Home > REPORTS > DEEP > 「ナメんなDEEP」北岡悟、4度目の防衛。菊野克紀、日本復帰戦完勝:6.26 後楽園

「ナメんなDEEP」北岡悟、4度目の防衛。菊野克紀、日本復帰戦完勝:6.26 後楽園

DEEP 76 IMPACT ~DEEPストロー級GP 2016開幕戦~
2016年6月26日(日) 後楽園ホール
 北岡悟は6連勝中の下石康太と対戦。勝利への執念をいつも以上に見せつけライト級王座4度目の防衛に成功すると「DEEPの王者をインディ扱いした奴は俺の逆鱗に触れるから。勝っても絶対許す気無いからな。ナメんなよDEEPを」とアピールした。和田竜光は柴田“MONKEY”有哉を下しフライ級王座を獲得。UFC帰りの菊野克紀は日本復帰戦を白星で飾った。
  レポート&写真:井原芳徳


第9試合 DEEPライト級タイトルマッチ 5分3R
○北岡 悟(ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜/王者、パンクラス2位)
×下石康太(BLOWS/挑戦者)
判定5-0 (福田=北岡/小池=北岡/芹沢=北岡/梅田=北岡/梅木=北岡)
※北岡が4度目の防衛

 北岡はこれまで宮崎直人、吉田善行、岡野裕城を相手に防衛し、岡野戦の昨年7月以来11か月ぶりとなるDEEP参戦。昨年11月には古巣・パンクラスのベルトを徳留一樹と争ったが、4R KO負けに終わった。その後、経営難となったP's LAB横浜の跡地でパンクラスイズム横浜を3月にスタート。新しい練習環境になっての初戦だ。
 対する下石は修斗時代には松本光史、大尊伸光にも勝ったことがあり、14年2月からDEEPに主戦場を映し、昨年4月に吉田善行を、8月には岩瀬茂俊を撃破。3月21日の大阪大会で岸本泰昭に判定勝ちし王座挑戦権を獲得した。パンクラスでの1勝を含め6連勝の快進撃を続けている。



 1R、下石が北岡をロープに押し込んでからテイクダウンを先取したが、体を動かした北岡の上半身がロープの外に出てブレイクがかかる。スタンドのパンチの攻防がしばらく続いた後、今度は北岡が片足タックルで下石からテイクダウンを奪い、上からギロチンを仕掛け、下石を追い詰める。ラウンドが終わると、北岡は立ち上がり、まだ座っている下石の顔に邪魔そうに膝を押し当てるが、レフェリーの注意は入らない。

 2Rも下石がテイクダウンを先取。一旦立たれてもテイクダウンを繰り返すが、北岡はレフェリーの注意が入らない範囲でロープの隙間から外に頭を出したり、一瞬ロープをつかんだりして下石の攻め手を寸断する。組みの攻防にブレイクがかかると、下石の左フックが当たり北岡は後退するが、逆に右フックを当て返すと下石がひるみ、すぐさま北岡はギロチンを仕掛けチャンス。これは外れると、がぶりの状態で北岡はグラウンド状態の下石の頭に膝を当てる反則を犯し、レフェリーから注意を受ける。再開後も下石がタックルからテイクダウンを奪うが、その寸前に北岡はロープに腕を引っ掛ける場面があった。ここまでチャンスを作る場面が多いものの、反則の多さで好印象を帳消しにしてしまっている。



 3R、明確な差をつけたい北岡は、開始すぐタックルを仕掛けてテイクダウンに成功。下石も下から肘を連打するが、北岡はじわじわと動いて下からの動きを封じると、コーナー際でギロチンを仕掛けながら下石を制し、下石の顔面にコツコツと足の甲で蹴りを当て続ける。ギロチンの極まりも浅く、蹴りも軽いものの、レフェリーがブレイクをかけにくい状態が続き、大阪から来た下石の応援団からは「時間稼ぎやろ」との野次が北岡に飛ぶ。ようやくブレイクがかかると、下石は待ってましたとばかりにタックルを仕掛けてテイクダウンを奪い返し、立ち上がるとサッカーボールキックを放つが、クリーンヒットにはならず。立ち上がった北岡を下石は追いかけるが、北岡は回って逃げ続けつつ、回転肘を一発当てて好印象を残し、最後は自分から寝転んで上からの追撃を許さないまま試合終了。老獪な試合運びで最終ラウンドはしっかり攻勢を印象付け、見事防衛に成功した。

 ベルトを巻きマイクを持った北岡は「我こそがパンクラシスト、俺こそがパンクラス。DEEPに来ているお客さんには関係ない話かもしれないですけど、DEEPの王者でありながらパンクラスのジムを持つことができて本当に幸せに思っています。ゲル(佐伯繁DEEP代表)ありがとう。僕の再起する場を毎回与えてくれて」と話すと、「正直、自分で望んだこととは言え、色んなものを背負いこんで、勝ってこそ価値があると思っています。やっぱり、弱いと悪で、強いと正義じゃないかと思っています」「ノーサイドにしないといけないルールは無いんで。DEEPの王者をインディ扱いした奴は俺の逆鱗に触れるから。勝っても絶対許す気無いからな。ナメんなよDEEPを。どこのベルトでも取れたらいい?ふざけんじゃねえよ。俺はDEEP大好きだから。パンクラスも好きだけどDEEPも大好きなんだ」とアピール。最後は「次いいオファーくださいね、どこでもいいんで。ジムでお金使っちゃったんでお金が欲しいです」と話して茶目っ気たっぷりにポーズを取り、最後まで観客を楽しませた。


第8試合 第4代DEEPフライ級王者決定戦 5分3R
○和田竜光(吉田道場)
×柴田“MONKEY”有哉(BLOWS)
判定5-0 (福田=和田/小池=和田/芹沢=和田/梅田=和田/梅木=和田)
※和田が新王者に

4月17日のRIZINの試合で計量失格となった元谷友貴がDEEPフライ級ベルトを返上。和田と柴田で新王座が争われることになった。和田は13年8月に元谷に判定勝ちし王座を奪取。だが1年後の初防衛戦で元谷に一本負けした。その後は修斗世界王者の神酒龍一に一本勝ちし、昨年からは韓国の選手に3連続TKO勝ちし好調をキープしている。柴田は3月の大阪大会での赤尾セイジに一本勝ちし、初の王座挑戦に前進したが、和田の壁は厚かった。



 1R、和田は序盤からタックルでテイクダウンを奪うが、柴田は下から足で和田の腕を絡め取るオモプラッタで捕まえつつ、パウンドと肘を当てる。下からの攻めで持ち前の巧さを発揮するが、和田は落ち着いて外すと、スタンドに戻った後にテイクダウンを奪うとバックを取り、序盤の悪印象を帳消しにする。
 2Rも序盤からテイクダウンを奪うと、パウンドを肘を落とし、柴田が足を登らせれば立ち上がる、猪木アリ状態からサッカーボールキックを当て、柴田の頭部を切り裂き、柴田の金髪を血で赤く染める。ドクターチェック後もサッカーボールキック、パウンドを当てて主導権を維持する。
 こうなると完全に和田の流れで、3Rも序盤から上になると、柴田の下からの執拗なアキレス腱固めも外し続け、ハーフで固めて時折パウンドをヒット。立たれればすぐグラウンドに戻し、最後はフラフラの柴田をコーナーに詰め、膝とパンチを放って試合終了。文句なしの判定勝ちでベルトを奪還したが、「ベルトを目指していたわけじゃないです。ベルトは腰にあるだけです。こんなもんじゃないです。もっと上に行きます」と強気に言い放った。




第7試合 ライト級 5分3R
○菊野克紀(フリー/元DEEPライト級王者)
×大山釼呑助(INFIGHT JAPAN)
2R 4'40" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 菊野は14年5月からUFCに参戦したが2勝3敗で契約解除。3年ぶりのDEEPではフェザー級からライト級に階級を戻し、4月に高阪剛率いるALLIANCEを離脱しての初戦となる。対する大山は2月の後楽園で江藤公洋に判定負けしたが、4月23日の有明では岡田充広に判定勝ちした試合で大会MVPを獲得している選手。菊野不在の間にDEEPでのし上がってきた選手だったが、差は明白だった。



 1R、菊野は右の前蹴りを放った後に右フックを振りながら距離を詰め、両脇を刺してテイクダウンに成功。ハーフガードから時折パウンドを落とす。膠着ブレイクがかかるも、サウスポーにスイッチしながら右フックを当てて大山をダウンさせると、サッカーボールキックを放ってからマウントに。大山に立たれた後もすぐにグラウンドに戻し、大山を圧倒する。
 2Rも同様にパンチから詰めてのテイクダウンを繰り返し、中盤には右肘を当てると大山は左まぶたから出血しドクターチェックが入る。再開したが流れは変わらず、最後は菊野が左フックで大山をひるませて倒した後、パウンドのラッシュで試合を終わらせた。



 試合後、笑顔でマイクを握った菊野は「ただいま」と第一声。「夢と希望をも持ってUFC行ったんですけど、跳ね返されて帰ってきました。今、僕、自分の名前の『克』という字を凄く大事にしていて、『己に克つ』という意味ですけど、未来が見えないので、今は自分に克てるかだけに集中して戦いました。今日は最後まであきらめずに行けました。このまま自分に克って前に進んで戦います」と日本のファンにアピールした。





第6試合 DEEPストロー級初代王者決定GP一回戦 5分3R
×越智晴雄(パラエストラ愛媛)
○カン・サトー(グラップリングシュートボクサーズ)
判定1-2 (梅木=越智/福田=サトー/芹沢=サトー)

 フライ級の下にストロー級(52.2kg)が新設され、王座を争う4選手参加のトーナメントが今大会からスタートした。以前から修斗、パンクラスには存在する階級で、DEEPでの王座新設も時間の問題だった。
 1R、パンチで突進してきた越智をロープを背にしたサトーが軽々とかわすと、オンブの状態でチョークを狙う。だが越智は外すと、サトーを押し込み続け、ブレイク後には左フックを当てて鼻血を出させる。直後にタックルで倒されるが、すぐに立ち上がり、押し込みを繰り返し主導権を維持する。
 だが2R、序盤からサトーの右ストレートが炸裂し、越智の腰が落ちると、すかさずサトーはバックに回り込みチョークを狙いチャンス。極まらないと判断すればパウンドを当て、マウントに移行する。越智は脱出しタックルで倒して上になり、ハーフガードからパウンドを落とし挽回するが、与えるダメージは乏しく、統一ルール式のマスト判定ならサトーのラウンドか。
 とはいえ3Rはサトーにも少し疲れが見えはじめ、越智が序盤からタックルでテイクダウンに成功。ハーフからパウンドを落とす。サトーも下から三角絞めを仕掛けるが、越智は外し、その後はサトーに立たれてはタックルでテイクダウンを繰り返す。越智が主導権を握り続けたが、終了間際、パウンドを落としてきた越智にサトーが下から腕十字を仕掛け逆転のチャンスをつかむが、越智が耐えきる。



 試合中盤以降、越智がテイクダウンを重ねて主導権を握り続け、越智の勝利でもおかしくはない内容ではあったが、それまでのサトーの右ストレート、終了間際の腕十字が大きなインパクトを残し、また、ダメージ重視の基準においても評価され、2者の支持を得てサトーが勝利した。


第5試合 DEEPストロー級初代王者決定GP一回戦 5分3R
○小島壮太(吉田道場)
×阿部博之(ドラゴンテイルジム/パンクラス4位)
2R 4'59" フロントチョークスリーパー

 元谷のフライ級王座に挑戦し敗れた小島と、パンクラスで砂辺光久の王座に挑戦し敗れた阿部の一戦。1R、サウスポーの阿部が、小島の蹴り足をすくって倒し、パンチのヒットでも優勢だったが、次第に小島のパンチも当たりだす。終盤、阿部が片足タックルでテイクダウンを奪いかけるが、小島はロープをつかんで防御してしまい、その後、小島が組み付いて投げでテイクダウンに成功。阿部もすぐ脱出できたものの、このまま試合が決まっていれば物議を醸す展開だ。

 2Rも阿部がタックルを仕掛けると今度はテイクダウンに成功するが、小島はすぐ立ち上がる。その後も阿部がテイクダウンを奪うが、トップキープできない。次第にスタンドで小島が阿部を押し込む時間が長くなり、終盤に差し掛かり、阿部の右フックが炸裂するが、そのままタックルに行ったところで小島が阿部の喉元に腕を差し込み、そのまま倒れるとギロチンチョークを極め、阿部がタップ。小島が流れを読みつつワンチャンスをものにした。小島は今大会のMVPも獲得している。




第4試合 女子44kg契約 5分2R
○しなしさとこ(フリー/DEEP女子フライ級(45kg)王者)
×実証 DATE(Tram DATE)
1R 1'32" 腕ひしぎ十字固め

 しなしが組み付いてテイクダウンを狙うと、実証が踏ん張り、しなしが下になってしまったが、そこからでも素早く動いて腕十字を仕掛ける。実証はもがきながら、グラウンドの状態でカカト落としのような形でしなしの顔を蹴ると、しなしの腕十字が外れる。しなしは反則に少し怒った様子で上を制すると、鉄槌の連打に切り替え、実証が顔を背けたところでレフェリーがストップした。


第3試合 バンタム級 5分2R
○釜谷 真(Honey Trap)
×高野優樹(和術慧舟會HEARTS)
1R 4'39" フロントチョークスリーパー



 高野が開始一発目のタックルでテイクダウンを奪い、マウント、バックを積極的に狙い、立たれた後もコーナーに押し込んでアームロックを狙う。腕をつかんだまま投げてグラウンドに持ち込むが、カウンターで釜谷が腕十字を仕掛けチャンス。外れた後も釜谷が上になり、肘打ちか腕十字の外れた直後の蹴り上げで高野が鼻血を大量に出す。ドクターチェックが入り、再開後、高野は再び勢いよくタックルを仕掛けて上になるが、釜谷はコーナーを背にして下からギロチンを仕掛けると、これが深く極まり高野がタップ。ベテラン釜谷が巧さを存分に発揮して、まだ粗さの残る新鋭を斬って落としてみせた。


第2試合 ライト級 5分2R
×田村ヒビキ(パラエストラ大阪)
○江藤公洋(和術慧舟會HEARTS)
判定0-2 (小池=江藤/梅木=ドロー/福田=江藤)

 1R、スタンドの攻防がしばらく続いた後、江藤が得意のタックルからテイクダウンを奪うが、ハーフで膠着しブレイク。2Rも序盤からテイクダウンを奪うが、パウンドで十分ダメージを与えられずスタンドに戻る。
 すると今度は田村がテイクダウンを狙いながら立ったまま背後からしがみついてコントロール。江藤も反転して田村をコーナーに押し返すが、田村はそこからタックルでテイクダウンを奪いかける。ところが江藤がロープに腕を引っ掛けてしまい、田村のテイクダウンが不十分な形となってしまい、そこから脱出した江藤が田村の背後に回り込み、コーナーを背にしながらチョークを狙う有利な体勢で試合終了。江藤のロープつかみの反則を真下で見ていた梅木ジャッジのみドローとしたものの、残り2者は江藤を評価した。


第1試合 ウェルター級 5分2R
○住村竜市朗(トリニティーサンズ)
×真王 DATE(Team DATE)
2R 1'18" TKO (レフェリーストップ:右フック→グラウンドパンチ)


オープニングファイト第2試合 フェザー級 5分2R
×DARANI DATE(Team DATE)
○松林佑介(INFIGHT JAPAN)
判定0-3


オープニングファイト第1試合 バンタム級 5分2R
○窪田泰斗(KIBAマーシャツアーツクラブ)
×ソムリエ恵介(トイカツ道場
判定3-0

Home > REPORTS > DEEP > 「ナメんなDEEP」北岡悟、4度目の防衛。菊野克紀、日本復帰戦完勝:6.26 後楽園

 - PR - Martial World presents Gym Village
Gym Village でジムを探そう!
Gym Village おすすめジム

JOEGYM(ジョウジム)北新地店
JR北新地駅 徒歩1分
フィットネスを取り入れた大阪梅田北新地のキックボクシングジムです。長島☆自演乙☆雄一郎&元ボクシング世界王者テーパリットが初心者でも経験者でもしっかり指導します。見学・体験トレーニング大歓迎!

さらに詳しく

おすすめジム欄へのジム広告掲載について