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一貴、ビッグベンに惜敗。山本佑機、引退戦は黒星:3.18 有明

BREAK-24 〜SAGITTARIUS〜 山本佑機引退記念興行
2012年3月18日(日) ディファ有明
 タイファイト世界トーナメント日本代表も経験した一貴は、タイの強豪・ビッグベン相手に必死の追い上げを見せたものの判定負け。加藤竜二は身長148cmのタイ人相手に苦戦しWBCムエタイ・インターナショナル王座獲得に失敗した。引退戦の山本佑機は大石駿介に敗れたものの完全燃焼の激闘を繰り広げた。
  レポート&写真:井原芳徳


第10試合 スペシャルメインイベント6 WMAF世界ウェルター級タイトルマッチ 3分5R
×一貴(マスターズピット/王者)
○ビッグベン・チョー・プララームホック(タイ/挑戦者、WBCムエタイ世界同級王者、ラジャダムナン同級10位)
判定0-3 (松田48-49/秋谷48-49/小林48-49)
※ビッグベンが新王者に



 一貴はホームのMAキックでの試合は1年4ヶ月ぶり。昨年は2月のKrushで晴矢にKO負けしたものの、タイファイトでは昨年5月に大和侑也と吉川英明を破り日本代表に。9月の67kg世界トーナメントでは前年覇者のファビオ・ピンカに一回戦で判定負けしたが、大舞台での経験を積んだ。
 ビッグベンはラジャダムナンとWMCの2冠王だった07年2月にシュートボクシングに参戦し、緒形健一を2R KOしている。現在31歳とキャリアも終盤に差し掛かかり、殺気はやや緩まった感じはするものの、接近戦での隙間を縫うような鋭い肘や、伸びのある左のミドルやローのスピードは、一貴を脅かすには十分。一貴にほとんど攻撃を出させず、組み付いてからのコカしでも一貴も翻弄し、3R終了時点での中間集計で28-30/28-30/29-30とポイント差をつける。



 しかし一貴は4Rから底力を発揮。ビッグベンが強烈な左ミドルを当てた後、ひるむことなくすぐさま右ローや右フックをお返し。ビッグベンも苦笑いを浮かべる。これに危機感を抱いたか?ビッグベンは強烈なパンチをお返しし、一貴は右目の下を切りドクターチェックを受ける。幸い傷は浅く、再開後は一貴は右のフックと肘を放って必死の反撃。4R終盤からはビッグベンもクリンチを多用し逃げ切りモードに入るが、一貴はパンチと肘を随所で当ててビッグベンを苦しめる。終盤には右の前蹴りを効かせた直後の右フックでビッグベンをぐらつかせるが、あと一歩及ばず。ジャッジ3者とも1点差でビッグベン勝利と判定し、一貴はベルトを失ったものの、ビッグベンとの戦いで得たものは大きいはずだ。




第9試合 スペシャルメインイベント5 WBCムエタイ認定インターナショナル・フライ級チャレンジマッチ 3分5R
×加藤竜二(橋本道場/WBCムエタイ日本&WPMF日本フライ級王者、MA日本同級1位)
○ンガオプラジャン・チューワッタナ(タイ/プロボクシング・ラジャダムナン認定ライトフライ級王者)
判定0-3 (秋谷47-50/多賀谷48-50/ポワナイン48-50)



 WBCムエタイのインターナショナル王座は、タイ在住のタイ人以外に挑戦権が与えられた王座で、今回は加藤が勝った場合のみ王者として認められるというやや特殊な試合形式。相手のンガオプラジャン・チューワッタナ(Ngaoprajan Chuwattana)は戦績112戦78勝(15KO)31敗3分の35歳。昨年はムエタイ3試合で2勝(1TKO)1敗の成績を残しているが、最近3試合はいずれもボクシング。12月にはフィリピン人でWBC世界フライ級18位のウォーズ・カツマタに3R KO負けしているが、1月には3R TKO勝ちでラジャダムナンのタイトルを獲得している。



 ンガオプラジャンの最大の特徴は、わずか148センチという低い身長と腰の重さ。速い踏み込みで左右のパンチを叩きこみ、組み付いては度々加藤をマットに倒す。加藤は1Rにローを効かされた様子で、動きのバランスが悪く、ンガオプラジャンを前にして構えたまま動けない時間が長く続く。ンガオプラジャンは右のミドルや左膝蹴りも随所で駆使し、2〜4Rを優位に進め判定勝ち。加藤は1月の後楽園での勇児戦でのMA日本王座陥落に続き2連敗となってしまった。




第8試合 スペシャルメインイベント4 山本佑機引退記念試合 スーパーライト級 3分3R
×山本佑機(橋本道場/元WMAF世界&WBCムエタイ日本スーパーライト級王者)
○大石駿介(OISHI GYM/元J-NETWORKスーパーライト級王者、WPMF日本同級4位)
3R 1'56" TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる額のカット)

 MAキックの看板選手として活躍した佑機が引退試合。大石とは昨年4月のKrushで戦う予定だったが、大石の怪我で相手が変更になったいきさつがあり、佑機の指名で今回の対戦が決まった。1R、ローの応酬からスタートし、時折パンチの打ち合いとなるが、比較的静かな展開。2Rになると互いに手数を増やし、佑機がヒット数では若干上回るが、大石もひるまずすぐに攻撃を返していく。MAキックでは今大会から3R制の試合でも2R時点での採点が発表されるように。ジャッジ2者は20-20、1者は20-19で佑機を評価する。



 佑機にとって選手生活最後のラウンドとなる3Rが始まると、場内の歓声は一際大きくなる。それに呼応するように両者ともパンチで激しい打ち合いを展開。とはいえ互いにミドル等の蹴り随所で織り交ぜ、パンチ一辺倒にはならない。そして肘も互いに使うようになり、より一層スリリングな状況に。すると大石は一瞬の隙を突いて右の縦肘を佑機の額に叩きこむと深い傷ができ、ドクターチェックの結果ストップがかかった。



 佑機は悔しそうに肩を落としたが、最後の約2分間、己の全てを出しきれたことには満足した様子。ファンも最後の濃密な攻防に満足し、これからも戦い続ける選手としての意地を最後に示した大石に対しても、温かい拍手が送られた。



 佑機は「最後は負けちゃったんですけど、キックボクシングをやっててよかったです。これからも後輩たちが頑張るんで応援してあげてください。MAキックをこれからもよろしくお願いします」と最後のメッセージ。過去に拳を交えた菅原勇介と獅センチャイジム、同時期にデビューした駿太、師匠の橋本敏彦MAキック理事長、双子の兄の壮泰がはなむけの言葉を送り、10カウントゴングの後、道場の仲間や家族に祝福されリングを降りた。通算戦績は35戦18勝(9KO)15敗2分。





第7試合 スペシャルメインイベント3 57.5kg契約 3分5R
○宮元啓介(橋本道場/MA日本スーバーバンタム級王者)
×十二林稔(HOSOKAWAジム/MA日本フェザー級王者、UKFインターナショナル同級暫定王者)
3R 2'59" KO (3ダウン:左ボディフック)



 宮元のセコンドには、1月の後楽園で王座を争った同門の先輩・平本悠の姿。宮元が1R終盤からミドル、前蹴り、膝蹴りのヒットを増やし、2Rには右ローも度々当てて優位に試合を運ぶ。階級が上の相手との戦いだが力負けせず、首相撲から十二林を何度か倒してみせる。3Rには首相撲で突き刺すような膝蹴りも使うようになると、これが効き目を発揮。ボディへの膝の連打でダウンを奪い、その後もボディフックで立て続けにダウンさせ快勝した。


第6試合 スペシャルメインイベント2 67kg契約 3分5R
×中澤 純(ワイルドシーサー群馬/MA日本ウェルター級王者)
○渡部太基(藤原ジム/WPMF日本ウェルター級1位、前王者)
1R 2'49" KO (左ストレート)



 サウスポーの渡部の右足に、中澤がインローをヒットし続け、渡部を苦しめたが、渡部の左ストレートをもらうと動きがストップ。渡部がその隙を逃さず左ストレートをもう一発叩き込み中澤をノックアウトし、王座陥落後の再起戦を白星で飾った。


第5試合 スペシャルメインイベント1 54kg契約 3分5R
○大野貴志(新座ジム/MA日本バンタム級王者)
×凱センチャイジム(センチャイムエタイジム/NJKFバンタム級4位)
1R 1'36" KO (右足の負傷)



 大野は1月の後楽園で王者になってからの初戦。だが、凱がロープ際に下がった際、右足をひねって倒れ込み、そのまま立ち上がれなくなり試合終了。両者ほとんど何もしないまま試合が終わってしまった。


第4試合 ライト級 3分3R(延長1R)
○木村ミノル(タナベジム/MA日本ライト級6位、MA日本同級2011新人王、K-1甲子園2011東日本Bブロック優勝)
×和城(TANG TANG FIGHT CLUB/WPMF日本ライト級7位)
3R TKO (タオル投入:右フック)



 ブラジル人とのハーフの木村が、回って距離を取りつつ、左ボディフックやハイキックを度々ヒットして和城を翻弄し、右フックでダウンを奪ったところでタオル投入。プロデビュー以来の連勝を7に伸ばした。昨年新人王のMVPも獲得し、「まずはMAのチャンピオンになって、全団体のチャンピオンを倒します」と今後の目標を語った。


第3試合 バンタム級 3分3R(延長1R)
×川嶋翔吾(飯島ジム/ MA日本フライ級10位)
○菊池洋次郎(ウィラサクレック・フェアテックスジム)
判定0-2 (29-29/28-29/28-29)

第2試合 ライト級 3分3R(延長1R)
○橋本 悟(橋本道場)
×拓郎(はまっこムエタイジム)※虎牙 改め
3R 1'15" KO (右ストレート)

第1試合 ライト級 3分3R(延長1R)
×中川“闘将”和則(士道館ひばりヶ丘道場)
○秀雄(平井道場)
1R 2'31" KO (パンチ連打)

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