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中村優作&今成正和が王座奪取。無念の大塚隆史、RIZIN勢を挑発:12.17 有明

DEEP CAGE IMPACT 2016 ~DEEP VS WSOF-GC~
2016年12月17日(土) ディファ有明
 WSOFの米国外部門WSOF-GCが日本再上陸。中村優作はWSOF-GCフライ級王座を獲得すると「僕らアルファメールは夜叉坊、ノリピー(田中路教)で世界に出て頑張っているんで、地上波以外にも目を向けてください」とアピール。一方、対戦相手の逃亡で戦わずしてWSOF-GCバンタム級王座を獲得した大塚隆史は「年末のRIZINに出る所、アーセン、才賀より俺が全然強い。榊原さん、試合組んでください」と、RIZIN参戦を熱望した。
  レポート&写真:井原芳徳


第18試合 DEEPフェザー級王者決定戦 5分3R
×長倉立尚(吉田道場/65.8kg)
〇今成正和(Team-ROKEN/元DEEPフェザー級&バンタム級王者/65.8kg)
判定2-3 (山崎=今成/梅田=長倉/芹沢=今成/梅木=長倉/福田=今成)
※今成が王者に

 横田一則が5月に黒星を喫したONEでの戦いに専念するため返上したDEEP王座を巡る争い。今成は昨年12月のDEEPで横田とノンタイトル戦を行い判定負け。その後は2勝1敗で、4月大会では元パンクラス王者のナム・ファンにヒールホールドで35秒で一本勝ちしている。昨年のRoad to UFC JAPANにも参加した長倉もDEEPの4月大会に出場し、メインイベントで上迫博仁に判定勝ち。年内のDEEP王座奪取を目標に掲げており、そのチャンスが巡って来た。

 試合は当然、“足関十段”今成の切れ味鋭いサブミッションを、長倉が封じようとする展開に。今成は長倉の足関は無いと判断し、ルールで認められたレスリングシューズを着用する。両者距離を取り、今成は時折蹴りを放つ。普通の相手なら蹴りをつかんで倒すところだが、そこからサブミッション地獄に引きずり込むのが今成の常とう手段で、長倉はエサに引っかからない。逆に距離を保ちつつも、右ロー、左インローをヒット。今成に蹴り足をすくわれないよう、絶妙なタイミングとスピードで当て続け、じっくりと今成を削ろうとする。
 2Rも同様の構図で、今成は飛び膝の奇襲や、ノーガード、スイッチを織り交ぜて長倉をかく乱しようとするが、長倉は動じず自分のファイトを展開。終盤には左ジャブ、左ボディストレート、左フック、右ローが、10秒程度の感覚で次々とヒット。上中下に散らす攻撃がうまく機能している。



 ここまで、一般的なUFC流儀のラウンドマスト判定のルールなら、長倉が10-9で2ポイント差をつけているはずだ。しかしDEEPの場合はラウンドごとに点数をつけず、試合内容全体を見て優劣をつけ、一本・KOに近づいた方の選手が評価される。その基準が機能したのが3Rだ。
 序盤からお互いパンチを交錯させ、今成の右フックがヒット。すると長倉はぐらついて後退し、左フックをもらってダウン。今成はパンチラッシュで金網に詰め、さらに上になってパウンドを連打し、フィニッシュに近づく。ある程度ダメージを与えると、下になって足を登らせオモプラッタを仕掛けるが、次第に長倉は体力を回復し、上から少しパウンドを当てると立ち上がる。すると長倉は打ち合いで今度は逆に左フックをヒット。少し今成がぐらつくと上になるが、今成のサブミッションも警戒しないといけない状態のため、先の攻めに持ち込めず、猪木アリ状態になったところでブレイク。終盤、右フック、右ロー、左ジャブを当てて挽回するが、序盤の劣勢を埋めるような決定打を与えることはできず時間切れとなる。



 DEEPのタイトルマッチは5人のジャッジで採点をし、2者は2Rまでと3R後半に主導権を握った長倉を評価したが、3者は3Rにフィニッシュに近づいた今成を評価し、今成の勝利に。「このベルトができた時に最初に取ったので、思い出深いもので、また巻けたらうれしいぐらいに思っていたら巻けました。ありがとうございます」と、シンプルに喜びを語った。


第17試合 WSOF-GCバンタム級王座決定戦 5分5R
―大塚隆史(T GRIP TOKYO/DEEP王者/61.1kg)※フリーから所属変更
―フェルナンド・ヴィエイラ [Fernando Vieira](ブラジル/エボルサオ・タイ/64.5kg→再計量)
中止 (ヴィエイラが再計量に現れず行方不明。大塚にベルトが授与される)

 昨年旗揚げし、2月のTDCホール大会で日本初上陸したWSOF-GCが、6月にDEEPと業務提携を発表。今回は初の合同興行で、2階級のWSOF-GC王座決定戦が組まれた。
 大塚は8月のDEEPの試合からAACCを離れフリーとなり、モンゴルの選手に2Rチョークで一本勝ちしている。今回がT GRIP TOKYO所属での初戦。対するヴィエイラはシャードッグのデータベースによると、ブラジル・クリチバ出身で1983年12月14日生まれの32歳。MMA戦績14戦12勝(1KO/7一本)2敗で8連勝中。06年10月のMARS両国大会に参戦し、韓国のパーキーに1Rチョークで一本勝ちしている。
 ところが前日計量でヴィエイラは3.3kgもオーバー。深夜0時の再計量に姿を見せず、試合が中止に。UFCと契約中の佐々木憂流迦との5分間のエキシビションマッチが急きょ行われた。



 終了後、WSOF-GCのベルトを巻いた大塚は「昨日、相手が計量で3kgオーバーし、再計量にもなくて試合できなくて、形によってチャンピオンになったけど、全く価値が無いです。ただなっただけです。この試合のため2か月準備しました。年末のRIZINに出る所、アーセン、才賀、こんなのより俺が全然強いと思っています。簡単に倒せますんで、榊原さん、試合組んでください」とVIP席に座る榊原信行RIZIN実行委員長にアピールした。
 憂流迦も「今回は大塚選手は残念と思いますが、待っているファンもたくさんいると思うので次頑張ってください。2月11日、僕もUFC 208 ニューヨーク・ブルックリン大会でウィルソン・ヘイス選手と戦うことが決まりました。フライ級5位の素晴らしい選手で、ファイトするのが楽しみです。応援お願いします」と次戦をアピールした。


第16試合 WSOF-GCフライ級王座決定戦 5分5R
〇中村優作(チーム・アルファメール・ジャパン/56.5kg)
×ローレンス・ディグリオ [Lawrence DiGuilio](米国/ギルバート・グラップリング/56.7kg)
判定3-0 (山崎49-46/福田49-46/梅木48-47)
※中村が王者に

 中村とディグリオは2月のWSOF-GC TDCホール大会で対戦し、中村が判定2-1で接戦を制している。7月のマニラ大会のWSOF-GCフライ級王座決定トーナメント準決勝で両者とも勝利し、今回の決勝での再戦にたどり着いた。

 1R、右のパンチを狙うディグリオに対し、中村は距離を取って右に回り続け、左右のロー、左ミドルをヒット。中盤、バッティングとなり、中村は右目を何度もまばたきし、ディグリオは眉間を切りドクターチェックを受ける。その後も中村はしつこく回り続け、ロー、ミドル、そして左ジャブも随所でヒット。2Rも同様の試合運びで、ヒット数は少ないものの、ディグリオのパンチの被弾を最小限に抑え、ポイントを連取する。
 とはいえ少しずつパンチをもらい、ステップを続けていると、じわじわと消耗。3Rになると中村は口と鼻から少し出血し、口が半開きになり、ステップも遅くなってくる。ディグリオは逆に圧力を強め、距離が縮んだのを嫌った中村がタックルを仕掛けるが、ディグリオは引き込んでギロチンを仕掛ける。中村はギリギリの状態で1分以上防御を続けた末に外したものの、ディグリオはすぐリバースしてマウントを奪取。ようやくポイントを取り返すことに成功する。



 4Rも中村は回って距離を取るが、中盤、ディグリオの左右のフックをもらってひるんでしまう場面も。終盤は持ち直し、右ボディ、右ローを当てて挽回。手数で盛り返す。このラウンドのジャッジは割れた模様だ。
 5R、両者パンチで打ち合うと、中村は右フックをもらってしまうが、ひるまずに距離を取り、右ボディをヒット。すると右ロー、左ハイも当たるようになり、逆にディグリオは攻撃が出なくなる。中村のヒット数も多いわけではないが、ジャッジに好印象を残すには十分だ。



 結局、3Rは確実に取られたものの、他のラウンドを僅差ながらも優位に進めてポイントを重ね続け、中村が判定勝ちでベルトを奪取。マイクを持つと「今、RIZINが始まって、格闘技を地上波で見る機会が増えたと思いますけど、僕らアルファメールは(石原)夜叉坊、ノリピー(=田中路教)で世界に出て頑張っているんで、地上波以外にも目を向けてやってください」とアピールした。






第15試合 DEEPウェルター級GP一回戦 5分3R
×吉田善行(RIGHT THING ACADEMY/HALEO TOP TEAM/76.8kg)
〇片平“なぎさ”吉幸(パンクラスイズム横浜/76.8kg)※片平なぎさ 改め。CB IMPACTから所属変更
判定1-2 (福田=片平/芹沢=吉田/山崎=片平)

 北岡悟のDEEPライト級王座にも挑戦した吉田善行が、ケージフォースとUFC時代と同じウェルター級に階級を戻し、DEEPウェルター級GPに参戦。CB IMPACTから北岡率いるパンクラスイズム横浜に移籍した片平一回戦で対戦した。
 試合は3Rとも片平がタックルから押し込み、時折倒してハーフガード等で上をキープするが、その先の攻めが乏しい状況が続く。吉田もギロチンを極めたり、立った状態で金網を背にして左膝をボディに当てたりするが、防戦となる時間が長くなり、マスト判定で片平の勝利となった。




第14試合 バンタム級 5分3R
×北田俊亮(パラエストラ千葉/60.9kg)
〇石司晃一(ALIVE/60.9kg)※Brightnessから所属変更
判定0-2 (芹沢=石司/梅木=ドロー/山崎=石司)

 1R、石司が首相撲からの左の縦肘で北田の眉間を軽く切り裂く。北田がタックルを仕掛け、石司が金網を背にして切る展開が多い試合となり、2R中盤、倒された石司が立とうとしたタイミングで北田が得意のギロチンを仕掛けるが、極まりは浅い。終盤には石司もバックを取りチョークを仕掛けるが、これも極まりは浅い。
 3Rは北田が何度もタックルを仕掛けるが、石司は切って金網を背中にし続け終了。大差の無い試合とはいえ、積極性では北田が上だったが、石司を2者が評価した。




第13試合 ストロー級 5分3R
〇越智晴雄(パラエストラ愛媛/52.2kg)
×村元友太郎(ALIVE/52.1kg)
2R 3'46" フロントチョークスリーパー

 昨年デビューの新鋭・村元の勢いのあるタックルで何度か倒された越智だが、その都度立ち上がり、潰してマウントを奪う等して対応。スタンドでは確実にパンチを当て続ける。2Rも下になったが、脱出しようと動いてスペースを作ると、相手の隙を突いてギロチンを極めてタップを奪取した。




第12試合 バンタム級 5分3R
〇金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA/元SRCフェザー級王者/61.2kg)
×チャーリー・アラニツ [Charlie Alaniz](米国/Spike 22/kimekai/Hex Fight Seriesフライ級王者/61.2kg)
1R 0'30" TKO (ドクターストップ:蹴りによる額のカット)

 金原のDEEP出場は14年4月の北田俊亮戦以来2年半ぶり。その後UFCと契約し1勝のあと2連敗を喫し、試合は今年1月のUFCでマイケル・マクドナルドに逆転一本負けをして以来となる。マクドナルド戦の後は引退も示唆していた金原は、再始動にあたり「残り何試合出来るか分かりませんが、最後の悪あがき見届けて下さい」とのコメントをDEEP事務局を通じ発表していた。
 元々ローマン・アルバレス(グアム)と対戦予定だったが、練習中の負傷により欠場し、代わってアラニツが用意されたアラニツは31歳。15年7月にオーストラリアで開催されたHex Fight Seriesでパンクラスで活躍している仙三を破り王者となりMMA 8勝1敗。この秋に放送されたUFC TUF 24のフライ級トーナメントにもエントリーし、優勝者のティム・エリオットに一回戦で敗れた。

 試合が始まると、金原が左のテンカオをアラニツのボディに突き刺して動きを止めると、三日月蹴りも当ててから倒すと、サッカーボールキック、膝をヒット。アラニツは立ち上がるが、額から出血しドクターストップがかかった。



 短時間ながらも健在ぶりを示した金原はマイクを持つと「ただいま」と第一声。「短い期間で試合を受けてくれたアラニツ選手にも感謝します」と続けると「UFCをリリースされて引退しようとも思いましたが、仲間にもう一度試合見せたい気持ちがあったんで、ここに立つことができました。自分は世界に通じないのはわかったので、もうちょっとやるかは気分次第ですけど、今は勝利を皆さんと分かち合えて一番幸せです。もう一度戦える機会があれば応援お願いします」と、謙虚に今の気持ちを語った。


第11試合 バンタム級 5分2R
〇釜谷 真(Honey Trap/61.0kg)
×キム・ソンジェ(韓国/CMA KOREA/亀尾異種格闘技ジム/60.8kg)
1R 3'32" フロントチョークスリーパー


第10試合 ストロー級 5分2R
〇ランボー宏輔(パラエストラ松戸/修斗バンタム級(56.7kg)世界3位/51.9kg)
×石綱テツオ(ISHITSUNA MMA GYM/52.0kg)
判定3-0

 10月18日の後楽園大会で安谷屋智弘を相手にまさかの一本負けを喫したランボーが、フライ級からストロー級に階級を下げての初戦。スタンドで互いに攻めあぐねる展開が続いたが、2R終盤、石綱のタックルをギロチンで捕まえ追い詰めたランボーが判定勝ちした。


第9試合 ライト級 5分2R
×岩瀬茂俊(T-BLOOD/70.1kg)
〇江藤公洋(和術慧舟會HEARTS/70.1kg)
判定0-3


第8試合 バンタム級 5分2R
×遠藤大翼(和術慧舟會IGGY HAND'S GYM/61.0kg)
〇ソン・ジンス(韓国/KOREAN ZOMBIE MMA/本宮塾/61.0kg)
2R 2'40" TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる左まぶたのカット)

第7試合 ライト級 5分2R
〇LUIZ(禅道会/70.3kg)
×我妻慎太郎(スタートゲートスポーツジム/70.1kg)
判定3-0

第6試合 メガトン級(+100kg) 5分2R
×酒井リョウ(パラエストラ松戸)
〇シビサイ頌真(Honey Trap)
1R 0'41" TKO

第5試合 バンタム級 5分2R
×ハシャーン・フヒト(NEX/60.9kg)
〇小林博幸(T-BLOOD/61.2kg)
判定0-2

第4試合 フェザー級 5分2R
×勝木星太(蒼天塾横浜/65.5kg)
〇高橋孝徳(和術慧舟會AKZA/65.3kg)
判定0-2

第3試合 バンタム級 5分2R
×城田和秀(足利ファイトクラブ/61.1kg)
〇窪田泰斗(KIBAマーシャツアーツクラブ/61.1kg)
判定0-3

第2試合 フライ級 5分2R
〇石神保貴(和術慧舟會東京道場/56.4kg)
×鮎田直人(CAVE/56.3kg)
1R 4'59" 反則 (グラウンド状態の相手の頭部への蹴り)

第1試合 フライ級 5分2R
×丸岡拓也(INFIGHT JAPAN/55.6kg)
〇高橋 誠(パラエストラ松戸/56.4kg)
判定0-3

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