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北岡、吉田に判定勝ち。対抗戦はDEEP勝ち越しも石渡が王者対決制す:12.31 埼玉

ファイティングロードpresents DEEP DREAM IMPACT 2014 ~大晦日special~
2014年12月31日(水) さいたまスーパーアリーナ
 メインでは北岡悟が吉田善行との寝技戦で主導権を維持し続け判定勝ち。DEEP×パンクラス対抗戦はDEEPが3勝2敗で勝ち越したが、大将戦で石渡伸太郎が大塚隆史との王者対決を1R TKO勝ちで制し、パンクラス勢が最後に意地を見せた。セミファイナルではDEEPフライ級王者の元谷友貴が初の国際戦で完勝し、海外進出を熱望した。
  レポート&写真:井原芳徳

  [録画放送] サムライTV 1月10日22~24時(前編) 1月11日 22~24時(後編) (再放送あり)


第18試合 メインイベント DEEPライト級タイトルマッチ 5分3R
○北岡 悟(LOTUS/王者、パンクラス1位/70.3kg)
×吉田善行(HALEO TOP TEAM/挑戦者、元ケージフォース・ウェルター級王者/70.2kg)
判定5-0
※北岡が2度目の防衛

 2012年まで開催されたDREAMの大晦日さいたま大会を協力団体のDEEPが引き継いで開催された今大会。DEEPとしてはこの会場は初進出で、パンクラスとの対抗戦など豪華カードが並んだが、メインに置かれたのはパンクラス・戦極・DREAM・DEEPの主力として活躍してきた北岡の防衛戦だ。
 挑戦者の吉田は、日本国内の団体の栄枯盛衰の波に飲まれず、米国のUFC・ベラトール等を主戦場にし続けてきた40歳。昨年11月からDEEPを主戦場とし2連勝、現在6連勝中と好調だ。3月のDEEP2戦目で岩瀬茂俊を寝技で圧倒しており、北岡は「日本人で海外と契約していない選手で、僕の目の前に立つ相手でとしては最高の相手」と吉田を評す。
 だが北岡は「さいたまは俺の一人舞台です。相手は強い選手でしっかりしたキャリアがありますけど、あくまで強いから選ばれただけ」と、知名度での格の違いをアピール。その意識はセミファイナル以下の選手たちにも向けられているが、大晦日3連敗中な上、同じ大晦日のIGFの石井慧、青木真也よりも知名度で劣ることも強く実感。「今のこの状況からもっと図抜けたい」とも話していた。



 1R開始すぐから、北岡はいきなりタックルでテイクダウンを奪取。吉田はすり抜けてバックを取ろうとしたり、腕十字を狙ったりするが、北岡は落ち着いて対処する。北岡はその後もがぶったりしてポジションを時折変えながらも上をキープし続け主導権を維持する。
 2Rも同様で、序盤からタックルでテイクダウンを奪取。吉田はこのラウンドもすり抜けてバックを取ろうとするが、北岡は対処し、ギロチンを狙い続け、1Rと変わらぬ状態だ。



 3Rも同様で、北岡がタックルでテイクダウンを先取するが、吉田は脱出するとようやくタックルでテイクダウンを奪い返すことに成功。北岡が下からギロチンを狙うが、吉田は対処して、腰を上げてパウンドを一発落とす。だがバックを狙いに行くと、北岡に反応されてしまい下に。膠着ブレイクがかかると、タックルの取り合いになり、北岡は足関、吉田はパウンドで攻めるが、互いに決め手なく試合終了。結局、危ない場面を作らず、主導権をキープし続けた北岡の完勝に終わった。
 


 大会は3時に始まり、北岡が勝ったのは11時半。8時間半に及ぶ長時間興行となり、北岡は「今、残ってくれてる人、やさしいっすね。みなさんのおかげで格闘技が残ってます」と、ブーイングした客に対しても感謝の言葉を述べ、「来年、たぶんパンクラスで3月戦います。地上波ついちゃうんで、テレビ東京出ちゃいます。僕が目立っちゃいます。来年半ばぐらい、DEEP DREAMを大田区体育館ぐらいでやってもらって、次の防衛戦をしたいです」と、勝手に次回DEEP DREAMの開催を希望し「DEEPもパンクラスも、日本の総合格闘技最高です。ありがとございました」と話して締めくくった。


第17試合 セミファイナル フライ級 5分3R
○元谷友貴(CB IMPACT/DEEPフライ級王者/56.7kg)
×マット・マンザナレス [Matt Manzanares] (米国/ブラックドラゴン・マーシャルアーツ/元RFAフライ級王者/56.4kg)
3R 3'17" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 元谷は今大会の第1弾ポスターにもただ一人だけ写真が載り、DEEPからの期待の大きい選手。デビューからわずか2年の2012年にフライ級王者となり、昨年8月に和田竜光に敗れ一旦は王座から陥落したが、その後はパンクラス王者の清水清隆と、今成正和・前田吉朗といった階級を下げてきたベテラン勢に圧勝。今年8月には和田にリベンジして王座奪還と快進撃を続けている。
 そろそろUFCか?という位置まで来た元谷に用意されたのは初の国際戦。初来日のマンザナレスは身長165cmの28歳。約10年前に修斗に参戦していたトーマス・デニーの弟子で、2011年にMMAデビュー。シャードッグのデータベースによると戦績10戦7勝(4KO/2一本)3敗。UFCに多数の選手を送り込んでいるRFAにここ6戦は参戦し、4月のRFA 5戦目でフライ級王座を獲得し、9月の初防衛戦で敗れたが、元谷の世界水準での実力を測るには絶好の相手だ。

 元谷は距離を取り、右のローを的確にヒットし続け主導権。そして左ハイを当ててダウンを奪うと、チョーク、腕十字を狙ってマンザナレスを追い詰める。スタンドに戻ると、終盤に1テイクダウンを取られたが、元谷は問題にせず。2Rもローをコツコツと当て続け、終盤には右の前蹴りでぐらつかせると、パンチラッシュから金網に押し込んで膝を連打し、押しつぶして上からパウンドを連打する。
 もうこうなれば完全に元谷ペース。3R開始すぐ、元谷はマンザナレスの蹴り足をつかんで倒すと、マウントをあっさりと奪ってパウンドラッシュ。危険な状態になっても相変わらず島田レフェリーはなかなか止めなかったが、それでも打ち続けレフェリーストップ勝ちを果たした。
 マイクを持った元谷は「初めての外国人でしたけど、やっぱり強かったです」と苦笑しつつも「次、世界行きたいです」と話し、UFC進出を熱望した。




第16試合 DEEP×パンクラス対抗戦 バンタム級 5分3R
×大塚隆史(AACC/DEEPバンタム級王者、元フェザー級王者/61.4kg→61.2kg)
○石渡伸太郎(CAVE/バンタム級キング・オブ・パンクラシスト/61.2kg)
1R 3'30" TKO (タオル投入)

 10月8日の大会開催発表時点から今大会の目玉として掲げられていたのが、2001年のDEEP旗揚げ当時から微妙な距離感で交友・対立を繰り返してきたパンクラスとの対抗戦。パンクラス側は事実上王者3人を送り込み(副将のISAOがフェザー級転向のためライト級王座を返上)、DEEPも王者2人を当てる、団体の威信を賭けた本格的なカードが5試合並んだ。両団体の首脳が揃って、自軍の勝者にボーナスを与えることを明言しており、関係者の本気度の高さも伝わってくる。

 DEEPバンタム級王者の大塚隆史は10月のTDC大会での勝利後のマイクでの希望通り、パンクラス王者の石渡伸太郎と大将戦で激突する。そのマイクの1週間後、石渡はパンクラスでの試合で元UFCファイターのジョナサン・ブルッキンスに判定負け。石渡戦が決まった後、大塚は「改めて強いなと思いました」とブルッキンス戦の感想を話したが、石渡のコンディションは今一つに見えた。だが前日計量では、いつも減量に苦しんでいた石渡が一発でクリアして、笑顔を浮かべる余裕も見せ、調子は良さそう。逆に大塚は2度目の計量でクリアと少し苦しんでおり、その差が試合で出るか気になるところだった。



 1R序盤から、大塚が得意のタックルでテイクダウンを狙い、石渡は倒されるものの、金網を背にしてすぐさま立ち上がる展開を2度繰り返す。これで手ごたえをつかんだ様子の石渡は、大塚のタックルに合わせて左の膝蹴りを突き上げるようにクリーンヒット。そのまま大塚はタックルを仕掛け続けるが、今度は倒されず突き離すと、まだダメージの残る大塚の焦りの表情を見逃さずパンチラッシュ。すると大塚はダウンし、石渡はパウンド、チョーク、サッカーボールキックで仕留めに行く。大塚は脱出して立ち上がるもフラフラで、金網を背にしたままパンチを浴び続け、最後は左のストレートをもらって腰から崩れ落ちたところでセコンドがタオル投入。勝った瞬間、石渡は雄たけびをあげ、金網によじ登って大喜びした。




 前の副将戦で横田がISAOを下したことでDEEPの3勝先取での勝ち越しが決定していたが、パンクラスが唯一の王者対決を1R KO勝ちで制したことで、一矢報いた格好だ。試合後、ベルトを掲げてマイクを持った石渡は「対戦してくれた大塚選手、強い選手なので練習頑張りました。今日見に来てくれた方、ありがとうございます。俺が第2代バンタム級キング・オブ・パンクラシストです。パンクラスナメた奴はぶっ殺します」と力強くアピールした。
 なお、大会後、DEEPの佐伯繁代表は「チャンピオンが負けて痛み分けで、うちが3勝2敗とは思えないぐらいですね。またこれでつながると思う」と話し、具体的な案はまだだが、今後も対抗戦を続けて行く方針を示した。


第15試合 DEEP×パンクラス対抗戦 フェザー級 5分3R
○横田一則(フリー/DEEPフェザー級王者、元ライト級王者/65.8kg)
×ISAO(坂口道場一族/元ライト級キング・オブ・パンクラシスト/65.6kg)
判定3-0

 ISAOは米国での武者修行中に体格差を痛感し、10月のVTJのリオン武戦でライト級からフェザー級に階級を落とし完勝。コンディション面だけでなく、初のケージファイトでの適応度の高さも見せつけた。その後パンクラスのベルトを返上したが、「気持ちはまだチャンピオンのままですので、大晦日の凄い舞台でパンクラスの強さを見せ付けたい」と、パンクラスのメインイベンターの一人として、団体の威信を背負う覚悟だ。迎え撃つ横田は「みんな一本・KOで勝つって言ってますけど、俺は俺なりの勝ち方で、面白くない勝ち方をします」と会見で豪語したが、その通りのファイトで勝利をもぎ取ることに。



 1R、ISAOが左ストレートを当てて横田を後退させるが、横田は金網を背にしながら首投げを決めると、腕ひしぎ膝固めでチャンスを作る。ISAOは脱出すると、その後はISAOが横田を金網に押し込む展開の繰り返しに。2Rに入っても同様で、ISAOが押し込んでからブレイクがかかる展開が4度。3Rも同様の展開が続き、これまでの対抗戦3試合から一転、噛み合わない内容となる。ケージ際の攻防で互いにアームロックを狙う場面もあったが、極め切れず試合終了。結局、1Rの序盤の攻勢で差を付け、横田の勝利となり、DEEPが対抗戦の勝ち越しを決めた。


第14試合 フライ級 5分3R
○和田竜光(吉田道場/元DEEPフライ級王者/56.6kg)
×神酒龍一(CAVE/修斗バンタム級(56kg)世界王者/56.5kg)
3R 2'07" チョークスリーパー

 DEEPとパンクラスの対抗戦だけでなく、DEEPと修斗の間でもトップ勢の対抗戦が実現。神酒は「さっさと討ち取って(DEEP王者の)元谷選手に出てきてもらおうかと思います」とコメント。和田も元谷に王座を奪われており、両者とも元谷戦に近づくためにもしっかり勝ちたい一戦だ。



 1R、スタンドの攻防が続き、両者ともパンチを時折当てるが、ややカウンターを狙いすぎで、手数が上がらない。2Rに入ると神酒が序盤から右フックを連打し、切られるもののタックルも積極的に仕掛け、少しずつリズムに乗ってきたようにも見えたが、和田がコツコツと当てていた右のローが効き目を発揮したか?神酒が尻餅をつくと、和田はサッカーボールキックを肩口に叩きこんでチャンス。スタンドに戻ってからも左ミドル、右ローを当てて、神酒を追い詰める。
 3Rもその流れは変わらず、和田が左ミドルを連続でヒットさせた後、神酒のタックルを切り、金網に押し込んでからオンブになり一気にチョークを極めタップアウト。緊張感あふれる試合できっちりチャンスをものにした。




第13試合 フライ級 5分3R
○前田吉朗(パンクラス大阪稲垣組/元DEEPバンタム級王者、元フェザー級キング・オブ・パンクラシスト/56.6kg)
×越智晴雄(パラエストラ愛媛/56.7kg)
判定2-0 (小池=前田/梅木=ドロー/福田=前田)

 対抗戦主体の試合が多く組まれた今大会で、現在DEEPを主戦場とする選手同士の戦い。前田はここ5試合勝ち星から見放されているが、試合順でこの好位置なのは、試合内容に対する信頼の高さの現れだろう。越智は2008年のデビューから5年間修斗に参戦しランキングにも入り、パンクラス王者の清水清隆にも勝っているが、昨年からDEEPに戦場を移し、6月の試合で今成正和に2R TKO勝ちしている。



 1R、越智がテイクダウンを先取し、ギロチンでチャンス。その後も前田のタックルを潰し、空振りになるもサッカーボールキックで前田を脅かす。だが終盤に前田はようやくテイクダウンを奪うと、サッカーボールキックをお返し。2Rはスタンドの状態からバックコントロールしてグラウンドに持ち込むと、マウントをキープしながらパウンドと肘を何発も当て続け、レフェリーストップ寸前まで追い詰める。



 3Rも前田がテイクダウンを奪い、ギロチンやオモプラッタで攻め、優位に試合を運ぶが、終盤にタックルを切られると、越智が起死回生のギロチンを極めて大逆転のチャンス。だが前田はギリギリのところで防御し、耐え切り試合終了。1者はドローだったものの、2者から支持され判定勝ち。「2年前にビビアーノに敗れてからやっと勝てました。年末の呪いがやっと解けました。この間ずっと支えてくれた皆さん、ありがとう」と久々の勝利の喜びを味わった。


第12試合 フェザー級 5分3R
○廣田瑞人(CAVE/元ケージフォース・SRC・DEEPライト級王者/65.7kg)
×キム・ギュファ [Kim Kyu Hwa] (韓国/CMA KOREA/浦項BJD柔術/64.9kg)
2R 0'33" TKO (レフェリーストップ:サッカーボールキック→グラウンドパンチ)

 廣田は10月のTDC大会でフェザー級に落とし今成正和にTKO勝ち。今回当初、高谷裕之との大一番が組まれていたが、高谷の練習中の怪我で中止となった。8日のその発表から3週間経ち、やっと決まった相手は昨年3月の修斗で宇野薫に1Rチョークで敗れたキム・キュハだ。シャードッグのデータによると、最近ではROAD FCで2試合連続判定勝ちしている。
 1R、打撃戦が続き、廣田は右ボディから左フックのコンビネーションを決め、まずまずの滑り出しだったが、ギュファの左ストレートをもらってしまいまさかのダウン。だがすぐに立ち上がると、次第に左のパンチのタイミングが合うようになり、終盤に左ストレートでダウンを奪い返し、パウンドラッシュでレフェリーストップ寸前まで追い詰める。



 2Rもギュファのダメージは残り、ギュファのタックルを潰すと、サッカーボールキック一発を叩きこんで動きを止め、駄目押しのパウンドを落としたところでレフェリーがストップした。
 試合後マイクを持った廣田が「来年、高谷戦、見たいですか?」と観客に呼びかけると、場内は拍手に包まれる。これに気を良くした廣田は「見たい人がいっぱいいるんで、やらせたもらいたいです」と対戦を熱望した。


第11試合 DEEP×パンクラス対抗戦 バンタム級 5分3R
○北田俊亮(パラエストラ千葉/61.0kg)
×中島太一(パラエストラ東京/パンクラス2位、ワールドスラム優勝/61.2kg)
判定3-0

 34歳のベテラン・北田は、パンクラス・ワールドスラム優勝者で25歳の新鋭・中島太一と対戦。パンクラスのランキングでは2位の中島の上に元UFCファイターのジョナサン・ブルッキンスがいるが、まだパンクラスが主戦場とはいえないため、北田は「実質1位同士の戦い」とこの一戦を位置づける。
 1R、距離ができると中島が長い足を生かして左のインローを的確に当てるが、距離を潰すと北田の展開。2度のテイクダウンを奪い、倒せ無くても離れ際に右肘を的確にヒットさせる。2Rも同様の構図。テイクダウンを先取したのは中島だったが、北田が下からの腕十字を狙って中島に攻め手を作らせない。北田は右肘を当て続け、終盤にはテイクダウンを奪ってパウンドもヒット。3Rも肘を当ててテイクダウンを奪い、主導権を維持する。




 だが後の無い中島は、脱出すると一気に距離を詰め、右のパンチを当てた後に左のストレートをクリーンヒット。北田をダウンさせる。ところがパウンドで追い討ちをかけようとしたところで、北田の腕十字につかまり再びピンチに。中島は脱出し、スタンドに戻るが、最後も膝蹴りを放ったタイミングでテイクダウンを奪われると、ギロチンを仕掛けられた状態で試合終了。両者鼻血を出しながら勝ち名乗りを待つ激闘で、北田がピンチを乗り越え勝利をもぎ取った。


第10試合 DEEP×パンクラス対抗戦 フライ級 5分3R
×柴田“MONKEY”有哉(総合格闘技スタジオSTYLE/56.7kg)
○清水清隆(TRIBE TOKYO M.M.A/スーパーフライ級(56.7kg)キング・オブ・パンクラシスト/56.7kg)
1R 2'41" KO (バスター)

 フライ級は現在4連勝中と好調の柴田と、パンクラス王座を6度防衛している清水清隆の顔合わせ。柴田はサウスポーに構え、スタンドでしばらく出方をうかがう状況が続く。清水は前に出た柴田に左のパンチを合わせるが、柴田はそのまま片足タックルを仕掛ける。だが清水は切って潰して上に。寝技が得意な柴田は下から三角か腕十字を狙おうと足を登らせるが、清水はその状況を読んだかのように、柴田を持ち上げるとマットに思いっきり叩きつける。背中と後頭部を強打した柴田は意識を失い、清水が駄目押しのパウンドを叩きこんだところでレフェリーがストップ。鮮烈な勝利で、対抗戦を五分に戻した。





第9試合 DEEP×パンクラス対抗戦 ライト級 5分3R
○岸本泰昭(総合格闘技コブラ会/70.2kg)
×高橋“Bancho”良明(パラエストラ八王子/パンクラス5位/70.1kg)
判定2-1 (芹沢=岸本/島田=高橋/福田=岸本)

 1R、柔道ベースの高橋が、岸本の足をすくったり、足を掛けたりしながら5回ほどテイクダウンを奪い攻勢。2Rは岸本がタックルなどでテイクダウンを2度先取し、バックを奪ったりと流れを引き寄せるが、中盤以降は高橋が投げ狙いからバックを取ったり、終盤には腕十字を仕掛けたりと挽回する。



 3R開始前、後が無い岸本は、セコンドの三島からの「負けてるから打ち合うしか無いからな」という声に押されて前に出ると、左のクロスをクリーンヒットさせて高橋をダウンさせる。その後はグラウンドでお互い上、バックを取りあう一進一退のスリリングな展開に。終盤のパンチの打ち合いでは両者ともクリーンヒットさせ、対抗戦らしい意地を見せあい試合終了。場内はここまでで最大の拍手に包まれ、判定は割れたが、岸本が2票獲得し逆転勝ちを果たした。DEEP佐伯代表も岸本を大会のMVPに挙げた。




第8試合 メガトン級(体重無差別) 5分2R
×藤沼弘秀(エタラビ/81.3kg)
○佐藤光留(パンクラスmission/93.6kg)
1R 2'12" アームバー

 最近はプロレスで活躍している佐藤が久々の総合の試合だったが、レスリングテクニックは健在で、体格差も生かして藤沼をコントロールすると、豪快に投げ倒してサイドからアームバーを極めて快勝した。


第7試合 JEWELSフェザー級(48kg) 5分2R
○浜崎朱加(AACC/元JEWELSライト級(52kg)王者/48.0kg)
×V.V Mei(Riki Gym/武徳会/48.0kg)
判定3-0

 男子主体の今大会で組まれた女子4試合は、PRIDE・DREAMでおなじみ、佐藤大輔プロデューサーと立木文彦ナレーターのコンビによる紹介VTR付きに。浜崎×VはDEEP JEWELSでもメインになるレベルの注目カードだ。
 1R、浜崎は最初から前に出てプレッシャーをかけ、Vの前蹴りをすくってテイクダウン。ハーフをキープし、肩固め、肘を狙って攻め続ける。2Rも柔道をベースとした持ち前のテイクダウン能力を駆使し、3度テイクダウンを奪取。その先の攻めは乏しかったが、Vの反撃を封じ完勝した。


第6試合 JEWELS 59kg契約 5分2R
○杉山しずか(禅道会/リバーサルジム新宿Me,We/59.0kg)
×ライカ(フリー/元プロボクシングOPBF東洋太平洋女子ライト級王者/58.8kg)
1R 4'06" 腕ひしぎ十字固め

 ライカはボクシングのJBCの38歳の年齢制限により引退を余儀なくされ、総合とキックに転向。韓国で総合を1試合経験し勝利したが、経験豊富な杉山との差は明白で、腰投げで倒されると、袈裟固めの状態で見動きが取れない。いったんライカも立ち上がるが、杉山はすぐさま倒してハーフ、マウントと移行し、腕十字を極めた。


第5試合 JEWELSライト級(52kg) 5分2R
○藤野恵実(和術慧舟會GODS/51.7kg)
×富松恵美(パラエストラ松戸/元DEEP JEWELSライト級(52kg)暫定王者/51.8kg)
判定3-0

 スタンド勝負が続き、お互いなかなか踏み込めない時間が長かったが、両ラウンドとも終盤にかけて富松がパンチの連打をまとめて好印象を残し判定勝ちした。


第4試合 JEWELSフライ級(45kg) 5分2R
○しなしさとこ(フリー/DEEP女子フライ級(45kg)王者/42.5kg)
×濱田リカ(キングダムNADESHIKO/43.8kg)
1R 3'29" 腕ひしぎ十字固め

 しなしは結婚・出産を経て、10月のTDC大会で復帰し、韓国の選手に一本勝ち。2戦目の今回は元ホリプロ所属のタレントで、キングダム・エルガイツで11月にデビューし勝利した選手が相手だったが、実力差は明白だった。濱田が無防備に突っ込んできたのを捕まえて軽々と投げ飛ばすと、マウントからパンチを何発も浴びせ、最後は腕十字からアームバーに移行し一本勝ちした。


第3試合 バンタム級 5分2R
○釜谷 真(Honey Trap/61.1kg)
×原田ヨシキ(マッハ道場/61.5kg→61.2kg)
1R 4'31" フロントチョークスリーパー

 釜谷がタックルからテイクダウンを奪うと、金網際でハーフの体勢のまま原田をコントロール。原田が立とうとすれば、がぶりの状態からギロチンを仕掛けて絞め上げタップを奪った。


第2試合 フェザー級 5分2R
×加藤友弥(荒川区/65.6kg)
○キル・ヨンボク(韓国/TEAM FORCE/ROAD FC/65.4kg)
判定0-2

 ヨンボクは韓国のROAD FCで梅田恒介をKOしている選手。1Rに加藤の右アッパーでひるむ場面もあったが、試合全般は持ち前のレスリングセンスを生かして何度もテイクダウンを奪い、加藤をコントロールし続ける展開で、その先の展開は乏しかったものの、攻める時間が長いことが評価され勝利した。


第1試合 フェザー級 5分3R
○長倉立尚(吉田道場/65.6kg)
×ジョージ・ヒックマン [George Hickman](米国/タイガー・ムエタイ/65.2kg)
判定3-0

 長倉は大会後半に試合が組まれるだけの実績があるが、第1試合を志願。初来日のヒックマンは身長175cmの29歳。ノースカロライナ州高校レスリング選手権を3連覇し、11年にMMAデビューし、戦績はシャードックのデータでは8戦7勝(1KO/2一本)1敗で、DEEPの公式プロフィールでは9勝1敗。12年にタイのバンコクファイトナイトでスティーヴン・アップチャーチという選手に敗れたのが唯一の黒星だが、翌年のベラトールでの再戦ではKO勝ちでリベンジしている。

 1R、ヒックマンはムエタイ系の左ミドルやサイドキックや肘を使うが、タックルに行くと柔術系で、すぐにバックを取りに行き長倉を脅かす。長倉は肘で左眉を切られるが、ヒックマンのタックルのタイミングで左アッパーをクリーンヒット。そのまま潰して肘を連打しヒックマンを追い詰める。
 すると2R、ヒックマンは寝技勝負に切り替え、序盤からタックルで倒してすぐにバックを取ると、マウントに移行してから肩固めを極めて長倉を追い詰める。だが長倉が脱出すると、ヒックマンはこの攻撃で体力を使い切ってしまい失速。長倉の左ボディに苦しみ、3Rは長倉が左ボディ、右フック、バックスピンキックなどで攻め込み、終盤には1テイクダウンを奪って攻勢を印象付け、1Rと3Rのポイントを取る形でシーソーゲームを制した。


オープニングファイト第4試合 フライ級 5分2R 
○小島壮太(吉田道場/55.5kg)
×小林聖人(総合格闘技津田沼道場/56.7kg)
判定3-0

 1Rはスタンドでほぼ五分の展開。小島はテイクダウンを狙っても取れずにいたが、2Rに入ると、右ストレート、首相撲からの顔面膝、組んで離れ際の右肘、右ミドルなどのヒットを増やし、終盤には左ストレートでダウン気味にぐらつかせて小林を苦しめ判定勝ちした。


オープニングファイト第3試合 バンタム級 5分2R
×咲間“不良先輩”ヒロト(パラエストラ八王子/61.0kg)
○ROY(AK/kg)
1R 1'41" KO (パンチ連打)

 開始まもなく、ROYの蹴り足をすくって咲間が上になるが、ROYは下から三角を狙おうとする。咲間は対処し、ROYが金網を背につけながらスタンドに戻すと、右のアッパーを効かせて咲間を金網まで後退させ、左右のパンチでKOした。


オープニングファイト第2試合 ウェルター級 5分2R
×秀虎(AK/77.1kg)
○佐藤 天(TRIBE TOKYO M.M.A/76.8kg)
1R 4'21" TKO (レフェリーストップ:左ストレート→グラウンドパンチ)

 パンクラスのネオブラッドトーナメントで優勝した佐藤がDEEP初参戦。開始すぐから膝蹴り、テイクダウンで秀虎を圧倒し、最後は左ストレートで豪快にマットに沈めた。


オープニングファイト第1試合 フライ級 5分2R
×加藤直之(SPLASH/56.7kg)
○堀内佑馬(TANG TANG FIGHT CLUB/56.2kg)
1R 0'30" TKO (レフェリーストップ:左ハイキック)

 高校2年生の堀内が、開始すぐのスタンドの攻防で左ハイをクリーンヒットし一撃KO勝ち。マイクを持つと「今日で宮下(トモヤ)さんが亡くなって3年経ちます。今日も一緒にリングに立ちました。今も見守ってくれていると思うので、これからも頑張ります」と、ガンのため志半ばで亡くなった師匠・宮下への思いを涙ながらに語った。

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