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石井宏樹、引退戦はゲーオに2R KO負け:2.11 大田

RIKIX主催「NO KICK,NO LIFE 2014」
2014年2月11日(火/祝) 東京・大田区総合体育館
 新日本キック王座を8度、ラジャダムナン王座を2度防衛した石井宏樹が引退試合。対日本人相手8年間無敗の強豪・ゲーオ・フェアテックスに挑むも、2Rに左ハイをもらいKO負けに終わった。だが、梅野源治は元ルンピニー王者のポンサネーに4R TKO勝ちし、緑川創はサワーに判定勝ち。次代に希望の光を照らした。
  レポート:井原芳徳  写真:久保与志


第10試合 メインイベント WPMF世界スーパーライト級王座決定戦 3分5R
×石井宏樹(藤本ジム/元ラジャダムナン認定スーパーライト級王者/63.45kg)
○ゲーオ・フェアテックス(タイ/元WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者、元ルンピニー認定フェザー級王者、元タイ国プロムエタイ協会2階級王者/63.35kg)
2R 0'44" KO (左ハイキック)
※ゲーオが新王者に

 石井は17歳の1996年にプロデビュー。新日本キックで日本ライト級王座を8度防衛し、無敗のまま王座を返上し、日本人ライト級トップの一人として高く評価された。2005年からムエタイの2大殿堂の一つであるタイ・バンコクのラジャダムナンスタジアムの王座に挑戦し続け、その間には小腸破裂で入院といった苦難も味わったが、2011年10月に4度目の挑戦でスーパーライト級の王座を獲得。昨年3月、ラジャ王座3度目の防衛に失敗すると、10月の復帰戦で勝利後に残り2試合での引退を宣言した。12月の試合での勝利を挟み、最後は梅野源治、田中秀弥ら対日本人相手に8年間連勝街道を突き進んでいる強豪ゲーオに挑む。



 セミファイナルで石井の弟弟子・緑川創がアンディ・サワーから金星を奪い、満員の会場の熱気も高まった中、石井と親交のある福澤朗さんがリングアナウンサーを務め、「燃えてるか?ファイヤー!」と観客を煽る。さらにロックバンド「BRAHMAN」のTOSHI-LOWさんが国歌斉唱を務め、歌手の川畑要さんが花束を贈呈。石井の交遊範囲の広さを印象づける。



 1R開始すぐ、ゲーオは挨拶代わりの左のハイを連打。石井は左のジャブから右ロー、左前蹴りをコツコツと当て、ゲーオはサウスポーからの素早い左ミドル、インローをヒットする。最初は慎重に出るかと思いきや、左のフックの2連打でいきなり石井からダウンを奪うことに成功する。1発目は反応できていた石井だが、2発目は不意打ちだった様子。立ち上がった石井は少しずつペースを戻すと、その後はミドルの応酬で1Rを終える。




 とはいえゲーオはこのダウンで手応えを掴んだ様子。2Rに左のインロー、ミドルで下に意識を向けさせた後、左ハイをクリーンヒット。石井は大の字にダウンしたまま立ち上がれず、すぐさま試合をストップした。石井はしばらく立ち上がれなかったが、数分後に立ち上がり四方に頭を下げると、場内は暖かい拍手に包まれた。石井はそのままリングを降り、引退セレモニーは行われていない。通算戦績は84戦60勝(30KO)14敗10分。



◆石井「内容はあんまり覚えてないんですけど、なんとなく少しずつ思い出した感じです。1Rダウンしたのは思い出しました。夢を見てたような感じです。体も痛いところが無いので、綺麗に倒された感じですね。(ゲーオの印象は?)凄く楽しかったですね。(完全燃焼できた?)これも『目黒スタイル』じゃないですか?(※最後は強豪選手に挑んで散るのが藤本ジムの伝統という意味)
(20年の選手生活を振り返って)あっという間の20年ですね。(満足できた?)もちろんです。目標だったタイのベルトも巻けましたし、これだけ自分のワガママが通った選手も珍しいと思います。(ゲーオと戦って後悔は?)全く無いですね。やっていただいて感謝の気持ちです」




第9試合 セミファイナル 70kg契約(肘無し) 3分5R
×アンディ・サワー(オランダ/チーム・サワー/シュートボクシングS-cup '02 '04 '08 '12優勝、K-1 WORLD MAX '05 '07優勝/70.0kg)
○緑川 創(藤本ジム/新日本キック日本ウェルター級王者/70.0kg)
判定1-2 (48-50/50-48/47-50)

 1R、緑川は大物相手でも物怖じせず、開始すぐから左右のフック、右ボディフック、左の前蹴り等をテンポ良く当て続け、手数で優勢。2Rにはサワーも右のフック、ローを効かせて次第に乗ってくるが、緑川も終盤の打ち合いで左フックを当ててサワーを下がらせ、完全には主導権を握らせない。



 3Rも緑川は打ち合いで右フックをヒット。サワーは右ハイを当てるがやや強引で、動きが読まれてしまう。年末に急性虫垂炎の手術でしばらく休養した上、直前に風邪をひいたといい、動きに今ひとつキレが感じられない。
 そして4R、緑川が顔面パンチの連打から左ボディへのコンビネーションでサワーを下がらせチャンス。回復したサワーはパンチとローで前に出るが、緑川は一歩も引かずパンチをお返し。緑川が勝つんじゃないか?というムードが次第に会場を包む。
 5Rもサワーが左ミドルを当てた後に緑川がボディパンチの連打でお返ししたり、打ち合いの展開の最後に緑川が左ミドルを当てたりと、好印象を残す攻めを続け試合終了。ジャッジ1者がサワーにつけたものの、緑川の文句なしの判定勝ちだった。



 試合後マイクを持った緑川は「肘無しでは初めての試合でしたが、凄い強いアンディ・サワー選手に勝ててうれしいです。でも僕が目指すのはムエタイのチャンピオンです。肘が無いと嫌です」と話し、石井と同じくラジャダムナンかルンピニーの王座を目指すことを改めて宣言。続けて「石井さん、お世話になりました。最後メインで大暴れしてください」と先輩の石井にエールを送った。


第8試合 60kg契約 3分5R
○梅野源治(PHOENIX/ルンピニー認定スーパーフェザー級7位、元WPMF世界同級王者/60.00kg)
×ポンサネー・シットモンチャイ(タイ/元ルンピニー&タイ国プロムエタイ協会フェザー級王者/60.00kg)
4R 0'48" TKO (ドクターストップ:肘打ちによる顔面のカット)



 ポンサネーは2010年にその年最もKO数が多かった選手としてルンピニースタジアムのMVPにも選ばれた強豪。昨年1月の初来日では森井洋介と引き分けている。
 1R、ローの応酬から始まったが、先に効いてきた様子を見せたのはポンサネー。梅野は右肘でポンサネーの眉間を切りドクターチェックを受けさせる。するとポンサネーは前に出てパンチラッシュやバック肘の猛攻。だが梅野は落ち着いて距離を取り、左のローをお返しする。



 2Rはロー主体の応酬が続くが、梅野の左の奥足狙いのローが効き目を見せる。左ミドル、左テンカオも当てるが、ポンサネーも右のボディストレートを連打し、ボディ狙いの攻防では一歩も引かない。
 だが3Rに入ると、梅野の左ミドルのヒットがじわじわと増え、左ジャブや右肘打ちも絡めて次第に優勢に。ポンサネーはドクターチェックを受けると、パンチで前に出るが、梅野は左ミドルの連打で迎撃。左右の肘を自在に連打し、ポンサネーを血だるまにする。
 そして4R開始すぐ、ポンサネーに3度目のドクターチェックが入ると、すぐにストップがかかり試合終了。梅野が圧倒的な強さを見せつけ完勝した。




第7試合 エキシビションマッチ 3分2R
―石井達也(藤本ジム/新日本キック日本ライト級王者)
―那須川天心(チームTEPPEN)
勝敗なし


第6試合 ヘビー級 3分5R
○松本哉朗(藤本ジム/新日本キック日本ヘビー級王者/92.65kg)
×桜木裕司(掣圏会館/91.05kg)
3R 1'01" KO (右飛び膝蹴り)



 1R開始すぐから松本が右ロー、右フックを的確に当てて主導権を握り、中盤から右の肘を度々当て、終盤に右肘でダウンを奪取。2Rもパンチと右ミドルを効かせ、終盤に左ジャブのフェイントから右ストレートをクリーンヒットしてダウンを奪う。3Rには右フックで下がらせた後、右の飛び膝でダウン気味に桜木を倒す。これは平レフェリーがスリップと判断したものの、松本は再び近距離から右の膝蹴りで桜木のアゴを撃ちぬくと、桜木は立ち上がれずノックアウト。松本の完勝だった。


第5試合 67kg契約 3分5R
○田中秀弥(RIKIX/WPMF日本ウェルター級王者/67.00kg)
×大竹将人(TARGET/J-NETWORKウェルター級王者/66.75kg)
判定3-0 (50-47/50-48/50-47)



 1Rはほぼ互角の幕開けだったが、2Rから田中が首相撲からの膝蹴りや、右ボディと左フックのコンビネーションを当ててじわじわと優勢に。3Rには膝や左フックのほか、バックスピンキックも決めて好印象を残す。4Rは大竹も左のミドルや右肘を当てて挽回したものの、5R残り1分に大竹が左ミドルを空振りした直後、田中が右ストレートをクリーンヒット。後退した大竹に上段回し蹴りも当て、優勢のまま試合終了。点差を広げて文句無しの判定勝ちを果たした。


第4試合 59kg契約 3分3R
×ヨーユット・ビーファミリーネオ(タイ/B-FAMILY NEO/元ルンピニー認定フェザー級4位/59.0kg)
○清川祐弥(新宿レフティージム/WPMF日本フェザー級1位/58.9kg)
2R 2'21" KO (右フック)

 サウスポーの清川に対し、日本人キラーでお馴染みのヨーユットが右のハイ、ミドルを当て、組んでは崩しと膝蹴りで1R主導権。2Rもなかなか攻め込めなかった清川だが、右ジャブからの左膝蹴りを効かせると流れをつかみ、左ボディストレートを当ててロープ際まで下がらせると右フックをクリーンヒット。これ一発でヨーユットから価値あるKOを奪った。


第3試合 64.5kg契約 3分3R
○松岡 力(藤本ジム/64.25kg)
×岩下隆樹(朝久道場/64.15kg)
判定3-0 (30-27/30-27/30-28)
※3R左ハイキックからのパンチ連打で岩下に1ダウン

第2試合 65kg契約 3分3R
○KENGO(RIKIX/64.70kg)
×中田憲四郎(藤本ジム/63.65kg)
判定2-0 (30-28/30-28/29-29)

第1試合 59kg契約 3分3R
△藤野伸哉(RIKIX/58.60kg)
△古藤田哲教(DUROジム/58.6kg)
判定0-0 (28-28/28-28/28-28)
※1R右フックで古藤田に1ダウン


◆小野寺力・RIKIX代表の大会総括
「梅野選手はあれだけやれるのは日本の宝ですね。確実にタイのチャンピオンになれると思うので、このまま突っ走って欲しいです。
 アンディは調子良くなかったみたいですけど、緑川は肘無しで制限された中でここまでやれて、持ち前の打たれ強さと気持ちの強さで対抗しましたね。判定は微妙でドローでもいいかなと思いましたが、世界のトップレベルと渡り合えたのはいい経験になると思いました。(シュートボクシングの広報の)森谷さんは『SBに上がってよ』と言ってましたけど、それもいいかもしれませんね。アンディは風邪をひいていると聞いていました。
 石井は最初ダウンを取られて、そのままでは終わらないだろうと思ったんですけど、ゲーオ強しですね。終わった後の石井はスッキリした表情をしていました。リング上では何で倒れたかわかってなくて、控え室で話したら1Rのダウンが蘇った感じでした。フィニッシュはハイが当たって後頭部を打ち付けました。ミドルをもらってガードが下がるのが石井の良くない癖ですね。ゲーオは高めのミドルとハイが武器の選手なのでうまくやられましたね。
(今後の主催興行について)やってもいいですか?(笑)。年1回ぐらいはやりたいと思います」

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