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“狂拳”竹内裕二、真弘の日本人無敗記録をKrush!

Krush.3
2009年5月17日(日) 東京・後楽園ホール
 対日本人29戦無敗を誇り、全試合K-1ルール採用のKrushでも2連勝。ミスターKrushと自称していた山本真弘が、初参戦のMAキック二冠王“狂拳”竹内裕二にまさかの逆転KO負け。60kg戦線の勢力図が一夜で塗り替わった。
  レポート:井原芳徳  写真:久保与志


蹴りを的確に当てて先手を取った真弘
第10試合 60kg契約 3分3R(延長1R)
×山本真弘(藤原ジム/全日本フェザー級王者)
○“狂拳”竹内裕二(菅原道場/WMAF世界&MA日本スーパーフェザー級王者)
2R 1'38" KO (左フック)

 1R開始しばらく、竹内がフックの連打やアッパーとのコンビネーション等を当てていたが、真弘が次第に距離をつかむと、サウスポーの構えから竹内の前足にローを集中しつつ、パンチも当ててリズムよく攻めるように。
 2Rも真弘が左ミドル、ローを当てて主導権。竹内は左腿を赤く張らし、動きが落ちてほとんど手が出せなくなる。するとラウンド中盤、真弘の左フックが炸裂すると、竹内が一瞬後方にグラリ。真弘の完勝パターンかに思えた。
 ところが打ち合いになだれ込むと、まさかの展開に。真弘は今度は右フックを当てるが、竹内はぐらつかず、さらに真弘が右を放つと、ガードが甘くなった右のこめかみに竹内の左フックが炸裂。真弘は腰からマットに崩れ落ち、カウントが数え上げられるが足に力が入らずそのままノックアウトした。

左フックで竹内をぐらつかせた真弘だったが...打ち合いで真弘が右フックを放つと...
試合を決めた竹内の左フック腰から崩れていく真弘
大逆転劇に超満員の会場は爆発真弘は足に力が入らずそのままノックアウト

 真弘はこれまでIKUSA GPKICK RETURNという2つの60kgトーナメントを制し、KrushシリーズでもJ-NETフェザー級王者(当時)のAKIRANJKFフェザー級王者の国崇に圧勝。4月のK-1福岡大会でも、前RISE60kg級王者の裕樹に勝利し、39戦28勝(10KO)6敗5分のプロ戦績のうち、対日本人では25勝(8KO)4分という驚異的な無敗記録を残していた。
 しかしここ数年、全日本キックとの交流が希薄だったMAキックの二冠王・竹内がKrushに初参戦すると、リングネームどおりの“狂拳”一発で真弘の神話をクラッシュ。竹内は昨年7月のRISEで裕樹にTKO負けし、12月のTURBΦとのWMAF王座戦は勝利するも苦戦、今年3月のNJKFスーパーフェザー級王者・赤十字竜戦はドローと厳しい戦いが続いていただけに、オセロゲームのように一撃にして勢力図を塗り替えた衝撃度は大きかった。竹内の通算戦績は22戦18勝(9KO)2敗2分。リングサイドでは真弘に手を焼いてきた山本元気、大月晴明もこの瞬間を見守っていたが、竹内とのパンチャー対決はぜひ見てみたい気がする。

勝ち誇る竹内大月呆然元気も唖然

◆竹内「(試合の感想)スピードある選手って聞いてたけど、そんな無かったよね。まあ、俺とはパワーと心意気が違う。目指してる所が違う(師匠の菅原忠幸師範が「宇宙一だからな」と横槍)。(真弘が)日本人無敗だったって?大丈夫。俺、日本人じゃないから。サイヤ人だから(笑)(K-1に出たい?)特に。呼ばれたら行くし。総合でもストリートでもそこそこやりますよ。(やりたい相手は?)別に。誰でもやるよ。ハードパンチャーでもいいし。(真弘の左フックは効いた?)ぜんぜん。もらっただけで、全体的に軽かった。(作戦はあった?)思いっきり殴る。作戦どおりです」

◆真弘「悪い癖が出ちゃった。3Rフルに使って倒そうと思ったけど、パンチが効いているのがわかって、押さえ切れなくなった。駆け引きが甘かったですね。最後の左フックは見えなかった。打ちに行ったのに何で倒れたんだろう?って感じで。(連戦のダメージは?)無かったです。」


第9試合 60kg契約 3分3R(延長1R)
○石川直生(青春塾/全日本スーパーフェザー級王者)
×上松大輔(チームドラゴン/ISKA世界ライト級王者)
4R 判定3-0 (野口10-9/和田10-9/勝本10-9)
3R 判定0-0 (野口30-30/和田29-29/勝本29-29)



 開始しばらく、石川のローをもらってしまった上松だが、石川の蹴り足をすくいながらパンチを当てるようになると、石川は膝蹴りを多用するように。K-1では禁じられている首相撲からの連打を繰り返したため、朝武レフェリーから注意を受ける。2R以降も膝を多用し、3Rにはクリンチが多すぎるとして減点一歩手前の警告が宣告される。3R終盤には右ストレートや右ハイを当てて上松を攻め込み、本戦ドローに持ち込んだが、延長戦でもクリンチが多く注意1を受ける。終盤は体力が落ちた上松を右ストレート、膝蹴り、前蹴り等で攻め込み、上松の左まぶたを腫れ上がらせ、文句なしの判定勝ちをおさめたが、第8試合の廣野のように、クリンチしないで打つ膝蹴りを使いこなせないことには、今後もK-1ルールで苦戦が続きそうだ。試合後の石川は「どこのリングに上がっても、俺はキックボクサーだから。大晦日の夢、あきらめてないから」とマイクアピール。泥臭くともK-1ルール2連敗を免れた、石川の這い上がりっぷりに期待したい。


第8試合 70kg契約 3分3R(延長1R)
×廣野 祐(NPO JEFA/J-NETWORKミドル&スーパーウェルター級王者)
○スコット・シャファー(米国/チーム・モーリス・スミス / ハイブリッド・ファイター/元キックボクシング太平洋北西ライト級王者)
判定1-2 (野口28-29/豊永28-27/朝武28-29)

シャファーのセコンドにはスミスとサップ

 開始すぐ、シャファーが重みのある左ボディと左フックの連打でダウンを奪取。いきなりピンチに陥った廣野だったが、左ミドルと膝蹴りでのボディへの集中攻撃で1R終盤には主導権を奪う。2Rには左ジャブや飛び膝で頭部にも有効打を当て優勢をキープ。3Rには左膝蹴りの連打でシャファーを圧倒する。スプリットで判定負けに終わったが、豊永ジャッジの採点のように、1Rのような展開なら8-9でポイントを挽回できる採点が最近のK-1本戦では一般的になっており、K-1本戦基準なら勝ちに等しい内容だった。


第7試合 70kg契約 3分3R(延長1R)
×喜入 衆(フォルティス渋谷/J-NETWORKスーパーウェルター級1位)
○中島弘貴(バンゲリングベイ)
3R 2'33" TKO (タオル投入)

 中島はかつて所属したシュートボクセアカデミー・ジャパンの大先輩のヴァンダレイ・シウバと、現在の師匠の新田明臣の入場テーマをつなげて登場。試合ではリーチ差と思い切りの良さを活かし、パンチと右のテンカオで流れをつかむと、1R終盤にカウンターの左フック、2Rには左フックからのパンチ連打でダウンを奪う。
 喜入も左フックの2連打とバックブローで反撃し、会場を盛り上げるが、偶然のバッティングで頭を切り再三のドクターチェックが入る。3Rにも右フックでダウンすると顔面血だるまになり、最後はパンチの連打でぐらついたところでセコンドがタオルを投入。喜入にはやや不運な展開だったが、中島がプロデビュー以来の連勝記録を8に伸ばした。

第6試合 60kg契約 3分3R(延長1R)
×白濱卓哉(建武館/Krush Rookies Cupトーナメント王者・全日本ライト級7位)
○TSUYOSHI(チームドラゴン/全日本フェザー級3位)
3R 2'38" TKO (ドクターストップ:口内のカット)

 互いにパンチのカウンター狙いで静かな攻防が続いたが、3R残り1分、TSUYOSHIが右フックと左ボディを効かせてパンチのラッシュ。白濱は口の中を切り、ドクターストップがかかった。


第5試合 60kg契約 3分3R(延長1R)
×大高一郎(STRUGGLE/全日本スーパーフェザー級2位)
○AKIRA(チームドラゴン/前J-NETWORKフェザー級王者)
判定0-3 (朝武28-30/和田27-30/芹澤28-30)

 サウスポーのAKIRAが奥足狙いのローを効かせつつ、2Rに右ストレートの連打でダウンを奪う。3Rは大高得意の前のめりパンチに付き合ってしまうが、危ない場面は作らずKrush初白星をもぎ取った。


第4試合 60kg契約 3分3R(延長1R)
○ファイヤー原田(ファイヤー高田馬場ジム/J-NETWORKライト級4位)
×正巳 (勇心館/全日本フェザー級9位)
1R 1'15" KO (3ダウン:右フック)

 ファイヤーが開始すぐに距離を詰めると、左ボディの連打を効かせつつ、右フックで3連続ダウンを奪い、ほぼ無傷で完勝した。試合後は入場テーマ曲のサビの「HERO!」のタイミングで、ミノワマンのように観客と共に拳を突き上げて絶叫。コミカルな一挙手一投足で会場を異様な熱気に包んだ。



第3試合 60kg契約 3分3R(延長1R)
×瀧谷渉太(桜塾/全日本バンタム級1位・2007全日本新空手K-2軽量級王者)
○卜部功也(西山道場/K-1甲子園2008 準優勝)
判定0-3 (29-30/29-30/29-30)

 卜部がパンチで圧力をかけ、2Rにはボディへの左膝蹴りの連打で瀧谷を圧倒。テクニックでは卜部に引けをとらなかった瀧谷だが、計量時の体重で55.1kgしか無く、60kg戦線で戦うには体作りが第一の課題になりそうだ。


第2試合 60kg契約 3分3R(延長1R)
○嶋田翔太(島田塾/2008全日本新空手K-2軽量級王者)
×岩下文耶(朝久道場)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)


第1試合 60kg契約 3分3R(延長1R)
○日下部竜也(OISHI GYM/K-1甲子園2008 3位)
×小澤量哉(士心館/新空手西日本交流大会08年優勝)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
※1R左フックで小澤に1ダウン


[オープニングファイト]

第3試合 70kg契約 3分3R
○渡辺理想(極真会館/2007極真会館全日本ウェイト制中量級準優勝)
×牧平圭太(AJジム)
判定3-0 (30-29/30-29/30-28)

第2試合 60kg契約 3分3R
○村越 凌(湘南格闘クラブ)
×河西和浩(峯心会)
2R 1'18" KO

第1試合 60kg契約 3分3R
×早野勇輝(極真会館)
○佐々木大蔵(チームドラゴン)
2R 2'31" KO

入場から殺気をみなぎらず“狂拳”竹内裕二インターバル中、焦りもうかがえる石川直生風格を増してきた廣野祐
デビュー8連勝の中島弘貴♪ボヘミヤァ〜ン〜♪You need a hero!

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