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山本元気、桜井洋平を3R KO。真弘もKO勝ち

Krush! 〜 Kickboxing Destruction 〜
2008年11月8日(土) 後楽園ホール
 全日本キック主催ながら全試合K-1ルールを採用した今大会。メインでは山本元気がNJKFのエース・桜井洋平を得意の右で粉砕し、超満員の会場を熱狂の渦に包んだ。K-1の谷川EPも「今日のイベントは60kgが圧勝」と60kg勢を高評価した。
(レポート&写真:井原芳徳)

第8試合 60kg契約 3分3R(延長1R)
○山本元気(DTS GYM/全日本スーパーフェザー級1位)
×桜井洋平(Bombo Freely/WFCA世界ムエタイ・ライト級王者)
3R 1'34" KO (右フック)
※桜井は1Rに右フック、ボディ連打で2ダウン。2Rに左前蹴りで1ダウン

 洋平は2006年に開催された60kg契約の8人トーナメント「真王杯」を3試合全て1R KO勝ちで制覇。山本真弘と並び60kg戦線国内最強と評されてきたが、その無敵幻想を崩したのが元気の右だった。
 試合はいきなり1Rから動く。ローの打ち合いの後、元気の軸足払いでスリップした洋平は、パンチの打ち合いを仕掛ける。しかし洋平は元気の膝と右ストレートをボディにもらうとコーナーに後ずさり。元気の右フックで洋平がうずくまりながらダウンすると、会場は大歓声に包まれる。



 昨年11月の元ルンピニー王者・アタチャイとの試合同様、洋平はボディ攻撃で脆さを示すことに。さらに元気はボディへの連打で2ダウン目を奪取。それでも洋平は立ち上がると、洋平は左フックを返しながら必死で耐え、なんとか初回KO負けを阻止する。しかし鼻が陥没し、1R終了後のインターバルにドクターチェック。谷川貞治FEG代表の話では「K-1なら止められる」ほどだったが、試合は続行する。
 洋平は2R、起死回生を狙ってのバックブローを放つと、肘が当たってしまったようで、元気は左目尻を出血。元気は切られてストップされる試合が多いため、観客からはどよめきの声も起こるが、傷は深くない。逆にこの元気の試合ならではともいえるスリルが、試合のスパイスにもなっていたようにも思える。洋平の左ハイを元気がかわすと「ヒュー」と声をあげ、逆に洋平もパンチをもらった後に舌を出して挑発したりと、両者とも悲願の対決を観客同様心底楽しんでいる様子だ。





 その後も元気の攻勢は止まらない。左フックが洋平のボディにのめり込む度、「プシュッ」という打撃音が場内に響き、強烈な破壊力を観客に印象づける。さらに元気は左の前蹴りでこのラウンドもダウンを奪取。3Rも元気は左の前蹴りと左ボディブローを効かせると、洋平の動きが止まり、最後はうずくまった洋平を右フックでマットに吹き飛ばす。野口レフェリーは洋平のダメージが大きいと見て、ここで試合をストップ。大一番を制した元気は、コーナーによじ登って大喜びした。



 マイクを持った元気は「復帰して3戦目、やっと動きが戻ってきました。一番強くて面白い団体は全日本キックです。これからも応援して下さい。あと桜井選手ありがとうございました」と観客にアピール。試合後は倒れた洋平にも声をかけ、バックステージでも「今回は肘・膝が無いので、ぜひニュージャパンキックで再戦したい。肘・膝ありで桜井洋平を倒さないと勝ったとは言えない」と、改めてNJKFへの逆上陸に意欲を示した。
 K-1参戦に関しても「谷川さんには『上松君みたいに男前に整形して髪を伸ばさないと出せない』と言われました。それは冗談ですけど(笑)、話が来れば喜んで出たいです」と元気らしい茶目っ気も示しながら前向きな姿勢。谷川氏も「K-1に向いている」と評価した。



 敗れた洋平は「(K-1は)簡単なもんじゃない。ナメてました。一から出直したい」と反省。今後もK-1を第一目標にする姿勢は変えなかった。敗因について「何が、ってのはわからないけど、今日一日、何か違ったんですよね」とも話したが、初の他団体上陸、前日計量、K-1ルール等、普段との違いも影響は少なくなかったようだ。
 なお、谷川氏は大会の総括で、「今日のイベントは60kgが圧勝」「60kgのいい勉強になった。全日本さんにはこういう大会をこれからも開いて欲しい」とコメント。「もっと全日本対NJKFといった団体対抗戦の色を出したほうがいい」と、格通編集長時代に立嶋・前田らの試合を煽った時の経験談も混えながら全日本側に提言した。


第7試合 60kg契約 3分3R(延長1R)
○山本真弘(藤原ジム/全日本フェザー級王者)
×AKIRA(チームドラゴン/J-NETWORKフェザー級王者)
1R 2'33" TKO (タオル投入:左フックで2ダウン後)



 真弘は大会開催発表会見で「桜井洋平選手とやりたかったです」と話す等、J-NET王者は眼中無しだったが、リング上でも格の違いを見せつける。
 サウスポーの構えで左右に素早く動いて右ロー、左ミドルを的確に叩き込むと、AKIRAの左ジャブのカウンターで右フックをヒット。バランスを崩したAKIRAに左フックを当て最初のダウンを奪う。AKIRAは立ち上がるも、真弘は右フック一発と左アッパーの2連打のコンビネーションで2度目のダウンを奪い、その直後にチームドラゴン陣営からタオルが投入された。
 まさに横綱相撲とも言える試合を繰り広げた真弘は「谷川さん、見てもらいましたかね?次は僕が桜井さんとやりたいんで、よろしくお願いします」とアピールした。この後、洋平は元気に敗れたため、真弘の洋平への意識は変わったかもしれないが、K-1側に絶好のカードを用意してもらいたい気持ちは変わらないだろう。谷川氏も「一番いいのは真弘」「才能を感じる」と、元気・洋平以上に真弘を高く評価しており、元気よりも先にK-1からの誘いがあったとしても不思議ではない。


第6試合 60kg契約 3分3R(延長1R)
×寺戸伸近(青春塾/全日本バンタム級1位)
○ワンロップ・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックスジム/M-1バンタム級王者)
判定0-3 (和田28-30/朝武29-30/岡林29-30)



 K-1参戦を熱望していたワンロップは1R、左のミドル、前蹴り、フック等を何発もヒットさせ手数で優勢。しかしルールの違いからか、攻撃のつなぎが若干ぎこちない感じ。1Rから寺戸がじわじわと右ローを効かせると、2Rにはワンロップが嫌そうな雰囲気を見せ、右フックをもらってぐらつく場面も。3Rのワンロップはクリンチを多様して前半は体力を温存し、後半に左ミドルを連打してポイントを稼ぐ試合運びで逃げ切った。谷川氏は「期待外れ。これでは60kg級のブアカーオにはなれない」「野口レフェリーに注意したけど、あの(クリンチを多用する)戦い方は今のK-1では反則です」と辛口の評価だった。


第5試合 70kg契約 3分3R(延長1R)
○TATSUJI(アイアンアックス/2006・2007 K-1 WORLD MAX 日本準優勝)
×小宮由紀博(フォルティス渋谷/J-NETWORKスーパーライト級1位)
判定3-0 (朝武30-28/勝本29-28/岡林30-28)
※2Rパンチ連打で小宮に1ダウン



 パンチが得意な両者の対決は、1Rから接近戦。度々バッティングも。2R序盤、TATSUJIがジャブから先手を取り、右ストレートの連打でダウンを奪取。小宮はこの点差で敗れたものの、3Rには右のフックとアッパーで猛反撃。谷川氏も「後半の踏ん張りとか、地道にやってきた選手の強さを感じた」と小宮の健闘を買った。


第4試合 70kg契約 3分3R(延長1R)
×尾崎圭司(チームドラゴン/2007 K-1 WORLD MAX 日本3位)
○イ・スファン(韓国/2007 K-1 WORLD MAX アジア優勝)
4R 判定1-2 (和田10-9/野口9-10/勝本9-10)
3R 判定0-0 (和田30-30/野口30-30/勝本30-30)



 169センチの尾崎に対し、スファンは180センチ。サウスポーからの伸びるスファンのジャブやミドルや膝に、尾崎は手こずる。延長に突入しても両者の手数に大差は無かったが、本戦を含めた優勢も考慮されスファンに軍配。来年のMAX日本代表トーナメントに向け、尾崎に黄信号が灯った。


第3試合 70kg契約 3分3R(延長1R)
○山本優弥(青春塾/全日本ウェルター級王者)
דオルチャン”・クォン・ミンソク(韓国/IMKF韓国ウェルター級王者)
判定3-0 (勝本30-27/和田30-27/野口30-27)

 優弥は度々左のミドル、ハイ、ボディ、右フック、右ロー等を当て、全ラウンドを支配。しかし打たれ強いオルチャンを仕留めきれず、最後まで反攻を許す。やや単調な展開となってしまい、試合後の優弥もガックリした様子。谷川氏も尾崎とともに優弥を「MAXに出てた選手とは思えない。期待してるんだけど」「今日は60kgが圧勝。優弥君がA級戦犯」と痛烈に批判した。


第2試合 60kg契約 3分3R(延長1R)
○水落洋祐(はまっこムエタイジム/全日本フェザー級3位)
×卜部弘嵩(西山道場/2007全日本新空手K-2軽中量級王者)
判定2-0 (朝武30-29/勝本29-29/和田30-29)


第1試合 60kg契約 3分3R(延長1R)
○ソルデティグレ・ヨースケ(U.W.F.スネークピットジャパン/全日本フェザー級7位)
×九島 亮(AJジム/全日本フェザー級9位)
判定3-0 (岡林30-28/朝武30-27/勝本30-28)


オープニングファイト(2) 70kg契約 3分3R
×小山佑介(STRUGGLE)
○小室武稔(チームドラゴン/2008全日本新空手K-2中量級王者)
1R 3'00" KO

オープニングファイト(1) 60kg契約 3分3R
×伊藤将彦(STRUGGLE)
○小山泰明(建武館/2007全日本学生キックフェザー級王者)
判定0-3 (27-28/27-28/27-29)

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