

◆ハンセン「ブラックマンバ戦のことしか考えていなかったので優勝は不思議な気分だ。青木戦は隙をみつけてから打撃を当てようと思っていた。(一度負けている青木に苦手意識はなかった?)ラバーガードは試合前にスパーリングパートナーのアドバイスを受けていたので対処できた」

◆青木「今日の負けという結果を残念な結果にするか、負けて良かったにするかは今後の僕次第。正々堂々と第2歩を歩みたいです。(ハンセンのパウンドをもらった場面、何か仕掛けようとした?)宇野戦で疲れて、足が利かないから、くぐろうとしたところで殴られました。(宇野の印象)凄い偉大なファイター。素直に強いと思った。宇野戦全てを出し切って、足も体もパンパンでした。決勝はある意味オマケでした。ハンセンどうこうじゃなく、宇野戦で疲れました。宇野戦の1Rが終わったときに正直『もうええわ』ってなりました。(今日のスパッツについて)一発目は(大阪にちなんで)食い倒れ、二発目はタイガース。俺が負けたので阪神にマジックが点灯しませんね(笑)(今後もトーナメントに出たい?)出たいとか出たくないじゃなく、出るんです」

◆宇野「青木選手のペースになってしまったのが敗因だと思います。(入場で涙を流したのは?)気持ち的なことがあったかもしれませんね。(理由は?)内緒です。(途中にあきらめそうな場面はあった?)正直何度かありましたけど、守山さん(=宇野のセコンドにいつもついていた師匠の故・守山竜介氏)の『どんな相手でも動きまくっていれば極めにくいものだ』という言葉を思い出して、ひたすら動くことを考えました」

◆川尻「勝てた試合だったけど、メレンデス戦と同じで、行けると思った時に詰めの甘さが出た。ロープを背負ってしまうのも改善しないと、これ以上は上に行けない。

◆笹原圭一DREAMイベントプロデューサー「大会までいろいろあったが、神様がこういう結果を残したことに驚いている。ハンセンはアルバレス戦が勝者でもおかしくない試合だったので、リザーバーとはいえ優勝者にふさわしかったと思う。リング上で青木選手と川尻選手が涙を流し、宇野選手も入場で涙を流した。それだけ過酷なトーナメントということだったと思う。
(今後のライト級の展望)トーナメントに出た選手をシャッフルするだけで面白いカードが今後組めると思う。(ヒョードルがアフリクションで勝利したことについて)圧勝だった。毎年大晦日に試合をしているので、正式な発表はしていないが、年末に我々がやるイベントに出て欲しい」
 

ワンマッチ



第9試合 ヘビー級 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
×マーク・ハント(ニュージーランド/オシアナ・スーパーファイタージム/132.5kg)
○アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー/106.7kg)
1R 1'11" アームロック

 スタンドでパンチが交錯した際、ハントの右フックがアリスターの首筋をとらえる。大きなダメージはなさそうだが、そのままアリスターは下に。ハントは体重差も活かしてサイドで押さえ込もうとするが、アリスターは隙を突いて下から腕十字。そのままアームロックに移行してタップを奪った。
 マイクを持ったアリスターは「タイで休暇中に電話をもらって突然参戦したが、やってきて良かった。クロコップはどこにいるのか?」と、前回同様ミルコとの対戦を希望した。


第8試合 ミドル級 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
○秋山成勲(日本/フリー)
×柴田勝頼(日本/ARMS)
1R 6'34" 袖車

 地元大阪ながら、大ブーイングの中、秋山は登場。試合は序盤5分、スタンドで互いにフェイントをかけながら右ローを当てあう静かな展開が続く。柔道衣着用の秋山はパンチを打つ際に長い袖を気にしている様子だ。
 5分過ぎ、ようやく試合が動く。秋山が右ハイを空振りし、柴田が組み付くと、秋山はとっさに足をかけてテイクダウン。そのままサイドポジションを取り、マウントにあっさりと移行すると、袖車で柴田を締め落とし、きっちりと一本で終わらせた。



 共同インタビューでは「次は田村さんと戦いたいですね。さんざん文句を言ってくれてるみたいなんで。ナメられるのは嫌なんで決着をつけたい」とコメント。笹原イベントプロデューサーは「(田村戦は)興味深いですね。ミドル級GP優勝者に絡むのももちろんありでしょう。ただ、個人的にはあの強さなら、階級を超えた戦いをやって欲しい」と違うプランを明かしている。


第7試合 64kg契約 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
○所 英男(日本/チームゼスト)
×山崎 剛(日本/GRABAKA)
判定3-0 (小林=所/礒野=所/足立=所)

 所は右ミドルを2度に渡りサウスポーの山崎の股間に当ててしまい、イエローカードをもらう。スタンドでは右ストレートを的確に当て、何度かダウン気味に山崎をひるませ、山崎のタックルを切るなど終始優勢に試合を運ぶ。だが交通事故で腰に全治1週間の怪我を負った影響か、いつものような独特の素早いサブミッションは見られず。完勝とはいえ、持ち味の発揮できない内容に終わった。


第6試合 ウェルター級 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
○弘中邦佳(日本/アカデミア・アーザ水道橋)
×宮澤元樹(日本/和術慧舟會東京本部)
1R 8'57" TKO (レフェリーストップ:パンチによる左まぶたのカット)



 宮澤が引き込むような形でグラウンドの展開になると、コーナーを背中にした宮澤にパウンドを落とすが、大きな展開は無く、弘中が立ち上がるとブレイク。スタンドになると、サウスポーで距離を取って回り続ける宮澤に対し、弘中が随所で左右のストレートを的確にヒットさせる。途中宮澤の左フックを一発被弾したが、危ない場面はこれぐらい。ラウンド終盤にコーナーに詰めて右ストレートを連打すると、宮澤のまぶたが切れ、ドクターストップ。不完全燃焼の決着で弘中はファンに謝ったが、確かなテクニックを見せた試合内容だった。


第5試合 63kg契約 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
○ジョセフ・ベナビデス(米国/アルティメット・フィットネス)
×KODO(日本/シューティングジム神戸)
1R 2'42" フロントチョークスリーパー



 KIDの欠場で急遽抜擢を受けたKODOは、修斗のフェザー級環太平洋ランカーの25歳。急なオファーでコンディションが不十分だったとは思われるが、それを差し引いたとしても力量差は歴然。ベナビデスが四点膝や豪快なスラムで会場を沸かせ、最後はがぶりの状態からギロチンを極め、そのままマウントになり一本を奪った。試合後は試合を受けたKODOを称えつつ、DREAMフェザー級の王者になると宣言した。

第1試合 契約体重無し 5分2R
○中村大介(日本/U-FILE CAMP/73.9kg)
×アンディ・オロゴン(ナイジェリア/チーム・オロゴン/78.8kg)
1R 1'19" 腕ひしぎ十字固め

 中村は自ら寝転んで足を取りに行くが、極めに固執せずスタンドに戻る。首相撲の体勢になると、飛びつき腕十字であっさり一本。盗撮男捕獲事件で話題を呼んだアンディの光を消し完勝した。

・写真:矢野誠治

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