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津田勝憲、フェザー級王座挑戦権獲得。大塚隆史、北田俊亮との接戦制す:11.24 TDC

DEEP CAGE IMPACT 2013 in TDC HALL
2013年11月24日(日) TDCホール
 過去15回ケージ採用の大会を開いているDEEPが、ケージ大会では過去最大の会場となるTDCホールに進出。UFC経験者の中村和裕、吉田善行、郷野聡寛らが好ファイトを繰り広げた中、メインイベントでは32歳の苦労人・津田勝憲が長倉立尚をわずか79秒でKOし横田一則の持つフェザー級王座挑戦権を獲得。試合のマイクで津田は「アメリカの人間に『日本でやりたい』と思われるぐらい日本が強くなればいい」とアピールした。
  レポート&写真:井原芳徳


第14試合 DEEPフェザー級王座挑戦者決定戦(マスト判定) 5分3R
×長倉立尚(吉田道場/65.6kg)
○津田勝憲(総合格闘技津田沼道場/65.8kg)
1R 1'19" TKO (レフェリーストップ:右ストレート→グラウンドパンチ)

 長倉は関西大学Aリーグの立命館大学ラグビー部で活躍。卒業後の08年に吉田道場に入り、同年のDEEPフューチャーキングトーナメント・ライト級で優勝。2011年には敗れはしたものの松本晃市郎とDEEPフェザー級王座決定戦で戦った実績もあり、その後も元修斗世界王者の門脇英基に勝利している。
 対する津田は剣道で千葉県大会優勝経験もあるが、一時はドロップアウトし喧嘩に明け暮れ、更正も兼ねて津田沼道場に入門。プロデビュー間もない2009年からケージフォースで3勝1分の好戦績を残し、ケージフォース休止後はDEEPで4勝2敗で現在2連勝中だ。
 スポーツエリートの道を突き進み、王座戦線にも絡んだ実績のある29歳の長倉。ドロップアウト後に這い上がってきた32歳の津田。毛色の異なる道を歩んできた二人の初対決は、5時間以上に渡るTDCホール大会のメインイベントに置かれたが、わずか79秒で決着を果たすことになる。

 津田はサウスポー、長倉はオーソドックスに構え、長倉が左ジャブを突くが、津田は「長倉選手の左ジャブの戻しが思ったより遅いんで、右を合わせようと思いました」といい、長倉が再び左ジャブを放ったタイミングで距離を詰め、カウンターで右ストレートをクリーンヒット。これ一発で長倉は伸び、津田が馬乗りになってから鉄槌を連打したところでレフェリーがストップした。




 バックステージでのインタビューで津田は「僕の関係者で剣道やってる人が僕の試合を見に来ると『剣道やってるね』って。間合いや呼吸や目線のフェイントや集中力は武道から来ています」とコメント。一撃で仕留めた動きは、幼い頃から培った成果という一面もあったと言えそうだ。DEEPでのケージの試合は初だったが、ケージフォース時代にケージの中の風景と距離感に慣れていたことも強味だったかもしれない。

 この試合は横田一則の持つフェザー級王座への挑戦権を賭けた一戦。試合後、横田がケージに入ると「まあ、練習はしたことないけど(地元の)後輩でもあるんで、前からやりたいと思ってくれてたんで、とうとう辿り着いたかな、ってところなんで。ただ正直、レベルが違うぞってのを見せつけたいと思います。津田君はいい選手ですけど、やってきた相手が違います」と話し、津田は頭を下げて「圧倒されないよう頑張ります。よろしくお願いします」と語った。バックステージでの津田の話によると、横田は津田の義理の父の柔道の教え子で、津田がケージフォース参戦当時、戦極で活躍していた横田から「ここまで上がって来なよ」って言われていたという。

 なお、試合直後の津田はマイクを持つと「今、アメリカがどうだこうだと言ってますけども、アメリカの人間に『日本でやりたい』と思われるぐらい日本が強くなればいいと俺は思ってます」とアピールした。
 この日はUFC経験者の中村和裕、吉田善行、郷野聡寛がセミ以下の試合に登場し、UFCに次ぐ米国大手団体のベラトールと契約中の中村“アイアン”浩士も出場し、休憩明けには来年1月4日のUFC初参戦を控えた川尻達也と菊野克紀も観客の前で挨拶。アメリカの影を意識せざるをえない場面の多い大会だった。
 試合のルール面でも最近のDEEPもケージ大会の頻度を上げ、リングの大会でも肘打ちを解禁。ライバル団体の修斗も既にVTJで、そしてパンクラスは来年から、UFCと同じケージ&統一ルールを導入。国内MMA主要3団体はガラパゴス状態を脱し、アメリカを中心としたトレンドに従う動きを強めている。だが、あくまで世界で勝つためという点では、20年前にUFCが旗揚げし、バーリトゥードとブラジリアン柔術が黒船のように襲来した頃の志と何ら変わらない。実績ではUFC経験者やこれからUFCに上がる選手たちに劣るものの、大会の最後にこのメッセージを残した津田からは、これからのDEEPを引っ張るメインイベンターとしての自覚の強さを感じた。


第13試合 88kg契約 5分3R
○中村和裕(チームカズ/DEEPミドル級王者/87.9kg)
×桜木裕司(掣圏会館/87.6kg)
3R 2'49" 肩固め



 1R、スタンドの攻防で中村がケージの中で回りながら自分の距離を作り、左のインロー、ジャブ、フックをコツコツと当て続け主導権。2Rはグラウンド勝負に切り替え、序盤から片足タックルで上になると、上からパウンドと肘を何発も当てて桜木を圧倒する。3Rも片足タックルで上になると、一旦立たれたものの、フラフラの桜木が胴回し蹴りに失敗し下になると、中村が再び上になって肩固めを極めてタップを奪った。



 試合後は中村はマイクを持つと、当初今大会で対戦が計画されていた、パンクラス・ミドル級王者の川村亮との対戦を要望。するとパンクラスの酒井正和代表がケージに入り、「受けましょう。約束する」と対戦を承諾した。さらにこの日は中村のセコンドにタレントの名倉潤さんがついており、中村は「トップになる秘訣をぜひ」と無茶振りをし、名倉さんは「わかるかそんなもん。知らんわ」と苦笑いして答えていた。


第12試合 バンタム級(マスト判定) 5分3R
○大塚隆史(AACC/61.2kg)
×北田俊亮(パラエストラ千葉/61.1kg)
判定3-0

 DJ.taikiが王座に君臨するバンタム級で、DJと2度の接戦を繰り広げている北田と、元王者の大塚が対戦。メインイベントの長倉×津田と違って正式には謳われていないが、事実上の王座挑戦者決定戦で、マスト判定が採用される。
 試合は打撃戦はそこそこに、レスリングをベースとする大塚と、柔道をベースとする北田が、組んでケージ際でテイクダウンを狙い合う展開。両者ともあと一歩のところでテイクダウンを許さず、倒された後もすぐ立ち上がる、スリリングな攻防を繰り広げる。
 1Rは互いにテイクダウンを取れなかったが、2Rは大塚がテイクダウンを先取し、すぐに立った北田が終盤にタックルで上をキープする。3Rは大塚が中盤に両脇を差した状態から崩しに成功し上をキープ。しばらくして北田も立ち上がり、テイクダウンを狙い続けるが奪い返すことはできず。通常判定ならドローの内容だが、結局テイクダウン数2-1がそのままマスト判定に反映され大塚が勝利した。




第11試合 67kg契約 5分3R
○横田一則(フリー/DEEPフェザー級王者/67.0kg)
×ソン・ドゥリ(韓国/CMA KOREA/RYEONG PROMOTION/66.1kg)
2R 4'00" TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ)

 原田ヨシキの負傷欠場で急遽代役として用意されたドゥリを相手に、横田はパンチを振りながらしがみついてテイクダウン。パウンドを落としてから一旦立ち上がってパスガードすると、ラウンド終了間際には立ち上がってサッカーボールキックを連打する。2Rも序盤からテイクダウンを奪うと、一旦立ってからサイドポジションを奪い、頭部に膝蹴りを当てた後、マウントを奪ってパウンドを連打しTKO勝ちした。。試合後は同じ千葉県船橋市出身で、横田の応援に駆けつけた野田佳彦元総理大臣に感謝の言葉を述べた。




第10試合 ライト級 5分3R
○吉田善行(チーム・カラン/70.2kg)
×パーキー(韓国/CMA KOREA/TEAM MAD/70.0kg)
2R 4'46" チョークスリーパー

 5年ぶり日本での試合となる吉田は、ウェルター級からライト級への減量にも成功。1R序盤からパーキーの蹴り足をつかんで上になると、バックマウントからチョークを狙ってチャンスを作る。ハーフガードになってリバーサルされても、返され際にギロチンを仕掛ける。その後はスタンドに戻されたが、2Rもケージ際をうまく使ってパーキーを倒してバックを奪うと、チョークを狙い、マウントとバックを行き来しながらパウンドも効かせ、最後はバックからチョークを極めてタップを奪った。


第9試合 バンタム級 5分3R
×中村“アイアン”浩士(カルペディエム・ブラジリアン柔術/60.9kg)
○中村優作(総合格闘技スタジオSTYLE/60.8kg)
3R 0'53" KO (右飛び膝蹴り)



 米国のベラトールFCと契約中のアイアンが、ベラトールの試合スケジュールの都合で試合間隔が開くことから、特例として2年ぶりに古巣のDEEPに参戦。アイアンはケージの中を大きく回って距離を取り、互いに時折右のパンチを当てるが、両者お見合い状態が続き、2R開始前、中盤にレフェリーから両者注意を受ける。観客からも不満の声が飛ぶが、それでもお見合いが続く。2R残り1分半にアイアンが低空タックルでテイクダウンを奪い上になるが、その先の攻め手に欠く。3Rも開始早々アイアンが低空タックルで上になるが、優作はすぐに立ち上がると、右フックを当てた後、アイアンがパンチを嫌ってまたタックルに来たタイミングに合わせて、「練習していた」という右の飛び膝をクリーンヒット。これ一発でアイアンは大の字となり、優作の勝利となった。


第8試合 ウェルター級 5分3R
△郷野聡寛(フリー/76.7kg)
△岡野裕城(マッハ道場/76.9kg)
判定1-1

 郷野は昨年春MMA引退表明後、シュートボクシングでの試合を経て、年末に盟友・三崎和雄の呼びかけでMMA復帰を決意。今年4月の奥野戦では敗れたが手応えをつかみ、今回はUFC、ベラトールでも戦い慣れたケージに登場。ケージの中を回り、相手の攻撃をかわしつつローやフックを当てる動きで復調ぶりを見せつける。だが岡野も郷野をケージに詰めて随所で右のストレートを的確に当てて郷野をぐらつかせる場面を作る。最後までスタンドの攻防が続き、お互い決め手を欠いてドローに終わった。


第7試合 ライトヘビー級 5分2R
○井上俊介(シュクラン/92.8kg)
×キム・ネイチュル(韓国/TEAM POSSE/ROAD FC/92.3kg)
判定2-0

 ネイチュルはRISE王者の上原誠とも引き分けた実績のあるストライカー。井上が両ラウンドともテイクダウンを奪いサイドポジションから鉄槌を落とすが、うまくダメージを与えれれずスタンドに戻される。パンチの打ち合いで若干押される場面もあったが、かろうじて判定勝ちをものにした。


第6試合 フェザー級 5分2R
×門脇英基(和術慧舟會東京道場/65.3kg)
○クレベル・コイケ・エルベスト(ブラジル/ボンサイ柔術/65.0kg)
1R 4'21" チョークスリーパー

 門脇がコイケの蹴り足をすくって上になるが、コイケが下から足を登らせオモプラッタを狙い、外された後も首を抱えてスイープに成功。門脇をケージに押し込んで右肘を当てると、互いに投げを狙う展開でもつれて倒れ、立ち上がった直後にコイケが門脇にオンブになってチョークを仕掛け、そのままグラウンドに引きずり込んでガッチリと極めてタップを奪った。元修斗世界王者を破ったことで、フェザー級王座戦線に来年は食い込んでいくことになりそうだ。


第5試合 メガトン級(無差別級) 5分2R
○誠悟(TEAM東京CLUTCH)
×キム・ジョンワン(韓国/CMA KOREA)
1R 1'21" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 両者は昨年6月と今年6月に対戦し勝敗五分。前回はジョンワンがKO勝ちしたが、今回は誠悟が右フックでダウンを奪った後、グラウンドで横から鉄槌を連打し完勝した。


第4試合 ライト級 5分2R
△田村ヒビキ(パラエストラ大阪/70.0kg)
△大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ/70.0kg)
判定0-1

 大原がスタンドで右の飛び膝や肘を当てて、打撃戦では優勢だったが、2R終盤に田村がテイクダウンを奪うと、マウントからの腕十字で大逆転のチャンスをつかみ、ドローに持ち込んだ。


第3試合 バンタム級 5分2R
×小林聖人(総合格闘技津田沼道場/61.0kg)
○小林博幸(T-BLOOD/61.1kg)
判定0-3

 この日2試合あった同姓対決。博幸が1R、テイクダウンを奪い上から右肘を当てると聖人は左眉から大出血。その後、スタンドの攻防が続き、聖人は血まみれになりながらもパンチの打ち合いを繰り広げ、観客を盛り上げたが、博幸は危ない場面を作らず逃げ切り判定勝ちした。


第2試合 女子61.2kg契約 5分2R
△杉山しずか(禅道会/61.0kg)
△キム・ジヨン(韓国/TEAM POSSE/ROAD FC/60.9kg)
判定1-0

 開始すぐ、杉山がテイクダウンを奪い、バックでジヨンの体を伸ばしてチョークを極めかけるが、脱出を許すと、ケージ際の脇の差し合いの状態が続き、腰の重いジヨンを倒せず。逆にキックボクサーのジヨンの膝蹴りをもらう場面が増えてしまい、ドローとなった。


第1試合 バンタム級 5分2R
○遠藤大翼(和術慧舟會駿河道場/61.4kg→61.2kg)
×金太郎(パンクラス大阪稲垣組/61.0kg)※総合格闘技闇愚羅から所属変更
1R 4'36" チョークスリーパー

 スタンドの攻防が続き、最初のテイクダウンはすぐ立たれた遠藤だが、終盤に右ミドルを当てた後、オンブの状態からグラウンドに引きずり込み、チョークを極めてタップを奪った。


オープニングファイト フライ級 5分2R
○石橋幸太(総合格闘技DOBUITA/56.4kg)
×堀内佑馬(TANG TANG FIGHT CLUB/55.9kg)
1R 0'55" チョークスリーパー

オープニングファイト ライト級 5分2R
×藤澤優作(禅道会/70.0kg)
○大山釼呑助(INFIGHT JAPAN/70.1kg)
2R 2'13" 腕ひしぎ十字固め

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