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上海の投資銀行Pujiと提携。年内に中国進出へ

 FEGは16日、東京・内幸町の帝国ホテルで記者会見を行い、K-1・DREAMのアジアや欧米での市場拡大のため、上海の投資銀行「Puji(プジ) Capitals」と提携すると発表した。Pujiのマイケル・チェン氏は「3年で200~300億円、5年で1000億円の事業規模を目指す」と話し、谷川貞治FEG代表は「身売りじゃない。我々は専門のコンテンツ作りに特化し、苦手な資金調達とかをPujiさんにお願いする」と説明した。
 谷川氏は「02年頃にK-1とPRIDEしのぎを削っていた頃は、日本が総合格闘技の8割のシェアを誇っていたと思うが、今は立場が逆転し、2割が日本だけで、海外に8割を持って行かれているというのが正直な状況だと思う。このままじゃ総合格闘技ファンがよく言う『ガラパゴス状態』になってしまう。ビジネススキームを変えないといけない」「UFCで1000億円、(プロレスの)WWEで1500億円の企業価値があると言われているが、本当なら我々もそれぐらいの価値があってもおかしくない」「K-1も世界中で大会を開催して、1億円を超える優勝賞金を出すとか、そういうステージに上がっていかないと、我々を含めて日本の格闘技団体が、世界のインディ団体になってしまう」「青木(真也)君がストライクフォースに打って出ているけど、プロモーターである我々も世界との他流試合で勝たないとダメ」と、今回の提携の狙いを説明する。

 Puji Capitalsは経済発展の著しい中国の上海に拠点を持ち、資産運用、資金調達、不動産仲介、保険代理店業、ジョイントベンチャーの運営などを行う金融グループ「Puji Holdings」の一企業。FEGとは去年10月から交渉をスタートし、3月から本格的な交渉に突入したという。
 今回のFEGとの提携を受け、SPV(Special Purpose Vehicle:特別目的事業体)を設立し、事業パートナーからの出資を募り、世界各地に会社を設け、格闘技コンテンツの市場開発や現地開催を行う。
 既に事業パートナーとして、中国で多くのTVチャンネルを持つ上海メディアグループ(SMG)や、FIFAワールドカップの放映権・スポンサー獲得等で実績のあるスイスのスポーツマーケティング企業「インフロント・スポーツ&メディア」と交渉中だといい、MMAの解禁されているマカオのホテルからも投資の話が来ているという。

 Pujiのマネージングパートナーのチェン氏は「PUJIのミッションはFEGの持つプラットフォームの国際化」「K-1・DREAMの市場を世界に広げ、米国に流出した才能が再び日本に戻ってきて、まだ発見されていない才能が育つようなプラットフォームを作る必要がある」と説明。
 「既に市場が開拓されている日本や北米よりも、ヨーロッパやアジアのほうが速やかな事業展開ができる」と考え、特に中国に関しては「去年10月ぐらいから中国の事業体や政府関係者と協議し、ある程度の方向性が見出せた。MMAはまだ中国では認められていないところがあるが、K-1ならかなり容易にできると思う。年内に最初のK-1の大会を中国で開催したい」と、早くも話が進んでいる様子だ。
 チェン氏は「例えばタイには既にK-1で有名になった選手がいるので、特別に光を当てる必要は無いが、中国ではまだそういう選手がいない。新しい選手を発掘し、光を当て、K-1の認知度を上げる必要がある。単に試合中継をするだけでなく、マーチャンダイジングを活発にし、スポーツギアの開発や、総合格闘技やK-1の歴史を紹介する映画の制作といったことも行いたい。中国にはK-1にとって金の鉱脈がある。トライアウトを開催して、『K-1のヤオ・ミン』(プロバスケのNBAで活躍する身長229cmの中国人)を発掘したい」と具体的なプランを語った。
 中国だけでなく他のアジア諸国の市場開拓も視野に入れており、会見に同席したチョン・ヨンスFEGコリア代表は「昨年暮れから韓国のテコンドー協会と、K-1向きの選手を発掘して育成することを話している」と明かした。

 気になるのは日本でのK-1・DREAMの大会の今後だが、谷川氏は「日本の大会は基本的にはこれまでと変わらないが、来年から中国や北米で新たなリーグが始まるといったことは出てくると思う」「なかなか今年の大会スケジュールを発表できずにいたが、今は大きい方を固めるのが先だった。今年は混乱してしまったが、来年はいい方向に行くと思う」と語り、ワールドGPに関しては10月2日に韓国で開幕戦、12月11日に日本で決勝戦を行うことを明らかにした。また、ショータイムやストライクフォースと提携もこれまでどおり続けるという。

 谷川氏は「Pujiの頭取のアンドリューさんともお会いした。マイケルさんはキックを習いにいくほど格闘技が好き。銀行の人だとK-1とは何かとか一から説明しないといけないことが多いが、マイケルさんはK-1もDREAMも理解してくれているので、説明しなくても済む。逆に『格闘技のワールドカップ化に向けてこういう風にしたらいい』とか提案してくれる」「マイケルさんはアメリカ在住で、アメリカのボクシングのPPV中継のビジネスも何回もやっている。ただの中国の銀行の人じゃない」「本当にいい人に出会えた。この人なら間違いないと思えた」と信頼関係をアピール。K-1創始者の石井和義氏も今回の提携を「全面的に支援してくれている」と谷川氏は語った。
 また、Pujiにはシニアパートナーとして日本人の野中丈太郎氏がおり、会見ではチェン氏の通訳を務めた。野中氏のプロフィールはこちら。最近のK-1の大会の休憩時間では、野中氏が以前役員を務めていたファッションTVの広告映像がモニターに流れていた。日本のコンテンツビジネスに詳しい人物とのつながりも、今回のPujiとの提携に関係しているようだ。

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