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全試合K-1ルールの大会で山本元気×桜井洋平

 全日本キックはFEGの協力の元、全試合K-1ルールの大会「Krush!」を11/8(金)後楽園ホールで開催する。60kgでは山本元気×桜井洋平のドリームマッチが実現。山本真弘、ワンロップ、TATSUJI、山本優弥、尾崎圭司、小宮由紀博も出場する。チケットは10/10(金)より一斉発売。 [→大会カード&チケット情報]
60kg&70kgの精鋭が勢ぞろい
◆決定カード
 [60kg契約]
 山本元気 × 桜井洋平
 山本真弘 × AKIRA
 寺戸伸近 × ワンロップ・ウィラサクレック
 [70kg契約]
 TATSUJI × 小宮由紀博
 山本優弥 × “オルチャン”・クォン・ミンソク
 尾崎圭司 × イ・スファン
◆出場予定選手
 瀧谷渉太、卜部弘嵩

 全日本キックは昨年10月の代々木大会で優弥×尾崎をK-1ルールで実施し、今年5月の新宿大会でも全試合K-1ルールの興行を開催している。後楽園での全試合K-1ルールの大会は今回が初だ。
 K-1は60kg級、ユース部門を最近スタートさせたが、FEGの主催できる興行数では試合を組みきれず、選手育成に困難をきたしていることから、このようないわば外注のような形の興行が実現した。主催は「Krush!」実行委員会と全日本キックボクシング連盟、協力はFEGとなっている。
 大会名の「Krush!」は「Crush」の単語をもじり、頭文字のCをK-1、Kickboxingと同じKに変えたもの。サブタイトルは「Kickboxing Destruction」。Destructionには「破壊・破滅・破棄」という意味がある。

身長は元気が166cn、洋平が180cm。身長差は明白だ。
 そんな今大会の最大の目玉となりそうなのが、全日本キックが誇る“右の殺し屋”こと山本元気と、真王杯王者でライト級日本最強の呼び声の高いNJKFのエース・桜井洋平の一戦。二人共1977年生まれの31歳。キックファンにとっては夢のトップ対決が、K-1ルールで実現する。
 長年K-1参戦を熱望していた洋平は「初のK-1ルールで、相手が元気選手ということで、モチベーションは凄く高まっています。勝って次の舞台につなげたい。今はデビュー戦の前のような気持ちです。早くデビュー戦がしたいです」と、いつもに増して気合十分。モチベーションで試合内容が大きく左右しやすい選手だけに、今回は過去最高の状態にコンディションを持ってくることだろう。
 元気については「何より気持ちが強いので負けないようにしたい。元気選手とならいい試合ができる。早く試合がしたい」と評価。これを聞いた元気は「なんかちょっと照れくさいんですけど、(元ルンピニー王者の)アタチャイとの試合でも桜井選手を応援しに行ってたので、負けて残念でした。真王杯の試合も観にいきました」と、まるでファンのように目を輝かせながら語っていた。
 K-1ルールは肘打ちと首相撲からの膝蹴りが禁止で、洋平はこの二つの攻撃を得意とするが、「戦い方は変わらない。肘・膝以外も得意だから自信がある」とコメント。肘で泣く試合の多い元気は「肘が無いので切られる心配が無い。もっとガンガン突っ込める」とK-1ルールでの戦いに自信を示した。身長は元気が166cn、洋平が180cmで、並んでもご覧のとおり。このリーチ差も展開に大きな影響を及ぼすだろう。
 元気のほうはルールに関係なく強い選手とやりたいというのが信条の選手のため、これまでもことさらK-1挑戦に意欲を示すことが無かった。この試合で勝てばFEG主催のK-1興行参戦も見えてくるが「それはオマケみたいなもんで、桜井選手とやれることがうれしい。勝っていい試合をすれば、自然とそういう話も来ると思います」という考えで変わらなかった。

元気と洋平は別格扱い。優弥も「こうやってひな壇の後ろから喋るのはカッコ悪い」と悔しさを示した。
 ライバルの元気に桜井洋平戦を先取りされ、悔しさを露にしたのが山本真弘。昨年10月の代々木でのKick Returnトーナメントでは、大宮司進、石川直生、大月晴明を撃破して優勝し、元気には06年1月のタイトルマッチで勝利しており、実績では洋平が西の横綱なら、真弘は東の横綱といった立場にある。
 会見冒頭、選手が順番に紹介され登壇したが、真弘は冗談めかしつつ、前列の元気の席に座ろうとする。後ろの席に座ってからも、相手のJ-NETフェザー級王者のAKIRAのことは一言も触れず、「桜井洋平選手とやりたかったです」と不満を述べ、「今回、洋平選手も僕も勝って、次の大会でやれたらいい」と、他団体の選手にエールを送るほどだった。
 かねてからK-1参戦を熱望していたが、大宮司・上松らに先を越されたときには露骨に不満を示していた。この日も真弘は「間違いなく11月の大会のほうが本物の試合が観られると思う。武道館でやってる連中からは特に何も感じない」と対抗心をむき出しにした。洋平も「絶対自分のほうが(K-1武道館大会に出た選手よりも)面白い試合ができる。早くあの舞台に立ちたい」とコメント。“選ばれざりし者”たちの対抗心が、後楽園でどう「Krush!」するか?

 なお、K-1は10/1のMAXからオープンスコアリングシステムを試験的に採用したが、今大会でも採用するかは未定。ロングスパッツ禁止等のコスチューム規定は10/1のMAXと同様の基準となる。審判団は5月の新宿大会同様、全日本キックの公認審判団が務め、そのうち朝武孝雄・勝本剛司審判員らはK-1の興行でも審判員を務めている。

 本戦は8〜9試合で、オープニングファイトも行われる予定。全日本キックの宮田充興行部長は「まだ面白い選手が名乗りを上げている」と話しており、今後の発表が待たれる。

念願のK-1ルール挑戦のワンロップ。スーツ姿が決まっている。
◆AKIRA「全日本キックに呼んでいただいてありがとうと言いたい。これまでキックとムエタイで地道にパンチで勝ってきたが、K-1ルールなら自分の持ち味を出せると思う」

◆ワンロップ「(日本語で)ワンロップウィラサクレックデス。ヨロシクオネガイシマス」

◆TATSUJI「久しぶりに試合に出れるんで、凄く楽しみ。2月のMAXで負けて、死に物狂いで練習してきた。この間のMAXでも、魔裟斗選手も佐藤選手も凄く強いと思った。自分も負けないぐらいに強くなって、来年はあの舞台に上がりたい」

◆小宮「この間の試合(NJKFのセンチャイ戦)は不本意な結果だったけど、今回の試合に呼んでいただいて感謝している。自分にとってはものすごいチャンスなので、死に物狂いで取りにいきたい」

◆優弥「自分は9月に試合をしたばかりで、12月に防衛戦があるので、普通11月に試合をするのは厳しいが、全日本のリングでK-1ルールの試合をするといったら、自分が出ないのはおかしいと思って志願した。こうやってひな壇の後ろから喋るのはカッコ悪い。今まで少し控え目でいたけど、前回9月にタイの方と戦って自信になった。自分自身に一区切りついた感じ。今度の試合ではいつも以上に絶対相手を倒したいという気持ちが出ると思う
 今日、(同門の)寺戸君が会見に来れないけど、メールで連絡があって、『ワンロップ選手を壊す』と言っていた。普段優しい人なのにこう話すということは、2度と試合ができなくするという気持ちだと思う」

K-1ユースでも内容でインパクトを残した卜部(左)と瀧谷が全日本のリングに戻ってくる。
◆尾崎「2月のMAXで負けてから、肉体とテクニックを磨いた。相手は元アジア王者だが関係ない。KO勝ちして存在をアピールしたい」

◆瀧谷「インパクトを残せる試合がしたい」

◆卜部「まだ全日本キックのリングに戻ってこれてうれしい。強くなった卜部を見せたい」

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