Home > REPORTS > DEEP JEWELS > 魅津希、藤野恵実を破り初防衛。端貴代は防衛失敗:8.29 有明

魅津希、藤野恵実を破り初防衛。端貴代は防衛失敗:8.29 有明

DEEP JEWELS 9
2015年8月29日(土) ディファ有明
 ストロー級(52.2kg)王者の魅津希は藤野恵実と2年ぶりに対戦し、最終ラウンドに持前のパンチスキルを発揮し勝利した。だが藤野のパワーと途切れない仕掛けに手を焼く場面もあり、アメリカのインヴィクタでの2連敗明けということも相まって「まだまだ弱い」と厳しい自己評価だった。
  レポート&写真:井原芳徳


第5試合 DEEP JEWELSストロー級(52.2kg)タイトルマッチ 5分3R
○魅津希(空手道白心会/王者/51.9kg)
×藤野恵実(和術慧舟會GODS/挑戦者/52.1kg)
判定3-0
※魅津希が初防衛

 魅津希と藤野は過去2度対戦。初対決は魅津希が高1だった時の2010年7月、J-GIRLSでのプロキックデビュー戦で、魅津希が判定3-0で勝利。13年11月はMMAにルールを変え、第2代DEEP JEWELSライト級(52kg)王座決定GP1回戦で激突し、魅津希が藤野を腕十字、ローキック、右ストレート等で攻め判定3-0で勝利している。
 結局、魅津希はその決定GPの決勝の富松恵美戦で体重オーバーしベルトを逃したが、昨年8月の仕切り直しのタイトルマッチで富松を腕十字で下しベルトを獲得。最近2試合はアメリカのインヴィクタに参戦し、いずれも判定負けに終わっている。
 一方の藤野も続くWSOFでのジェシカ・アギラー戦で初めてアメリカのケージに立ち判定負けに終わったが、DEEP JEWELSに戻り三浦彩佳、富松に判定勝ち。今年5月には韓国のROAD FCに上がり勝利をおさめ、3連勝と好調だ。



 前日会見で魅津希は「これで藤野さんとは3度目ですけど、今度は大差をつける試合をしたいと思っています」と話していたが、いきなり苦戦を強いられる。1R、クリンチの展開になると前戦同様に魅津希が右ローを当ててくるが、藤野は首相撲でコントロールして膝をお返し。魅津希が左ミドルを放てば、キャッチして金網に押し込む。パワー差をベースにしつつ、それをうまく活かすスキルでも藤野が進化を見せる。
 
 2R、序盤から藤野の右ストレートが炸裂し、魅津希は後退。いったん押し込んだ後に離れるが、再び藤野が魅津希を押し込むと、背後に回り込んでからオンブになり、その圧力のまま魅津希を潰すように倒してチョークを狙う。バランスが悪くなってしまい下になるが、今度はギロチンを仕掛けて、魅津希に休ませる隙を与えず、次から次へと手を打っていく。

 ここまで悪い流れに陥った魅津希だったが、ギロチンを外してから反撃に出る。トップキープしてパウンドを落とすと、じわじわと体勢をずらしてマウントへ。そこからパウンドを連打し、藤野を追い詰める。3R制の試合は肘有りで、試合の紹介映像では「世界標準」という文字も踊ったが、判定は旧来のDEEP式で、ラウンドごとに点数をつけずトータルで評価するスタイルのため、この魅津希の反撃で五分に戻った格好だ。ラウンドごとのマストなら2Rは採点が割れた可能性がある。



 すると3R、疲れが見え始めてきた藤野とは対照的に、若い魅津希は持ち前のステップワークが冴えだす。藤野に的を絞らせず、左ミドル、左ボディフック、右ストレート、左フックを次々とヒット。藤野は右まぶたをカットし、顔面が血で染まり、パンチを振り回すも魅津希が軽々と頭を振ってかわす場面が目立ち始める。一度ドクターチェックが入った後も藤野の出血は続き、魅津希は右ストレート、右肘等を当て続け、藤野を血だるまにして試合を終える。



 終わってみれば魅津希の文句無しの判定勝ちではあったが、魅津希に笑顔は無く、「会見では『大差をつける』と大口を叩きましたが、藤野さんが強くて無理でした。勝つイメージが無かったのですが、勝ててうれしいです。まだまだ弱いですが、まだ強くなりたいので応援お願いします」と謙虚い語った。
 バックステージでのインタビューでも魅津希は「負けるイメージしかなくて自信が無かった」「アメリカで負けてからテンションが上がらなかった」と話し、それでも自分を奮い立たせたのは「チャンピオンだから負けるわけにはいかないプライドですね」とコメント。自信は取り戻せたか?という問いにも「KOか一本と取れないと自信にならないです」と話し、アメリカ再進出を見据え「パワーもコンビネーションも確実性もまだない」と反省していた。


第4試合 DEEP JEWELSバンタム級タイトルマッチ 5分3R
×端 貴代(和術慧舟會AKZA/王者/58.0kg)※初の防衛戦
○キム・ジヨン(韓国/MOBトレーニングセンター/挑戦者/61.0kg)
判定0-3
※キムが新王者に

 両者は昨年3月に韓国のROAD FCで対戦し引分に終わっている。その2か月後に端は杉山しずかとDEEP JEWELSバンタム級初代王座を争い3R TKO勝ち。当初、5月大会で杉山とジヨンで王座挑戦者決定戦が行われる予定だったが、杉山の練習中の負傷により中止となり、ジヨンが挑戦権を獲得。王座戦と決着戦を兼ねた試合が実現した。



 ジヨンは端戦の後、ROAD FC等で3連勝。今回は1年分の成長を存分に見せつける試合に。1R序盤から、サウスポーに構えての左ストレート、フックを的確に当て続け、終盤にはボディ打ちも絡めて右のパンチも当てて端を苦しめる。1階級下のフライ級が適正体重の端は、体格差も苦戦の要因となる。
 2Rは途中まで端もパンチ戦に応じたが、中盤にセコンドから「戦い方を変える時」という声が飛ぶと、ジヨンのパンチのタイミングで片足タックルを仕掛ける。だがジヨンは金網を背中にしながら中腰で耐え続け、レフェリーがブレイク。端はグラウンドに持ち込めない。



 すると3R、端は再び打撃戦に戻るが、ボクシングスキルで勝るジヨンをなかなか攻略できない。そして端のセコンドから「手数」という声が飛んだ直後、ジヨンの左ストレートがクリーンヒットし、端はダウン。ジヨンはすぐ上になり、ハーフガードからパウンドを落とし、バックに移動してチョークを狙う。端は脱出して上になるが、いったん立ち上がったところでジヨンがすぐタックルに行って引っ繰り返し、最後はジヨンが上になったところで試合終了。ゴングが鳴ると、ジヨンは端を気遣うように抱きしめ、試合中とは正反対の優しい顔を見せた。



 ベルトを巻いたジヨンは「応援してくださった皆さんありがとうございます。端選手とは一度戦って引き分けていたので、また戦いたいと思っていました」と話すと涙を流し、「厳しい練習で苦しかったのですが、負けたくなかったので一生懸命頑張りました。端選手の顔から血が出た時は心苦しかったです。私と戦ってくれた端選手にもお礼を言いたいです。端選手のおかげで色んなことを学ぶことができました」と、涙声のまま端に感謝の言葉を述べる。さらに「自分でも何故こんなに泣くのかわかりません」と話すと観客からも笑いが起こり、「これから努力していい試合を見せられるよう頑張ります」と締めくくった。日本人の端の完敗ではあったが、ジヨンの人柄で会場が暖かいムードに包まれた。


第3試合 MIYOKO引退エキシビションマッチ グラップリングルール
―MIYOKO(GRABAKA)
―関友紀子(FIGHT CHIX)、V.V Mei(シーザー力道場)、浜崎朱加(AACC)
勝敗無し



 MIYOKOの引退エキシは、3分毎に次々と相手が出てくる形式で行われた。3選手にそれぞれ一本を取られ続けたMIYOKOだが、最後は現インヴィクタ王者の浜崎からチョークでタップを奪い、有終の美を飾った。MIYOKOは「なかなか強くなれなくて思うような結果を残せなかったんですけど、みんなが支えになって(プロを)5年間続けて来ることができました。GRABAKAに入って8年間は私の人生の宝物です」と感謝の言葉を述べた。




第2試合 アトム級(47.6kg) 5分2R
○富松恵美(パラエストラ松戸/47.6kg)
×下牧瀬菜月(Personal Styles/47.6kg)
1R 2'43" 腕ひしぎ十字固め

 富松は当初、前澤智と対戦予定だったが、初参戦の下牧瀬に相手が変更。実力差は大きく、序盤から富松がテイクダウンを奪うと、ハーフからパウンドを落としてマウントに移行し、腕十字を極めタップを奪った。


第1試合 グラップリングマッチ 52kg契約 4分2R
×杉本 恵(AACC/51.7kg)
○向奈都美(マスタージャパン/51.8kg)
1R 3'24" アームロック

 杉本が2年ぶりとなる復帰戦。初参戦の向(むかい)は柔道全国高校体重別選手権全国2位、2014年サンボ全日本選手権大会56kg級優勝、2014年サンボ世界選手権56kg級世界4位の実力者で、スタンドの展開で杉本と五分に渡り合うと、立ったままアームロックを仕掛け、そのままグラウンドに引きずり込んで、極めに持ち込みタップを奪った。MMA進出が楽しみだ。

Home > REPORTS > DEEP JEWELS > 魅津希、藤野恵実を破り初防衛。端貴代は防衛失敗:8.29 有明

 - PR - Martial World presents Gym Village
Gym Village でジムを探そう!
Gym Village おすすめジム

JTクラブジム
JR東海道本線「沼津」徒歩5分
入会時「バウレビ見た」で特典付!キックボクシング8冠王・土屋ジョーが直接指導!老若男女国籍、全て不問!

さらに詳しく

中野トイカツ道場
JR中央線・地下鉄東西線「中野」徒歩3分、丸ノ内線「新中野駅」「東高円寺駅」徒歩10分
入会金&月謝2ヶ月分無料! ボクシング、キックボクシング、レスリング、寝技、柔術、総合格闘技など初心者クラス充実! 平日7時~23時、年中無休!月謝8千円で中野、新宿、渋谷、高田馬場等の各店通い放題!

さらに詳しく

おすすめジム欄へのジム広告掲載について

格闘技医学会&ISAMI共同開発 KO養成サンドバッグ