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石川ドロー防衛。山本元気、ラジャ同級8位に完勝

小林聡プロデュース 野良犬電撃作戦
2009年6月21日(日) 後楽園ホール
 メインでは小林GMの弟弟子・前田尚紀が、Dynamite!!参戦を目指す石川直生と激闘を繰り広げドロー。Krushシリーズでも活躍する山本元気は、対ムエタイで3年ぶりの白星。全日本が誇る60kg勢がそれぞれの輝きを放った。
  レポート:本庄功志、井原芳徳  写真:井原芳徳


第9試合 全日本スーパーフェザー級タイトルマッチ 3分5R
△石川直生(青春塾/王者)
△前田尚紀(藤原ジム/挑戦者・フェザー級1位)
判定1-0 (49-49/49-49/49-48)
※石川が2度目の防衛

 過去二度対戦している両者の戦績は一勝一敗。今回はスーパーフェザー級のタイトルマッチだが、同時に石川vs前田の決着戦というテーマもある。
 試合開始早々は両者様子見だが、時折石川がスッと距離を詰めて前田を捕まえようとし得意の展開に持ち込もうとする。しかし前田もうまく距離を保ち捕まえさせない。
 2Rの終盤、ようやく石川がコーナー際で前田を捕まえると、肘、膝の連打で前田を圧倒。次のラウンドになっても飛び膝から組みついてボディに膝を打ち付け接近戦を完全支配する。前田がパンチで石川をひるませる場面もあるが、すぐに石川がクリンチを駆使して難を逃れる。



 主導権はキープしている石川だが、確実にポイントを取ったと言えるラウンドは少なく、中盤以降は停滞の様相。だが「あのままじゃ凡戦のまま終わっていた」と試合後石川が苦い顔で話した通り、最終ラウンドに前田が「らしさ」を爆発させ一気に主導権を入れ替える。
 組んでの攻撃で予想以上に体力を消耗してしまった石川は、前田の右フックを被弾し後退してしまう。そこからは前田がパンチの連打で怒涛の反撃。場内はこの日一番の熱狂に包まれる。前田の鬼神の如き突進に、石川はクリンチすることもままならず、終了間際にはダウン気味にスリップしてしまいダメージは明らか。石川はゴングに救われる形で最小限の失点に抑え、なんとか引き分けという最低限の形でベルトを守った。



◆石川「(インタビュアーに『おめでとうございます』と言われ)いや、おめでとうじゃないです。クソー。相手、自分じゃなくて“自分が表現しようとしていたこと” に対して負けた。全く思い通りにできなかった。もっと相手を圧倒して勝ちたかったです。今回久々のキックルールでの日本人対決で、Krush!と対タイ人とやってきた経験を今回出すはずでした。自分に負けました。悔しいです。
 決着戦、タイトルマッチ、小林さんの興行とか色々テーマはあったけど、前田は気負っていませんでしたね。最後自分が足止まって畳みかけてくるところとか。1勝1敗1分で決着せずに残りました。まだまだっすね。今日勝てば全日本キックの大黒柱、キックボクシングのエースに近づけたのですが、また戻ってしまいました。
(次戦はKrushライト級GPが予定されているが?)本当はトーナメントには出たくないんです。やっぱり自分のやりたいことをのびのびやりたい。自分の中では、ずっとキックボクシングをやってそのまま大晦日のDynamite!!へ、という構想がありました。でも今日の引き分けで発言権がなくなったので、すべてを受け入れてがんばります」 (※前田はノーコメント)


第8試合 スーパーバンタム級 3分5R
×藤原あらし(S.V.G./WPMF世界バンタム級2位)
○ピンサヤーム・ソー・アムヌアイシリチョーク(タイ/ルンピニーSバンタム7位、元同級&バンタム級王者)
3R 1'30" KO (右ストレート)




 「僕がムエタイをはじめてからずっと憧れにしていた選手!」と対戦相手のピンサヤームについて自身のブログに綴ったあらし。しかし蓋を開ければ憧れの存在はあまりにも高く、過酷な現実を突き付けられる形となってしまった。
 両者手数少なく様子見だった1R。2Rも同じような展開が続いたのだが、ピンサヤームがノーモーションからスッと出した右ストレートにあらしはダウンを喫してしまい、いきなり均衡が崩れる。左ストレートで2度目のダウンを喫したものの、3ダウンは免れたあらしだったが、3Rに右のミドル、ハイ、ストレートの3連打からの右ストレートに反応できずまたもダウン。後がなくなったあらしは左ミドルでなんとか距離を取ろうとするも、ピンサヤームの勢いは殺せず、最後はカウンターで右ストレートをクリーンヒットされ大の字にKO負けしてしまった。

◆あらし「ムエタイの最高峰とできて勉強になりました。(勉強になったこととは?)(KO負けの多い)ハイキックをもらわなかったこと(笑)。まだまだ進化する領域があることがわかりましたね。相手は自分を潰しにきたわけではなく、教えにきてくれたのだと思っています」


第7試合 59kg契約 3分5R
○山本元気(DTS GYM/全日本スーパーフェザー級1位)
×ジャウメーオ・プンパンムアン(タイ/ラジャダムナン・スーパーフェザー級8位)
判定3-0 (勝本50-45/和田50-45/梅木50-46)



 ジャウメーオは前日午後5時と当日午前9時の計量のどちらもクリアできず。元気より2オンス大きい8オンスグローブ着用、1R目1点減点でのスタートとなる。
 しかし元気はハンデがあろうが無かろうがお構い無しといった様子で、1Rから右フック、左ボディ、左ミドル等の怒涛の攻めでジャウメーオを痛めつける。ジャウメーオも右肘を再三放ち、危険なムードを漂わせるが、元気は動きを読んでことごとくかわし続ける。ここ2試合K-1ルールの試合が続いていた元気だが、肘への防御が以前より向上したようだ。



 さすがにジャウメーオもラジャのランカーだけにタフさはピカイチ。元気の猛攻を受けつづけてもダウンすることは無かったが、5Rには元気がムエタイのお株を奪う右肘でジャウメーオの額をカットする。ドクターチェック中、元気は勝ち誇ったように右肘を上げてアピールした。
 元気の対ムエタイの勝利は3年前のカノンスック戦以来。しかも今回はタイの同階級の現役ランカーからの勝利でなおさら値打ちが高い。鬼門だったタイ人相手でも強さを見せつけ、Krush GPにも気持ちよく乗り込めそうだ。


第6試合 55kg契約 3分5R
×寺戸伸近(青春塾/全日本&M-1バンタム級王者)
○ノラシン・ルークバンヤイ(タイ/元ルンピニー&ラジャダムナン三冠王者)
2R 1'12" KO (3ダウン:右ストレート)

 ゴング前には首切りポーズで寺戸を挑発するノラシン。元ルンピニー&ラジャダムナンの王者だけあって速く重みのある左右のフック、ローは強烈で、会場からは驚きの声が上がる。しかし寺戸はしっかりガードを固め、フットワークも使い冷静だ。
 ノラシンは寺戸のローを受けるとニヤリとし、笑いながらノーガードで挑発するなど余裕を見せその行動には「嵐の前の静けさ」のような不気味さが感じられる。そして2Rになるとノラシンの真の恐さが露わになる。
 ノラシンは強烈な右ローの連打で下に意識を向けさせた後、右ストレートでダウンを奪取。その後、寺戸は堰を切ったかのように激しい打ち合いに誘い込むも、ノラシンの的確な右ストレートをくらい2度目のダウン。立ち上がった後もパンチを交錯させ大逆転を狙う寺戸だったが、再び右ストレートを打ち抜かれ撃沈した。



第5試合 68kg契約 3分5R
○クリストフ・プルボー(スイス/スクランブル渋谷/全日本ウェルター級王者)
×ジャオチャラーム・シッカノックジム(タイ/WAKO-PRO世界ミドル級王者)
判定2-0 (和田49-49/梅木50-49/勝本50-49)

 元気と戦ったジャウメーオ同様、ジャオチャラームも計量をクリアできず、プルボーより2オンス大きい8オンスグローブ着用、1R目1点減点でのスタートとなる。プルボーが得意とする肘打ちをジャオチャラームは封じ続け、逆にプルボーの前頭部を肘で赤く染めてみせるが、目立つ攻撃は少ない。プルボーも膝蹴りで体力を奪い、最終ラウンドはパンチで前に出るが、ペナルティ分以外で得点できず、苦い白星となってしまった


第4試合 60kg契約 3分3R(延長1R)
○水落洋祐(はまっこムエタイジム/全日本フェザー級3位)
×歌川暁文(U.W.F.スネークピットジャパン/SB日本スーパーフェザー級1位)
判定3-0 (和田30-29/芹澤29-28/野口30-29)

 2Rには互いに肘で斬り合い、同時にドクターチェックの入るスリリングな展開。3Rには水落が接近戦でのパンチと膝の攻防で優位に試合を進める。歌川は距離を詰められ、得意の左ミドルや飛び膝が最後まで不発。全日本キック初参戦は黒星に終わった。


第3試合 フェザー級 3分3R(延長1R)
○森井洋介(藤原ジム/8位)
×九島 亮(AJジム/10位)
3R 0'21" TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる額のカット)

第2試合 ライト級 3分3R(延長1R)
×翔太(S.V.G./6位)
○野間一暢(DTS GYM/元9位)
4R 判定0-3 (9-10/9-10/9-10)
3R 判定0-1 (29-30/29-30/29-30)

第1試合 スーパーライト級 3分3R(延長1R)
×渡部太基(藤原ジム/ライト級10位)
○大石駿介(OISHI GYM/J-NETWORKスーパーライト級2位)
3R 2'18" KO (右ハイキック)

[オープニングファイト]

第4試合 フェザー級 3分3R
×梅原ユウジ(REX JAPAN)
○小山泰明(建武館)
1R 2'53" TKO

第3試合 85kg契約 3分3R
×MANABU(チーム松富士)
○エド・リョーマ(ブラジル/バンゲリングベイ・スピリット)
判定0-2 (28-29/29-29/28-30)

第2試合 ウェルター級 3分3R
×小山佑介(STRUGGLE)
○泰斗(GET OVER)
判定0-3 (29-30/29-30/28-29)

第1試合 バンタム級 3分3R
×榊 克樹(韓道場)
○TARO(月心会)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

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