Home > REPORTS > DEEP > 三島、ハン・スーファン、中西裕一が新王者に

三島、ハン・スーファン、中西裕一が新王者に

DEEP事務局 "ファイティングロード Presents DEEP 35 IMPACT"
2008年5月19日(月) 東京・後楽園ホール

 DEEPフェザー級タイトルマッチでは、“足関十段”今成正和との足関勝負を制し、三島☆ド根性ノ助が2階級制覇に成功。ライト級ではハン・スーファンがDEEP初の韓国人王者に。ミドル級では中西裕一がパンクラスとの2団体制覇を成し遂げた。

タイトルマッチ



第11試合 DEEPフェザー級(65.8kg)タイトルマッチ 5分3R
×今成正和(Team-ROKEN/王者・ケージレイジ同級世界王者)
三島☆ド根性ノ助(総合格闘技道場コブラ会/挑戦者・元DEEPライト級王者)
判定0-2
※三島が新王者に

 おなじみの「福岡市ゴジラ」を入場曲に、3年ぶりにDEEPのリングに戻って来た三島。バギーパンツを脱ぐと、修斗時代から愛用する色あせた黄緑のスパッツ一枚の姿となるが、三島の強さは色あせてはいなかった。
 1R序盤、今成に下から腕十字を狙われたものの、体を密着させて防御。スタンドに戻ると、今成はタイ人のようなトリッキーな動きから飛び蹴りを放ってくるが、テコンドーで培った三島の打撃も総合のセオリーかすればトリッキーだ。伸びのある右ハイ、回し蹴り等で今成をヒヤリとさせる。空振りしてバランスを崩すと、今成はすぐさま足下にしがみついて得意の足関を仕掛けるが、三島は落ち着いて防御する。
 2Rも序盤、上になった三島の腕を今成が下から狙うが、三島は防御。その後も今成が下から関節技を仕掛ける展開が続くが、なかなか流れを引き寄せることができない。スタンドでは時折三島が鋭いローをヒット。じわじわと痛めつけるやらしい攻めにベテランらしさを感じる。



 3Rに入ってもスリリングな攻防が続く。三島が左ストレートを当てた後、豪快なサイドスープレックスで今成を後頭部からマットに叩き付ける。しかし今成はすぐさま両足で三島の足をロックし、足関の攻防に持ち込む。すると三島は上体を浮かして今成の顔にパンチ。今成は顔を突き出し意地を張る。
 いったんブレイクがかかると、両者がもつれ再び足関の攻防に。足の取り合いとなり、今成はアキレス腱固めを狙いながら三島の顔面にカカトを落とす。試合時間は残り1分。三島は目尻から出血し、ピンチに陥るが、今成の足をつかまえたまま外さずにいると、膝十字を極めることに成功する。渾身の表情で今成の膝を極める三島。だが“足関十段”はギブアップせず、逆に三島の足を極めにいき、両者にキャッチサインが出た状態で終了のゴング。



 接戦ではあったが、結局最後の膝十字が大きな印象を残した三島に軍配が上がった。今成への返り討ちに成功するとともに、DEEP 2階級制覇に成功。そして何より、引退覚悟で上がった試合で、フェザー級国内トップにまで成長した今成を相手に競り勝てたことの安堵が大きかったのだろう。三島は顔をくしゃくしゃにして泣きじゃくり、喜びのカニ道楽ポーズとバック転を披露した。
 マイクを持つと「負けたら引退ってことを知ってか、周りが優しくしてくれて、逆に精神的にしんどかったので、早く引退したいです。けどせっかくベルト穫ったんで、負けるまで守ります。誰か僕を早く倒して、楽にさせて下さい」と持ち前のネガティブモード全開のアピールで観客を楽しませた。
 三島はUFCとの契約がまだ1試合分残っている。UFCにフェザー級は無いため、UFC傘下のWECのフェザー級に参戦という可能性もある。WECフェザー級は王者ユライア・フェイバーを筆頭に、ジェンス・パルバー、ペケーニョ、ジェフ・カランら世界のトップがひしめく階級。UFCライト級ではパワー差で苦しんだが、フェザー級なら世界でも通用すると期待できる試合だった。三島が楽になれる日は、まだ当分先となりそうだ。
 
 
第10試合 DEEPライト級(70.3kg)タイトルマッチ 5分3R
×横田一則(GRABAKA/王者)
ハン・スーファン(韓国/CMA KOREA/挑戦者)
1R 3'38" KO (右フック)
※ハンが新王者に



 開始すぐ、横田の蹴り足をつかんでスーファンが上になるが、すぐにスタンドに戻ると、横田が首投げから袈裟固めへ。柔道で培った得意パターンで流れをつかんだかに見えた。しかしウェルター級から転向し、体格で勝るスーファンがスタンドに戻すと、豪快な右フック一発。横田は腰から崩れ落ち、王座からも陥落した。
 スーファンは韓国人初のDEEP王者に。中学のときからボクシングを始め、韓国のアマチュア代表選手にも選ばれた豪腕が、メジャーの舞台でもこれから火を噴く事になりそうだ。


DEEPミドル級(83.9kg)第4代王者決定トーナメント(踏み付け有り特別ルール)



第3試合 準決勝 5分2R
中西裕一(フリー/前パンクラスミドル級王者)
×松井大二郎(フリー)
判定3-0 (森山=中西/野口=中西/木村=中西)

 1R、中西がテイクダウンに成功すると、サイド、バックと簡単に移行し、チョークを狙い続ける。2Rも首相撲で松井をつかまえ、膝蹴りで優勢。2度テイクダウンも奪い完勝した。


第4試合 準決勝 5分2R
福田 力(GRABAKA)
×白井祐矢(Team M.A.D)
判定2-1 (森山=福田/木村=白井/野口=福田)

 白井が右のミドルや右フックを当て、何度か福田をぐらつかせる。福田は押し込んだ状態での膝蹴りが1Rに2度、2Rに1度、ローブローとなり、イエローカードをもらう。互いに決定打が少なく、通常ルールならドローが妥当な試合だったが、トーナメントのためマスト判定。すると意外にも福田に軍配が上がり、場内がどよめく。本部席の佐伯繁DEEP代表も不満を示し、審判団に説明を求める一幕もあった。佐伯代表は大会後の総括で「福田対白井の判定は残念。採点の統一性を話し合わないといけない」とコメント。イエローカードでは減点対象にならない点も含め、課題が浮き彫りになる試合だった。

第5試合 リザーブマッチ 5分2R
桜井隆多(R-BLOOD/元DEEPミドル級王者)
×RYO(ランズエンド・ZERO-ONE MAX)
判定3-0 (梅木=桜井/木村=桜井/森山=桜井)



 1R序盤から桜井が上になり、腰を上げて強烈な左のパウンドを連打。RYOの右まぶたが大きく腫れ上がった様子がモニターに映し出されると、観客がどよめく。だがドクターチェック直後から、RYOは右フック、膝蹴り、反り投げ等で反撃。豪快な攻めで見せ場を作り、ダメージ差で敗れたものの、観客に強い印象を残した。

第12試合 決勝 5分2R
中西裕一(フリー/前パンクラスミドル級王者)
×福田 力(GRABAKA)
判定3-0 (森山=中西/木村=中西/野口=中西)
※中西が新王者に



 1R、互いにスタンドで慎重に攻める展開が続いたが、中西が首相撲からの膝蹴りや右ミドル、右フック等のヒットを次第に増やすように。福田も得意の左ミドルを当てるが、2Rには空振りしてバランスを崩して組み付かれる等、なかなかペースをつかめない。接戦となったが、打撃のヒット数で上回った中西に軍配。パンクラスに続き、DEEPでも王座を獲得することに成功した。



その他のワンマッチ



第9試合 77.1kg契約 5分2R
長谷川秀彦(SKアブソリュート/DEEPウェルター級王者)
長岡弘樹(総合格闘技DOBUITA)
判定0-1 (野口=長岡/礒=ドロー/竹村=ドロー)

 長谷川は何度も組み付いてテイクダウンを狙うが、長岡はこらえる。パンチの打ち合いも時々繰り広げられるが、なかなか山場のないまま試合が続く。2R終盤、長岡がテイクダウンに成功しパウンドを落とすが、決定打に欠け、ドローに終わった。


第8試合 女子ルール(パウンド無し) 55kg契約 5分2R
×しなしさとこ(フリー/DEEP女子フライ級(45kg)王者、スマックガールフライ級(48kg)女王)
○市井 舞(伊藤道場/UKF女子総合格闘技インターコンチネンタル王者)
判定0-2 (礒=市井/梅木=ドロー/森山=市井)

 しなしは低空タックルで何度もグラウンドに持ち込み、足関や腕十字を狙うが、市井は上からパンチを何発も落とし、極めの展開を防ぐ。ほとんどのパンチが顔面スレスレで、胸の上から首あたりを狙ったもので、何発かが流れで顔面に当たる。さらに市井は脊髄へのパンチや、タックル際の顔面蹴りといった反則も流れの中で出す。しなしは反則を抗議するが、2Rに明確に顔面に当たった一発の時以外、野口大輔レフェリーが試合を一旦ストップして市井に注意することが無かった。体重差にも配慮し、きわどい攻撃に対してもレフェリーには積極的に注意して欲しかった。

第7試合 77.1kg契約 5分2R
中尾受太郎(フリー)
×岩瀬茂俊(T-BLOOD)
判定3-0 (野口=中尾/竹村=中尾/梅木=中尾)

 1Rは岩瀬がテイクダウンに成功したり、スタンドでも左フックを当てたりと、やや優勢だったが、2Rに入ると岩瀬の執拗なタックルをしのぎ、中尾が上に。岩瀬が動いたのに合わせてバックを奪うと、チョークと腕十字でチャンスをつかみ、判定勝ちをおさめた。

第6試合 70kg契約 5分2R
菊野克紀(ALLIANCE-SQUARE)
×井上誠午(和術慧舟会GODS)
判定3-0 (竹村=菊野/梅木=菊野/礒=菊野)

 菊野が極真空手仕込みのパンチラッシュで何度も井上を追い詰め、テイクダウンもたびたび奪い圧倒。1年ぶりの試合を白星で飾った。

第2試合 70kg契約 5分2R
LUIZ(禅道会)
×ISE(PUREBRED大宮)
2R 0'41" KO (左フック)

第1試合 70kg契約 5分2R
松本晃市郎(今田道場)
×伊藤有起(ALLIANCE-SQUARE)
判定2-0 (野口=松本/竹村=ドロー/梅木=松本)

オープニングファイト 80kg契約 5分2R
×大西ノボル(Team ROKEN)
○イム・ヒョンギュ(CMA KTT)
2R 0'48" TKO (ドクターストップ)

フューチャーファイト 71kg契約 5分2R
×佐藤宗幸(蒼天塾)
○川崎康裕(R-BLOOD)
1R 2'49" TKO

  • レポート:井原芳徳
  • 写真:井原芳徳

Home > REPORTS > DEEP > 三島、ハン・スーファン、中西裕一が新王者に

 - PR - Martial World presents Gym Village
Gym Village でジムを探そう!
Gym Village おすすめジム

OGUNI GYM
JR「池袋」北口徒歩12分
入会金無料!入会月も月謝無料!女性会員は月謝4320円!! レディース・キッズクラスも!初心者大歓迎。見学・無料体験随時受付中。是非ご体験ください!

さらに詳しく

おすすめジム欄へのジム広告掲載について