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プロ柔術MATSURI 2.21名古屋大会。61歳シニアも奮闘

MATSURI実行委員会「プロ柔術 MATSURI ~第1戦~ 中部vs関西」
2010年2月21日(日) 愛知・名古屋市千種区文化小劇場 ちくさ座
  レポート&写真:木佐木昭


 2006年3月に行われたプロ柔術X以来、4年ぶりに愛知で行われる今回のプロ柔術MATSURI~第1戦~は、愛知のALIVEの鈴木陽一代表、京都のGROUND COREの森本猛代表とPUREBRED京都の村上直・柔術インストラクターらが中心となって行われ、今後定期開催を行う予定となっており、次回~第2戦~は大阪府の世界館で8月1日に行われる。

 今大会の会場である名古屋市千種区文化小劇場は、2005年に行われたプロ柔術大会にも使われた会場で、主に演劇などを行うために作られた施設。客席はすり鉢状になっており、全方位から中心部のマットを観戦できる。

 そして試合中、客席からは、「これは『プロ柔術』だぞ!」という声援がたびたび選手に届いていた。マスター&シニアの部に出場している選手達はみな趣味として柔術を練習している。そしてプロの部に出場している選手も、道場運営に関わる選手を除いて、皆別に仕事を抱えて柔術練習に取り組んでいる。柔術の選手の多くはファイトマネーの発生する試合を経験したことがなく、観客に見られるために練習している者もまずほとんどいない。ゆえに、アマチュア大会とは違った闘いを求める観客から、「これは『プロ柔術』だぞ!」という先の声援が飛んでいたわけだ。

 今後、柔術という競技が発展して行く過程の中で、プロ、あるいはそれに該当する舞台が必要となることは他のスポーツを例に出すまでもない。こういった大会が継続して開催され、これから柔術という競技がより一般に認知されることが望まれる。レベルの高い選手達による、息を飲むような緻密な技術や、派手な技が繰り広げられ、大会は大いに盛り上がった。


第12試合 メインイベント アダルト黒帯レーヴィ級 10分
〇細川 顕(ALIVE)
×大南 亮(グレイシーバッハジャパン)
3'56" 片羽絞め

 大南がすぐ引き込んでクロスガードにすると細川は大南を持ち上げて揺さぶってクロスを解く。そこから細川がパスガードを試みるも大南はしっかりガード。1分経過、互いに場外に出そうになったため一旦ストップドントムーブ。胴衣を直して試合再開すると、大南はデラヒーバガードで細川を転ばしそうになるが、細川はなんとか立ち上がる。しかし、一度バランスを崩された細川は次の大南のスイープで下になり、大南が2Pを先制。だが、細川は転ばされながらも大南に下からプレッシャーを与え続け、すぐに上を取り返し2Pを得る。
 場外に出て再びストップドントムーブから再開すると、大南はハーフガードから細川の奥襟を掴んでネズミ捕りを仕掛ける。その絞めをしのいだ細川がパスを狙うと、大南はガードもままならないままなんとかガードに戻そうと逃げに逃げ、細川は追って追ってバックマウント取りに成功し4Pを加算。
 6分が経過し、その状態のままストップドントムーブから再開されると、細川は右手で大南の左奥襟を掴んで絞めると大南はすぐにタップした。


第11試合 セミファイナル 黒帯67kg契約 10分
〇生田 誠(トラスト柔術アカデミー)
×村上 直(PUREBRED京都)
18-2

 青帯時代から過去数戦を繰り返して手の内を分かり合っている両者の戦い。村上は戦前、「こう言ったら語弊があるかも知れないけど、勝ち負けにはこだわらない。もちろん勝ちには行くけど、上だろうが下だろうがポジションにもこだわらず観客が楽しめる試合をしたい」と語っていたように、試合開始すぐ両者引き込み合うと、村上は戦前のその言葉通り、下のポジションに固執せずにすぐに立って上を取る。
 生田はガードから村上の奥襟を掴んでおいて、アームドラッグ、そしてまた奥襟を掴むなど下から圧力をかけ続ける。1分経過、今度生田はハーフガードから奥襟を掴んで攻撃を仕掛けようとすると、村上は焦ったのか強引にパスに行くとバランスを崩してしまい、お互いが座った状態になる。そこで生田が先に立ち上がるとスイープとして生田に2Pが与えられる。上の状態の生田がハーフまで抜けると、右手を村上の頭の下に入れて枕にする。
 3分経過、生田は枕にした右手と右肩で村上の顔面を潰すように圧迫し続けたままさらに1分ほどの時間が流れる。生田はそこからパスすると(3P)、サイドから村上の腕を膝で踏みつけながらマウントへ(4P)。
 生田がマウントから村上の奥襟を掴んで絞めを狙い続ける状態が1分以上続く。生田は自らの胴衣をたるませて自分の右襟を右手で掴むと、村上の後頭部から右耳の方まで襟先を送り込んでチョークを仕掛ける。そこから生田は更に腕十字まで狙おうとするが村上はなんとか防御し続ける。しかし、生田は襟を使った絞めで何度も攻め続け、村上耐えることしかできない。
 残り時間が2分半を切ると、生田は一本での勝負にこだわったのか、マウントから敢えてサイドポジションに移行して別の技を仕掛けようとする。残り時間2分、村上はハーフガードに戻すも、ここでも生田の右肩の圧力が強く、パスを許してしまいさらに 3Pを奪われる。生田がマウントを狙って動くと、村上は両手を生田の股間の下にくぐらせて生田を滑らせる。そして互いに座った状態になると、村上は右手で生田の背中を掴んでバランスを崩させスイープし、ようやく反撃の機会と同時に2Pを得る。しかし、生田はすぐにスイープし返し(2P)サイドへ(3P)。村上はすぐにハーフに戻すも、試合は動かずそのまま終了。
 最初に自分のペースを握った生田がそのまま試合を動かし続け、圧倒した試合内容となった。


第10試合 アダルト茶帯レーヴィ級 8分
〇宮田卓郎(福住柔術) 
×出花崇太郎(総合格闘技道場コブラ会)
6'59" 膝十字固め

 宮田は真っ赤な胴衣、モヒカンという派手なスタイルで、なおかつ一本勝ちが評価され公武堂賞を受け取った。


第9試合 アダルト茶帯ペナ級 8分
×浅井悠平(NEX-SPORTS) 
〇平田龍有(吹田柔術)
6'21" 突っ込み絞め

第8試合 アダルト茶帯メジオ級 8分
〇小笠原誠(ノヴァウニオン&台湾BJJ)
×千田 豊(柔専館)
8-0

●マスター&シニアの部

第7試合 シニア茶帯プルーマ級 5分
×神谷日出明(バルボーザ・ジャパン)  
〇石崎広樹(パラエストラ岐阜)
0-6

第6試合 シニア茶帯アブソルート級 5分
×松井清幸(ALIVE三重) 
〇田中博司(パラエストラ岐阜)
0-5

第5試合 マスター紫帯アブソルート級 5分
×平野弘二(パラエストラ岐阜)  
〇玉澤慶朗(NEX-SPORTS)
4'58" 腕十字固め

 玉澤は1ポイント差で負けそうな試合だったが、残り時間2秒で相手の腕十字の仕掛けに合わせカウンターの腕十字を極めて逆転勝ちして、この日一番の喝采と笑いを浴びた点が評価され、MATSURI実行委員会賞を受賞した。


第4試合 シニア紫帯アブソルート級 5分
〇鮎川 譲(石田道場) 
×江川弘文(ALIVE)
4-2

 鮎川は、61歳という高齢ながらその年齢を全く感じさせないスピードとスタミナを見せつけALMA賞を受け取った。

第3試合 シニア紫帯ペナ級 5分
×宮崎 智(バルボーザ・ジャパン) 
〇神谷 琢(NASCER DO SOL)
4'52" 腕ひしぎ十字固め

第2試合 マスター青帯レーヴィ級 5分
×小林 剛(バルボーザ・ジャパン) 
〇竹下尚宏(ALIVE)
2'15" アナコンダチョーク

第1試合 シニア青帯ペナ級 5分
×宮川真裕(FUBUKI BJJ) 
〇颯田芳喜(ALIVE)
0-17 


「スポンサー賞」
・ALMA賞 細川 顕
・ALMA賞 鮎川 譲
・イサミ賞 生田 誠
・公武堂賞 宮田 卓郎
・MATSURI実行委員会賞 玉澤 慶朗

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