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メイウェザー、UFC王者マクレガーに「戦略通り」の10R TKO勝ち:8.26 ラスベガス

MAYWEATHER vs. McGREGOR
2017年8月26日(土/現地時間) 米国ネバダ州ラスベガス・T-モバイルアリーナ
 ボクシング49戦無敗の5階級王者・フロイド・メイウェザーと、UFC 2階級王者・コナー・マクレガーによる異例の一戦が実現。マクレガーが先手を取るが「3Rまで全ての攻撃を出させる戦略通りだった」と言うメイウェザーが鋭いボディブローから巻き返し、10R TKO勝ち。試合後は両者抱き合い、メイウェザーは「ボクシングもMMAも素晴らしいと世界のファンに伝えたかった」と話した。
  レポート:井原芳徳  中継:DAZN(オンデマンド配信)、AbemaTV(30(水)夜9時~)


メインイベント プロボクシング スーパーウェルター級(154ポンド:69.8kg) 3分12R
○フロイド・メイウェザー・ジュニア(米国/元WBC世界スーパーウェルター・ウェルター・スーパーライト・ライト・スーパーフェザー級王者、元IBF世界ウェルター級王者/149.5ポンド(67.8kg))
×コナー・マクレガー(アイルランド/UFCライト級(70.2kg)王者・元フェザー級(65.7kg)王者/153ポンド(69.4kg))
10R 1'05" TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)

 プロボクシング49戦全勝(26KO)で、史上初の無敗のまま5階級制覇の偉業を成し遂げたメイウェザーが、約2年ぶりに40歳にして現役復帰。2年前からメディア等を通じて舌戦を繰り広げたUFC 2階級王者のマクレガーとの一戦が、メイウェザー・プロモーションの主催で組まれた。
 マクレガーはMMAデビュー前にボクシングの経験はあるが、これがプロボクシングデビュー戦。いきなり世界一の選手と戦うことに批判の声も大きかったが、それを含めた話題性の大きさは、マクレガーにとっても、マクレガーを送り込むUFCにとっても莫大な宣伝効果となる。メイウェザーは100億円、マクレガーは30億円のファイトマネーと推定され(プラスPPVボーナスもあり)、米国では1万円近い値段でPPV中継される等、全てが異例中の異例のカードだ。

 計量はメイウェザーがリミットより2kgも軽くクリア。メイウェザーはリーチが183cm、マクレガーは188cmで、体格面ではマクレガーが優位だ。両国国歌斉唱の後、マクレガーが登場すると、UFCの試合時同様にアイルランド人の観客から大歓声が起こる。
 1R、マクレガーはいつものようにサウスポーに構えて、最初から前に出て、右手を前に出しつつ左ストレート、左ボディストレートを放つが、メイウェザーは顔面を固めて右回りで動きつつ、体も振ってポイントをズラし続ける。それでもマクレガーの左アッパーが炸裂する場面もあり、インターバルに再生映像が流れると会場がどよめく。ポイントは手数の多いマクレガーにつく。
 2Rに入るとマクレガーは構えをオーソドックスにスイッチして右ジャブから攻撃を伺うシーンも見られるように。メイウェザーは攻撃が増えるが、マクレガーの手数の多い状態は変わらない。ジャッジは割れ、2者がメイウェザー、1者がマクレガーにつく。メイウェザーの攻撃の正確さや防御の上手さも評価されている。
 3R、これまでも何度が見られたが、マクレガーがクリンチの状態でMMAでの鉄槌の形で頭にパンチを落とす場面が目立つように。MMAの癖が出るが、意図的な反則という感じはしない。このラウンドも手数ではマクレガーだが、2R同様のジャッジの採点となる。

 4Rもクリンチが多いが、その中で細かくボディと顔にパンチを当てるのはマクレガー。だが不慣れなラウンド制のせいもあってか、少し口が開くようになり、メイウェザーのボディ打ちが突き刺さるとマクレガーの顔が少しゆがむ。マクレガーが下がる場面が次第に増え、メイウェザーがようやく流れをつかんだ印象だ。
 5Rもメイウェザーが前に出て、マクレガーが右回りで後退し続ける状態が続く。中盤、メイウェザーの右ボディがクリーンヒット。マクレガーも細かくジャブやボディを返すが当たりは浅い。このラウンドもメイウェザーがポイントを取る。
 6R、メイウェザーが背中を向けた状態の時にマクレガーがパンチを打ち続ける。レフェリーは数秒経ってようやく止めて注意する。4・5Rと同じメイウェザー優勢の状況が続き、マクレガーは苦し紛れに笑顔を浮かべる場面も。マクレガーが連打してもメイウェザーは軽々とかわし、防御スキルでも差を印象づける。

 最初3Rにマクレガーに着けていたジャッジもこれで五分に戻り、試合の折り返し時点を過ぎ、流れは完全にメイウェザー。7R、メイウェザーが前進を続け、下がるマクレガーが防御できず、右ストレートが立て続けにヒットするようになり、差が歴然に。
 8Rもメイウェザーが前に出て、右ストレートを当て続け、左アッパーの連打も決める。マクレガーも左ボディを時折返すが、軽く当てる程度で流れが変わる要素にはならない。
 9R、メイウェザーの右アッパーや、左右のストレートの連打が度々炸裂。マクレガーは体が度々フラつき、クリンチでしのぎ続けるのがやっとだ。ダウンも時間の問題というムードになってきた。ジャッジも2者が1ダウン相当の10-8とつける。
 10R、メイウェザーがついに仕留めにかかる。マクレガーは序盤からクリンチを繰り返し、パンチも力が入らない。しばらく相手を見たメイウェザーだが、30秒ほど経って前に詰めてパンチを連打。右ストレートが炸裂するとマクレガーの頭がのけぞり、メイウェザーがマクレガーをロープに詰めてパンチを連続でヒットする。マクレガーの体が前かがみで曲がり、サンドバッグ状態になったところでレフェリーが割って入りストップ。下馬評通りメイウェザーの完勝で終わった。

 試合直後、メイウェザーはマクレガーに歩み寄り抱き合って健闘を称える。WBCから300個の宝石が散りばめられた「マネーベルト」を贈呈されたメイウェザーは「タフな試合だった。予想通り強かった。だがMMAは最長でも25分(5分5R)で、その後からペースが落ちると読んでいた。3Rまで全ての攻撃を出させる戦略通りだった。ボクシングもMMAも素晴らしいと世界のファンに伝えたかった。今日がラストファイトだ。コナー、アイルランドのみんなありがとう」とインタビューでコメント。マクレガーのファンも拍手を送った。
 敗れたマクレガーは「序盤は自分のペースだったが、彼には脱帽だ。凄いボクサーだ。さすが50戦全勝だ。でももっと続けたかった。単に疲れただけでダメージは無い。接戦だった。最後の2Rだけやり直したい」と、相変わらず饒舌で強気な“コナー・マクレガー”像を貫いてコメント。「次はUFCか?」という問いには「もちろん」と明言している。

 この試合の模様はDAZNにて国内独占生中継され、オンデマンドで引き続き視聴可能。AbemaTVでも30(水)夜9時より録画放送される。80年代終盤から日本でのスポーツの視聴スタイルを大きく変えたWOWOW、スカパー等の衛星放送での中継は無く、昨年から台頭した新興勢力のインターネット放送だけとなった点でも、歴史的分岐点として重要な試合だったと後に語られるかもしれない。


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